ここから本文です
Spinnaker's Music Clip board
皆さま、スピンは元気に過ごしております!

書庫全体表示

イメージ 1

「永久保存」の価値ある一枚。クラウディオ・アラウ演奏のベートーベン:ピアノソナタ集。

CD2枚組で通販で手に入ります。Amazonだとhttp://www.amazon.co.jp/gp/product/B000EZ8AR6

以下の7曲が収録されています。何と1,620円!これから聞こうとする方にはとってもお買得な一枚でしょう。

 1. ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 作品13 《悲愴》
 2. ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 作品27の2 《月光》
 3. ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 作品31の2 《テンペスト》
 4. ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調 作品78 《テレーゼ》 第1楽章
 5. ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 作品53 《ワルトシュタイン》
 6. ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 作品57 《熱情》
 7. ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 作品81a 《告別》

1曲あたり200円強。ネットでダウンロードするとどのくらいか知りませんが、録音の質とか考えると

とても比較できない(絶対、CDがお得)ですね。いい時代に生まれたものです。ホント。


クラウディオ・アラウさんは南米はチリ出身の偉大なピアニストでした。(故人)

ショパンの演奏に人気が集まりますが、いえいえ最も豊かな音楽を聴かせてくれるのはベートーベン。


さて、ベートーベンのピアノソナタでした。

「悲壮」は、とても骨太で且つやさしさに包まれた、なのに力強い孤高の精神力と深く綿密な思考を

 否が応でも感じさせてくれます。

「月光」、夜の帳の中、透明なクリスタルの光に包まれながら、愛の何たるかに思いを巡らし、難聴に

 悩まされながらも強く生きることを、一歩一歩の歩みの中で確認している、ベートーベンその人がいます。

 生きる密度を極限まで高めようとする力強い心情に身を任せ、ピアノの鍵盤を激しく叩く、生命力にあふれる

 一人の猛烈な思想家が居ます。


スピンお勧めの一曲は「テンペスト」(ピアノソナタ17番)です。

ハイドシェックの劇的極まりないテンペストもいいのですが、アラウさんの落ち着いた、暖かく深みある

演奏のほうがスピンは好きであります。

曲は実にドラマティック。でありながら押さえが利き、統制された精神力を感じさせる分厚い演奏。

BGMとして聞く訳にいかず、スピーカの前に正座しなおしてしまいます。

この作品が書かれた頃、既にベートーベンは聴力を殆ど失っていました。音楽家にとって致命的な病に

向き合い、ベートーベンは「ハイリゲンシュタットの遺書」を書き放ちます。

その「心情」と、そこから這い上がってくる並々ならぬ「筆力」を、是非、味わって頂けたらと思います。


この曲の愛称を弟子から聞かれて「テンペスト(シェークスピア最後の戯曲)を読め!」と言ったという逸話

から、この愛称がつけられていますが、ひょっとしたら自身の最後を重ね合わせていたのでしょう。


想念を振り払いながら突き進む孤高の精神、大好きな第3楽章を何度も何度も繰り返し聞いています。


スピンには、曲を聴きながらピアニストの指使いを真似る(リズムや指運びだけです)癖がありますが、

この曲ではそれをやめてしまいます。とってもついていけません。

集中した精神からほとばしり出る激しいエネルギー。それが生み出す「高速の指使い」に呆然とするのみです。


ベートーベンのピアノソナタはどれもそうだと思いますが、情緒的というよりは思索的。

心象的ですが、生真面目で無骨。セルフコントロールが効いていて情に流されません。

まるで、一冊の小説を一気に読み上げるような緊迫感に浸されてしまいます。

  • 顔アイコン

    amazon.comで私も注文してみました!
    ソナタテンペスト、これを学生最後のお稽古の曲としたかったのですがほかの曲にかかっていて、できませんでした。
    社会人になってからピアノの蓋を開けることも殆どなくなり、この曲を聴くと甘酸っぱい、そして締め付けられるような思いがします。
    忘れたころに弾き始めましたが、めちゃくちゃです。
    やはり脂の乗っていたころに手がけて身につけておくべきだったと
    今でも残念に思っています。スピンさんの解説をうかがってとても心が動きました。早く聴いてみたい・・・。

    kisuke008

    2008/3/14(金) 午後 11:21

    返信する
  • 顔アイコン

    テンペスト持っていたよね〜、と探し出して聴いてみました。手持ちのものはギレリス盤とポリーニ盤です。恐らくお好みではないでしょうが(笑)、固いタッチで正確な演奏はスピンさまの仰る「情緒的というより思索的」によく合うと思うのです。

