La vita e bella

前のことを、たらり・たらりと書いています。ニューイヤー・コンサートのことすら書いていなかったこの怠慢さ…。

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ミュンヘン州立劇場

何度も紹介していますが、ミュンヘン州立劇場です。夏のオペラ祭の時期は暖かく21時頃まで
明るく清々しい雰囲気ですが冬は全く別の顔です。みな肩をすぼめて前屈みで劇場に滑り込みます。



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州立劇場の正面





劇場内のフォワイエは豪華なシャンデリアで宮殿の広間のようです。



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大広間のようなフォワイエ





客席数は座席が1,773席と立ち見が328人分。この劇場の立ち見はすべて番号制で決められた立ち
位置に立たなければなりません。



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最上階の天井桟敷にあたる Galerie から。



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三層目の 2.Rang から。



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舞台を望む。緞帳は「愛の妙薬」のもの。



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オーケストラピット



ミュンヘンでの二回目のオペラは「愛の妙薬」、こちらもまだ数年の新しい演出。舞台はぱっと見
ではどこかの惑星のようなただの地面のように見える。そこに降り立つドゥルカマーラが乗って
いるのは宇宙船のような乗り物。基本的に舞台に変化は起こらず面白みのない演出だった。



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ネモリーノにはジョセフ・カレヤ。春にも新国立劇場で同じ役を聴いているが、どうにもこの
表面的で浅く浮ついた発声とヴィブラートは感心しない。ドゥルカマーラにはヴェテランのバリトン、
アレッサンドロ・コルベッリ。コミカルな役にはぴったりの歌手だ。流石に歌唱には年齢を感じるが
舞台上の存在感、演技が素晴らしい。





ベルコーレのニコライ・ボルチェフ、ジャンネッタのタラ・エロートの二人も好演、ジャスティン・
ブラウンの指揮も軽快で非常にバランスのいいものだった。





何よりこの上演で素晴らしかったのはアディーナを歌ったニーノ・マチャイーツェ。おととしこの
アディーナを聴く予定だったのが直前に諦めざるをえなくなったことがあり、リベンジでようやく
聴くことができた。非の打ちどころがない素晴らしい出来だった。透き通るような美しい声に見事に
コントロールされた正確な音程。美貌もさることながら演技がまた自然で大袈裟なところがない。
上演前に「風邪で不調であるが本人の意向で舞台に立たせます」というアナウンスがあったが、
そんなことは全く感じさせなかった。またいつかどこかで、ぜひ聴きたい歌手だ。







<バイエルン国立歌劇場 ドニゼッティ「愛の妙薬」>


アディーナ:ニーノ・マチャイーツェ
ネモリーノ:ジョセフ・カレヤ
ベルコーレ:ニコライ・ボルチェフ
ドゥルカマーラ:アレッサンドロ・コルベッリ
ジャンネッタ:タラ・エロート



合唱:バイエルン国立歌劇場合唱団


管弦楽:バイエルン州立管弦楽団




指揮:ジャスティン・ブラウン



演出:ダヴィット・ベッシュ





2010年12月30日 ミュンヘン州立劇場

ミュンヘン市庁舎

ミュンヘンで最も有名な建造物といえば市庁舎です。市庁舎は1860年代の後半から建設が
はじまり、最終的に今の形に完成するまで約40年かかったそうです。



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ネオ・ゴシック様式のミュンヘン市庁舎





年末ぎりぎりでしたが、巨大なクリスマスツリーがありました。



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市庁舎前の巨大なクリスマスツリー



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別の角度から





この市庁舎は大きな仕掛け時計で有名です。この仕掛け時計は歴史上の様々な出来事を再現
していますが、人形の大きさは普通の人間と同じくらいの身長だそうです。



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等身大の人形が動くし掛け時計

ミュンヘン・聖母教会

ミュンヘンで最も有名な建築のひとつで円蓋のついた二つの塔が印象的な聖母教会は1460年代
後半から1490年前後にかけて建設されました。当初、塔に円蓋はなく後に増築されたものだ
そうです。





内部は三層の回廊になっており、窓から差し込む光が白い柱や壁を照らし独特の雰囲気を醸します。
地下にはバイエルンの王家の霊廟があります。





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有名なフラウエン教会の塔(片側は工事中)



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近くから



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教会の後方から祭壇を望む



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祭壇を近くから



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側廊を望む
ミュンヘンに着後ホテルで慌ただしく着替えだけを済ませ劇場に直行、完売公演だったため
「チケット求む」の紙を持ってギリギリにチケットを入手。





「フィデリオ」は12月21日にプレミエを迎えたばかりの新演出上演で、しかも人気のテノール
ヨナス・カウフマンがフロレスタンを歌うとあって年明け1月の公演も含め全公演が完売になる
という人気振り。カウフマン目当ての客が多い中なんとそのカウフマンは二公演目からいきなりの
ドタキャン。この日の代役はロバート・ディーン・スミス。本人曰くこの朝ミュンヘンに着いた
とのこと。カウフマンのキャンセルは残念だけれど、いい歌手が飛んできてくれたものだ。





カリクスト・ビエイトによる演出は刑務所がスクリーンセイバーによくある絵柄のような空間に
なっていて、そこを命綱を付けた歌手たちがまるでジャングルジムを上り下りするように動き
ながら歌うというもの。歌手にとっては実に歌いにくそうな舞台装置だ。この上演の特徴は
まず冒頭に「レオノーレ」序曲第3番が演奏され、通常「レオノーレ」序曲第3番が演奏される
ところではベートーヴェンの弦楽四重奏Op.132のモルト・アダージョが演奏された。しかも
演奏者は籠に入れられ宙吊りにされた状態。



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歌手陣はレオノーレを歌ったアニア・カンペがしっかりと芯のあるドラマティックな歌唱で
秀逸。フロレスタンを歌ったロバート・ディーン・スミスも輝かしく伸びやかな声で、苦しみ
から這い上がる喜びを見事に歌い上げた。その他はマルツェリーネのラウラ・タトゥレスク
が好演。





ダニエレ・ガッティの指揮はいまひとつ生命力に欠け面白みのない演奏に終始した印象で、
バイエルン州立管弦楽団はいまひとつ鳴りが悪い。終演時には照明が落ちると真っ先に演出への
ブーイングが飛び、一方で歌手陣にはブラーヴォが飛ぶというお約束の形に。そんな中ガッティ
には大きなブーイングが浴びせられていた。







<バイエルン国立歌劇場 ベートーヴェン「フィデリオ」>


ドン・フェルナンド:スティーヴン・ヒュームズ
ドン・ピッツァロ:ヴォルフガング・コッホ
フロレスタン:ロバート・ディーン・スミス
レオノーレ:アニア・カンペ
ロッコ:フランツ-ヨーゼフ・ゼーヒリ
マルツェリーネ:ラウラ・タトゥレスク
ヤキーノ:ユッシ・ミリス
第一の囚人:ディーン・パワー
第二の囚人:タレク・ナツミ



合唱:バイエルン国立歌劇場合唱団


弦楽四重奏:オデオン弦楽四重奏団


管弦楽:バイエルン州立管弦楽団




指揮:ダニエレ・ガッティ



演出:カリクスト・ビエイト





2010年12月29日 ミュンヘン州立劇場

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