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ムソルグスキーの「展覧会の絵」に続いてご紹介したい、チェリビダッケによる魔法のような名演です。

作曲:ドビュッシー
 1. 交響詩「海」(3つの交響的スケッチ)
 2. イベリア(管弦楽のための映像より)

指揮: チェリビダッケ(セルジュ) ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団


ドビュッシーがこの交響詩「海」を作曲したのは、1905年(明治38年)でした。

アジアでは日露戦争の年。アインシュタインが相対性理論に関する最初の論文を発表した年でもあります。

時代は、激動の20世紀に突入しています。この少し前の時代から、当時の西洋音楽「クラシック」の主流が

ドイツから南のフランスへ、北のロシアへ、移行し始め、ロマン主義の時代は終焉に近づきつつあった、

ドビュッシーを含め、反ワーグナーの動きがそこに大きく影響していた、とスピンは思っています。


その第一次世界大戦前夜のフランス。「ベルガマスク組曲」・「牧神の午後への前奏曲」など、それまでには

なかった和声による、美しくも哀しみを湛えた音楽の向こうに、ヴェルレーヌやマラルメなどの詩人たち、

ラヴェルやサティなどの音楽家たちと、美学を語り合うドビュッシーを見ることができるような気がします。


Amazonのレビューからの受け売りですが、チェリビダッケはこの交響詩をこよなく愛し、

『フランスの全作品の中で、最も美しい曲』『音楽作品の中のバイブル』と呼んだそうです。


交響詩「海」は、三つの曲(交響的素描、つまり印象的スケッチ)で構成されます。

1) 海上の夜明けから正午まで (原題は:サンギネール諸島の美しい海)
2) 波の戯れ
3) 風と海の対話(原題は:風は海を踊らせる)


夜明け前の海を題材に、月明かりに映える海面の動きを、朝日がさし始め 様相を一変する海の輝きを、

寄せては返し、次の形を予測できない、もみくちゃにされる自分自身の姿にも似る、波濤の「舞」を、

吹き付ける風の唸り、風の中の様々な音や声を、その中に混じる「厳しい時代の予感」を… 

チェリビダッケは、ドビュッシーの感性を余すところなく、細やかに、紡ぎ出してくれています。

第3曲「風と海の対話」の曲想がショスタコービッチの交響曲に酷似している、と思うのは私だけでしょうか・・


さて、CDやレコードのような媒体でオーケストラの音を再現することに無理があるのは承知していますが、

チェリビダッケの、この「魔法のような名演」は、もう演奏会では聴くことができません。

もし、この演奏を「生(ライヴ)」で聴くことができたとしたら、とてつもない感動に襲われたでしょうに・・・


まことに残念ですが、でも幸いに、私たちには技術の粋を集積したCDという記録が残されました。

幸いなるかな、と思い、それをよしとせねばならないナ、と思います。


ドビュッシーは、1918年(大正7年)に直腸癌のため、世を去りました。

ちょうど、ロシア革命、第一次世界大戦終結という世界の歴史が大きな転換点を迎える時代でありました。

  参考にさせて頂いたWEBです:http://museum.fc2web.com/debussy/

  (素晴らしい研究成果を読ませて貰えます♪どうぞ是非一度訪ねてみてください。)

  • ぜひドビュッシーの時代にまぎれこんで、芸術が交差する様を実体験してみたいものです。彼の管弦楽は、比較的新しめのデュトワ&モントリオール盤で聴いています。おそらくチェリより誰よりずっと、輪郭がハッキリしているでしょう。

    なっちゃん0904

    2006/10/1(日) 午前 2:16

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    パリ16街区のカフェでワインとチーズ・・・良いですね〜。つい想像してしまいました♪シャルル・デュトワは、なるほどお奨めですね! ところで、もうお眠りになったほうが・・・・

    スピンネーカ

    2006/10/1(日) 午後 2:27

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    いい曲ですよねー☆2番目の曲が好きです(*'-'*)

    [ z_f**ncesc*tti ]

    2006/10/4(水) 午前 2:32

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