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「フリージア」「残光」に続く、榊原健三を主役にしたシリーズの3作目。 このシリーズの特徴は著者の他のシリーズの登場人物が勢ぞろいするところで、 本の帯にも書かれていますが、まさに「オールスターキャスト」。 ススキノの便利屋探偵、私立探偵・畝原というそれぞれのシリーズの主役はもちろん、 松尾や桐原などの脇役陣も顔を揃えるという贅沢なもの。 しかしながら主役はあくまで健三であり、彼の濃いキャラクターが際立っているため、 他の登場人物は完全に脇役になってしまうという興味深いシリーズになってます。 細かい内容についてはあえて触れませんが、 ミステリーというよりはアクションものと思って読んだ方がいいような仕上がり。 アクションシーンと逃亡シーンがメインになってます。 北海道を舞台にした作品で、実在する地域や建物などが出てきます。 実は、この本を購入した書店も実名が登場していて、 読みながら「あ!!」なんて声を出してしまいました。 それが作品にリアリティをもたせ、土地鑑があるひとなら、 かなり感情移入して読むことができそうです。 |
読書
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ご紹介します。お気に入りの作家が多いですが、
感想は客観的になるよう心掛けています。
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やっぱり大沢在昌は凄い!! |
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新年1作目は、やはり大沢在昌作品から。 今回は、北海道在住の麻取(麻薬取締官)が主人公。 密告によって、地元警察と主人公ら「麻取」が張り込んでいた麻薬取引き現場で、 ロシア人の運び屋を取り逃がしてから大きな事件になっていきます。 全国で200人にも満たない麻薬取締官が、「おとり」や「内偵」などを行う捜査と、 地元警察の「人数にものを言わせる捜査方法」が、軋轢を生んで衝突するのは、 「麻薬売買をする犯罪者」を追う警察と、「麻薬中毒者」を無くすこと、 すなわち「麻薬」を押収することが目的である麻取との違いによるものでしょう。 少人数である故に、意志伝達が出来ていてしっかり統制が取れている麻取と、 逆に人数が多いために統制が取れず、中にはやくざと癒着してしまう警察官が居る? なんて描写は、いかにも現実的にありそうでリアルなシーンでした。 事件の核は麻薬ではなく、決して現実では考えられないものがメインとなっているものの、 主人公の「過去の自分自身への怒り」がラストシーンへ向けての重要なファクターとなっていたり、 興味深い内容がページ数を感じさせず、どんどん引き込まれていきます。 そして、大沢作品の読者(新宿鮫の読者!?)には馴染みのある人物が登場するなど、 ファンへのツボもしっかり押さえています。 ・・・個人的には、ラスト前の部分で「ちょっとくどいかな?」と 思わせるところがありましたが、ラストは納得できるもの。 上下巻で約700ページ。 帯に「大沢在昌、渾身の最新巨編」とあるとおり、読み応えも充分でした。
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ススキノ探偵「俺」シリーズの最新刊。 このシリーズ、長編8作目になります。 シリーズものなので、お馴染みの脇役陣との繋がりや 背景描写が判り難いというのも当然ありますが、 主人公の好みや嗜好などが、かなりはっきり描かれているので、 いきなりその好き嫌いをはっきりと提示されると、 ・・・と思うようなことがあるかもしれません。 今回は、札幌市内はもちろん、札幌郊外の町も舞台となっていて 札幌とその近郊を知っていれば、かなり感情移入がしやすくなります。 ひょんなことから知り合い、飲み仲間になった友人が刺し殺され、 そんな友の無念を晴らすために調査を始めた彼の前にさまざまな問題が立ちふさがります。 詳しい内容については説明を避けますが、 タイムリーな話題があって、とっつき易いこと、 そして「さすがだな」と思わせるテンポの良さがあり、 500ページを超えるというボリュームながら 一気に読めてしまうのは、「作者の力量」なんでしょうね。 ちなみに、発売日に書店で見掛けて買おうと思ったのですが、 前作の時、発売数日後にサイン本が並んでいたことを思い出して自重。 ・・・数日後に、目論見通り「サイン本」を購入できたのでした。
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昨日夜、書店で見かけて購入し、先ほど読了。 |