    ねこにゃー

    2008/3/15(土) 午前 9:49

    返信する
  • 顔アイコン

    にゃーさん、いつも有難うございます。お時間がありましたらDVD「高慢と偏見」という映画をご覧頂いた後で「テンペスト」や「熱情」を聴いてみられると、ベートーベンがググッと存在感大きくなるかも。ポリーニはそろそろ弾ける歳になってきたかもしれませんね(態度デカ!!(笑))

    スピンネーカ

    2008/3/15(土) 午前 11:59

    返信する
  • 顔アイコン

    ***様、応援のお言葉、感謝しています。音楽に自分を投影するのか、自分の境遇に合う音楽を選ぶのか定かでありません。ただこのところ、自分の応援歌的音楽を選び出して聴き入っている事はあるかもしれません。私にとって音楽は思索の糧になっていますので。

    スピンネーカ

    2008/3/15(土) 午後 0:05

    返信する
  • 顔アイコン

    ピンクのKisukeさま、こりゃダメだ〜、といわれちゃったらどう致しましょう!気に入っていただけますよう祈っております。
    ところで、アマチュアとしては凄腕のピアニストでいらっしゃることを知りました。心して記事を書かネバ!

    スピンネーカ

    2008/3/15(土) 午後 0:08

    返信する
  • 顔アイコン

    spinさん、そりゃきっと気に入りの一枚になることと思います(=^人^=) そろそろ届くと思うのです・・・。
    全然凄腕のピアニストじゃないんですってこれがまた!
    幼稚園から大学卒業まで、「やめる機会がなかった」アマチュアの、お稽古生だったのでございます。この土日に老人の施設でオルガンを弾きましたがガタガタしてましたよ!

    kisuke008

    2008/3/18(火) 午後 10:38

    返信する
  • 顔アイコン

    原作なら読んだことがありますよ☆彡>『高慢と偏見』
    現代においてはまどろっこしいことこの上ないのですが、本質においては昔も今も変わらない、とてもステキなラブ・ストーリーだと思います。ベートーベンって確か、貴族の女性にばかり恋していたのですよね。そのことも合わせて聴いてみるとまた違った印象が。仰るとおりぐぐっと身近に感じられます。そうそうスピンさまはコリン・ファースよりもダーシー君っぽい?そんな感じがしました(笑)持ち上げすぎかも(爆)

    ねこにゃー

    2008/3/21(金) 午前 9:07

    返信する
  • 顔アイコン

    spinさん、先週早くも入手できたのですが、まだ聴けておりません。職場の昼休みささっと流して聞いたのですがゆっくり「聴く」ことがかなわず・・・。なぜか「スペクトラム伝説」なんてのがPCのCDのトレイに入っていてそれはぐるぐると何度も聴いているのですが・・・とほほ・・

    kisuke0088

    2008/3/28(金) 午前 0:01

    返信する
  • 顔アイコン

    にゃーさん、コリンファース様とは比べものにはなりませんです。彼が演じるダーシー卿の風景は近世ヨーロッパ音楽の基礎みたいなものと思います。

    スピンネーカ

    2008/3/28(金) 午後 11:44

    返信する
  • 顔アイコン

    みどりのKisukeさま、ご批評が怖くて怖くて・・・。スペクトラム伝説CDがPCに♪♪なんとも軽快!!でございます。

    スピンネーカ

    2008/3/28(金) 午後 11:48

    返信する
  • 顔アイコン

    spinさん、いま昼休みで聴いているところです。
    悲愴から聴いております。激情に任せて熱く弾くというのではまったく無くて、大人の余裕を感じる演奏ですね。それでいて緩急がないのかといいますと、ありますねえ。
    一番理解しやすい演奏(自分の子どものころにうけた指導などから思い起こしますと)は第3楽章でした。

    kisuke008

    2008/3/31(月) 午後 0:33

    返信する

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
  • 名前
  • パスワード
  • ブログ

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事