La vita e bella

前のことを、たらり・たらりと書いています。ニューイヤー・コンサートのことすら書いていなかったこの怠慢さ…。

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ジュゼッペ・ジャコミーニは1940年パドゥーア近郊のヴェッジャーノ出身のドラマティック
テノールで「フランコ・コレッリの唯一の後継者」と言われる。3大テノールと世代的には同じ
世代に属するが商業ベースに乗ることを避けてきたため、キャリアと実力に照らすと渋い存在で
ある。





パードヴァのポッリーニ音楽院を首席で卒業、ヴィオッティ声楽コンクールなどイタリア国内の
数々のコンクールで成功し1966年ヴェルチェッリの劇場で「蝶々夫人」のピンカートンを
歌ってデビュー。3年後にパルマのテアトロ・レージョとモデナ市立劇場に「カヴァレリア・
ルスティカーナ」のトゥリッドゥと「マノン・レスコー」のデ・グリューで登場する。





翌1970年にベルリン・ドイツ・オペラで「マノン・レスコー」のデ・グリューで歌ってから
イタリア国外での活躍が顕著になる。71年にリスボン、72年にバルセロナ、73年にウィーン
とミュンヘンに立て続けにデビュー。アメリカにも75年にデビューしメトロポリタン・オペラ
での「運命の力」ドン・アルヴァーロは大絶賛され、「マクベス」「ドン・カルロ」「イル・トロ
ヴァトーレ」「道化師」などで数年に渡り出演を続けることとなる。





1974年には久々にイタリアに回帰、数年に渡ってスカラ座で「運命の力」「ラ・ボエーム」
で絶賛されたのをはじめナポリのサン・カルロ劇場、テアトロ・レージョ、ローマ歌劇場の舞台
に立った。1975年マントヴァでの「フェドーラ」で名アリア「愛さずにいられぬこの思い」
を歌った際の聴衆の熱狂ぶりは語り草になっているという。





日本には藤原歌劇団の「アイーダ」で1989年に初来日、以降「ノルマ」、「運命の力」、
「アンドレア・シェニエ」など重要なレパートリーを披露している。2004年には「道化師」
で新国立劇場に登場し大絶賛され、05年にはフランコ・コレッリ・メモリアル・コンサート、
06年にはデビュー40周年の記念リサイタル、07年には再び新国立劇場「蝶々夫人」と毎年
のように来日している。





ジャコミーニは強靭な太めな声が特徴であるとともに、ブレスコントロールと支えが卓越して
いる。このブレスコントロールこそジャコミーニが最も重要と考えていることで、彼の通常の
ウェストとブレスをした時のウェストは15センチ近く違うという。このブレスコントロール
とその時々のレパートリー選択を慎重にすること、この二点をもって70を迎えてもなお年齢を
感じさせない力強い声とフォルムを保ち続けている。





<主なレパートリー>


ラダメス  (ヴェルディ「アイーダ」)
マンリーコ  (ヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」)
リッカルド  (ヴェルディ「仮面舞踏会」)
ガブリエーレ・アドルノ  (ヴェルディ「シモン・ボッカネグラ」)
オテッロ  (ヴェルディ「オテッロ」)
マクダフ  (ヴェルディ「マクベス」)
ドン・アルヴァーロ  (ヴェルディ「運命の力」)
コッラード  (ヴェルディ「海賊」)
ジュゼッペ  (カタラーニ「ラ・ワリー」)
アンドレア・シェニエ  (ジョルダーノ「アンドレア・シェニエ」)
マリオ  (ジョルダーノ「フェドーラ」)
エドガルド  (ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」)
ドン・ホセ  (ビゼー「カルメン」)
デ・グリュー  (プッチーニ「マノン・レスコー」)
カラフ  (プッチーニ「トゥーランドット」)
ピンカートン  (プッチーニ「蝶々夫人」)
ルイージ  (プッチーニ「外套」)
ディック・ジョンソン  (プッチーニ「西部の娘」)
カヴァラドッシ  (プッチーニ「トスカ」)
ポッリーネ  (ベッリーニ「ノルマ」)
エンツォ・グリマルディ  (ポンキエッリ「ラ・ジョコンダ」)
トゥリッドゥ  (マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」)
カニオ  (レオンカヴァッロ「道化師」)

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