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Spinnaker's Music Clip board
皆さま、スピンは元気に過ごしております!

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この数ヶ月間、まったくの音楽なしの生活でした(仕事第一ということで)。CDプレイヤーもスピーカーも

クローゼットにしまいこんで、仕事に集中してきました。

先週、会社にショールームを新設し、何気なく音楽をかけたのです。もう、とまりません。

その夜から以前よりも密度高く音楽に没頭!してしまいました。

好きなものを封印すると健康によくありませんね。仕事の合間に個人的な時間をできるだけこさえて

書き続けることにします。これまで同様、いろいろお教えくださいませ。


いざ再開、となると、何をテーマに記事を書こうか?・・・体裁を気にする中年の特性が出てしまい

しばらく考え込みまして、ホルストの組曲「惑星」を選びました。


   本日のジャケットは

   エードリアン・ボールド指揮 ロンドン交響楽団

   ホルスト 組曲「惑星」作品32  レーベルはEMIです。


「惑星」は平原綾香さんの歌でポピュラーになり、カラオケ喫茶では定番のひとつだそうで・・・

かくいうスピンも数回のどを披露したことがあります。(アー、恥ずかしい)


しかし、シンフォニーの「惑星」は、とてもポピュラーソングには似つかわしくない緊張感に包まれています。

有名になった木星のテーマはほんの数分しか出てきませんし、たぶんご期待の甘いメロディには聞こえません。


1914年ごろの作品ですが、第一次世界大戦勃発時の暗く未来が見えない中、ショスタコービッチの第5交響曲の

曲想に強烈な個性を加えて書き上げたものではないかと・・・。


スピンには、何回聴き直しても現代の不条理を切り取った、切実で、凄みのある音楽にしか聞こえません。


第1曲 火星−戦争をもたらすもの

 ショスタコービッチ第5番交響曲、ブルックナー交響曲9番第2楽章のよう。

 迫りくるカエサルの軍隊、じわじわと確実に押し寄せる圧制の軍靴、イメージするものは迫り来る危機。

 抗えない不条理・理不尽な宿命・・・作曲された第一次世界大戦前夜の心象をよく描いています。

第2曲 金星−平和をもたらすもの

 やさしく暖かいまなざしの平和の女神が現れるわけではありません。

 まるで、傷ついた人々の間を、治療のための薬もなく、途方にくれて歩き回る従軍看護婦の歩みのよう。

第3曲 水星−翼のある使者

 妖精のきらきらとした舞。あるいは振り落ちてくる凍えた雪片のひらめき。

「馬鹿な人間!」と嘲りながら愚かな人間の間を飛び回るティンカーベルの飛行をも彷彿とさせます。

第4曲 木星−歓楽をもたらす者

 サーカス。またはジプシーの縁日。練り歩く巨象。トンボを切る曲芸師。

 行進するペルシャ風の楽隊。風に舞う花火・・嬌声・・・ひと時の悦楽。

第5曲 土星−老年をもたらす者

 支配された静寂の空間。漂う時間。暗い虚空に張り詰める紛れもなき事実。

 乱れ打たれる教会の鐘。混乱。粛然とした終末。

第6曲 天王星−魔術師

 曲芸をする施政者。踏ん反り返る政治家。勢いを増して行軍するヒトラーを想起する。

 この未来にあるものは和平でも理想郷でもない。暗い波濤。

第7曲 海王星−神秘主義者

 「2001年宇宙の旅」に出てきたよう、時のかなたから聞こえる神秘な歌声。虚空に満ちる静寂。

 暗黒に吸い込まれゆく「終焉」。そして、なにもない時間・・・・


終曲後のメッセージも何もなく、宇宙の果てに消えていくあっけない終わりが、身震いがするほどの

暗澹とした未来を指し示します。


ここにあるのは、形を変えたショスタコービッチであるように痛感するのはスピンだけでしょうか・・


ところで、話は変わりますが、本日のジャケットのレビュー記事がアマゾンに載ってました。

****ここから、

「惑星」は、同曲の熟練者ボールトならではの重厚で説得力のある解釈が見事です。

楽譜の指示に無いテンポの揺れが多く見られますが、揺らし方が絶妙であざとさを感じさせません。

メータ&ロス・フィルや、レヴァイン&シカゴ交響楽団の録音がスペクタクルな演奏として知られていますが、

それとは違った重量級のスペクタクルといえましょう。これほど「凄み」のある演奏は他にあるでしょうか。

−−−スピンには、いったい何を言ってるんだかさっぱり判らないレビューです!
   「揺らし方が絶妙であざとらしさを感じさせない」ってどういうことなのでしょう。

