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マルクス・アイヒェは1969年スイスに生まれ、電気工学を学んだ後にカールスルーエと
シュトゥットガルトで声楽を学んだ。1996年にワーグナー協会の奨励を受け、同年バード
キッシンゲンのロベルト・ザール声楽コンクールで優勝。その後もバルセロナのフランチェスコ・
ヴィニャス声楽コンクール、カタルニアの声楽コンクールで優勝するなどし注目を集める。
このようにして頭角を表したことがプラハでアルマヴィーヴァ伯爵を歌ってのデビューにつな
がった。2000年代に入りミラノ・スカラ座、バルセロナ・リセウ大劇場、ドレスデン国立歌劇場、
ベルリン国立歌劇場、ベルリン・コーミッシェ・オーパーといったヨーロッパの主要な歌劇場と
活躍の場を広げリッカルド・ムーティ、クリストフ・フォン・ドホナーニ、小澤征爾、ケント・ナガノ、
ベルトラン・ド・ビリー、セバスティアン・ヴァイグレ、マルコ・アルミリアートらに起用されて
いる。
2007年の夏には「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のコートナー役でバイロイト音楽祭
にデビュー、同年の秋からウィーン国立歌劇場の専属歌手の地位を得て数多くの役で活躍
している。
輝かしく芯のあるしっかりとした声の持ち主で端正な歌唱に感心が持てる。コンサート歌手と
してもその端整な歌唱を活かし「カルミナ・ブラーナ」「ドイツ・レクイエム」「戦争レクイエム」
「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」「ハ短調ミサ」「第九」、マーラーの各種歌曲や「エリア」など
幅広いレパートリーを持っている。オペラ、コンサート双方で今後の活躍が楽しみな歌手である。
<主なレパートリー>
ヴォルフラム (ヴァーグナー「タンホイザー」)
コートナー (ヴァーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」)
伝令 (ヴァーグナー「ローエングリン」)
ファルケ (J.シュトラウス「こうもり」)
イェレツキー (チャイコフスキー「スペードの女王」)
ベルコーレ (ドニゼッティ「愛の妙薬」)
マルチェッロ (プッチーニ「ラ・ボエーム」)
レスコー (プッチーニ「マノン・レスコー」)
シャープレス (プッチーニ「蝶々夫人」)
ヴォツェック (ベルク「ヴォツェック」)
フィガロ (モーツアルト「フィガロの結婚」)
アルマヴィーヴァ伯爵 (モーツアルト「フィガロの結婚」)
パパゲーノ (モーツアルト「魔笛」)
グリエルモ (モーツアルト「コジ・ファン・トゥッテ」)
ドン・ジョヴァンニ (モーツアルト「ドン・ジョヴァンニ」)
シルヴィオ (レオンカヴァッロ「道化師」)
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