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お馴染みの「私立探偵スペンサーシリーズ」。
これは10年前の作品ですが、シリーズでは通算22作目になります。
今回は、仕事上の付き合いが長いだけではなく、友人でもある馴染みの警察官、
その夫人が、ある日突然消息を絶ち、行方がわからなくなります。
夫婦関係が良好だったため、夫である警察官自身も原因に全く心当たりが無く、
事件に巻き込まれたのか、それとも自らの意思で去っていったのか
判断することも出来ず途方にくれてしまいます。
そんな中、意を決して、休暇を取り自ら捜索しようとした矢先、
警察官自身が自宅前で銃弾に倒れます。
幸い、命に別状は無かったものの、重傷を負い捜索することができなくなった警察官は、
親友でもあるスペンサーに捜索を依頼します。
依頼を受けたスペンサーは、夫でさえ知らない夫人の過去の暗部にまで
足を踏み入れなければならないことに後ろめたさを感じながらも
捜索を続け、事件は意外な展開へ進んで行きます。
・・・と、こんな内容の事件なのですが、
当然のことながら、一般的に警察官は私立探偵の事件への介入を嫌がります。
これは、警察に明確な指揮系統が存在するため、
その指示に従ってしか捜査を進めることができない警察官と、
独自の方法で捜査を進めていく私立探偵との間では、
必然的に捜査過程で違いが生じ、
この不具合によって不利益を被る機会の多いことが大きな原因です。
(例えば、警察が容疑者を内偵中、事情を知らない私立探偵が
この容疑者の周りを突付きまわしたために容疑者に気付かれる場合など)
そのために、捜査が邪魔されるのをおそれて、
私立探偵の捜査を妨害することも多々あるため、
私立探偵と警察官の関係は、必ずしも良好ではありません。
そんな中でスペンサーは、警察官に鬱陶しいと思われている反面、
とても頼りにされていて、警察との良好な関係を築いている探偵といえるでしょう。
今回は、そんな背景を念頭に入れておけば更に楽しめそうな作品です。
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推理小説における探偵と警察の間柄って重要ですよね(*^_^*)
2006/5/13(土) 午前 10:01 [ - ]
ねえねさん、その通りで、とても重要ですよね。探偵が「元警察官」だったら(スペンサーもそうなのですが)更に面白みが増すんですよね。
2006/5/13(土) 午後 6:29