−−−こんな言葉遊びのような解説してるとクラシックを判りたい人が益々解からなくなります。
   やめましょう・・ネ

久しぶりの更新なのに、少し「毒」入りのスピンでした。

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    再開おめでとうございます♪

    コメントいただけてよかったです。早速遊びに来ました!!

    惑星の印象、コメント、各章の表現、なんとも素晴らしいです。
    こんな風に、色彩豊かな表現・・・!私にはなかなか思いつきません。
    いや、感じているのでしょうが、言葉にして表わすのが難しい!!

    それを、スピンさんはかくもサラサラ〜と書き連ねる!
    うーーん、是非聴いてみたくなりました。ボールト盤も♪

    エルザの大聖堂への行列に並ぶ人

    2008/2/5(火) 午前 9:51

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    DJさん、欧州からのご来訪ありがとうございます。休止している間に皆様にもさまざまの変化が・・・時代ですね。
    またよろしくお願いいたします。

    スピンネーカ

    2008/2/6(水) 午前 0:34

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    ニャーさん、長く音信不通で失礼しました。いきなりのお褒めの言葉に恐縮です。スピンは純粋芸術というものは基本的にない、と考えているようです。どうしても、その作曲家の心象や時代からの影響やそこから生まれる比喩等などを読み取ろうとする癖を持っているようです。それはあくまでスピンのイメージなので、大間違いの世界も隣り合わせです(笑)お気をつけてお読みくださいね♪

    スピンネーカ

    2008/2/6(水) 午前 0:39

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    エルザさん、コメントありがとうございました。お褒め頂き恐縮です。カラヤンさんたちとは違う「惑星」ですね。美しさとか宇宙的とかではなく、あくまで人間的な慣性を感じてしまいます。
    とはいえ、↑のリコメにも書きましたが大間違い(笑)だったりします♪

    スピンネーカ

    2008/2/6(水) 午前 0:53

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  • 再開、おめでとうございます。これからもよろしくお願いします。
    ところで、この作品、僕は聴いたことがないのですよ。でも、いつかは聴いたみたいです。^^

    ひろ@音楽的生活

    2008/2/6(水) 午後 6:34

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    「惑星」で復活されましたか。何となくのイメージだけを植えつける音楽評は多いですね。できるだけ読まないようにしています。「惑星」はかなり特殊な作品に思えます。最後まで一気に聴けないですし。。。(苦笑)

    白髪ばっは

    2008/2/6(水) 午後 11:08

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    再開おめでとうございます!火星がとくに好きな曲です。

    [ Rボーダー(´・ω・`)つ ]

    2008/2/7(木) 午前 0:42

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    再開、おめでとうございます!
    ホルストの惑星・・ながらく聴いていないなぁ、、これ、ピアノデュオにもなっているのですよ^^

    で、そのわけわからない批評(笑)よくありますよね、なんか、こういう小難しい感想・・。我が記事にもすこし書きましたが、
    専門の方からの貴重な、指南たることばと、
    口コミとが混在してきたような昨今。。。

    心を打つ音楽がそこにあったかなかったか(個人的に)、を、書くのに、技術や小手先は要らないと思うのですけどね。

    らぷそでぃ▼*^▽^*▼

    2008/2/7(木) 午後 10:39

    返信する
  • 勇壮な「火星」が好きです。この組曲は、音だけでイメージがどんどん広がっていく典型ですね!ぼくは『威風堂々行進曲』も入った お得なショルティ版を愛聴しています。
    ・・・せっかくここまで書きためてきたのですから、少しずつでも続けてくださいね。

    なっちゃん0904

    2008/2/8(金) 午前 1:13

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    再開おめでとうございます!
    で、惑星ですか?いいですねえ。
    惑星のレコードいっぱいあるはずなのに、実はこの盤、持ってないばかりか聴いた事ないんです。
    いけませんねぇ。
    そんな僕はマリナー/コンセルトヘボウの水星が好きです。

    陶郷の風・・・片岡誠

    2008/2/8(金) 午前 8:42

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    ご復活おめでとうございます。
    待ってました。

    惑星の説明、やはり分かりやすくて読む気が出てよいです!

    kisuke0088

    2008/2/8(金) 午後 10:02

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    ひろさん>ありがとうございます。惑星…いくつもあるのですが、この盤はなんというか、虚飾をまったく廃しているというか、聞いてて少々つらいのですが・・・でもおすすめで〜す。

    スピンネーカ

    2008/2/11(月) 午後 5:42

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    バッハさん>ご無沙汰いたしました。休止中も何回も訪問いただき感謝です。再開するときにどの曲で行こうか、悩みました、「エエ、カッコシ」のスピンです!

    スピンネーカ

    2008/2/11(月) 午後 5:44

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    Rボーダーさん>ありがとうございます。休止中の訪問者リストの中にお名前を拝見して、申し訳ないやら、ありがたいやら・・・今後ともよろしくお願いいたします。

    スピンネーカ

    2008/2/11(月) 午後 5:46

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    らぶさん>早速のご来訪ありがとうございますネ。惑星のピアノデュオがあるのですか!?。。それはまたむづかしそう。

    スピンネーカ

    2008/2/11(月) 午後 5:49

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    なっちゃんさん>心打つお言葉ありがとうございます。「ブログ」の場所を借りて、心の記録として細く長く書いていこうと思いました。その時々で陽気にもなったりふさぎ込んだり、いろいろあるんでしょうから。どうぞよろしくお付き合いください。

    スピンネーカ

    2008/2/11(月) 午後 5:54

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    makotoさん>そうなのです。考え抜いた末に「惑星」だったのです。「個性」をむき出しにしようと自然に動いてしまうスピンの生来の性格なんだ、と書きながら思ってたりします。どうにも食えません。
    ですが、よろしくおつきあいくださいませ。マリナー盤、いいですネ!

    スピンネーカ

    2008/2/11(月) 午後 5:59

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    Kisukeさん>大変うれしいお言葉です。ありがとうございます!
    洒脱でエスプリたっぷりの文章を真似ながら、書き続けますネ!よろしくお付き合いをお願いいたします。

    スピンネーカ

    2008/2/11(月) 午後 6:04

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    久しぶりに格調高い、毒舌記事楽しく読まさせていただきました(笑)
    私も白髪バッハさんと同じく一気に全曲を通して聴いた記憶がありません。いつもつまみぐいで、金星・火星・木星ぐらいしか聴いていません(汗)
    ところで、メータの惑星の録音は素晴らしかったですよね。

    タカピー

    2008/2/11(月) 午後 11:46

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    タカピ〜さん、本当に長い間ご無沙汰いたしました。少しずつ時間を作って書き続けたいと思います。よろしくお願いいたします。
    (毒)記事の件ですが、メータやレバインの演奏はとても素晴らしいと思うのです♪♪、、ただ批評が良く判らない…のです。
    ちなみにメータの演奏の終盤、静寂の中にも性善説的な希望の光を感じます。取り上げましたボールド盤はなんとも徹底的に無常観に覆い尽くされているため、スペクタクルというよりも、詩人的ではないかと思い、こちらを取り上げました♪

    スピンネーカ

    2008/2/13(水) 午後 0:14

    返信する

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