Under the Southerncross

北緯3度10分、東経101度39分。南十字星のもとより、あたたかいハートをとどけます。

創作

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3月27日 2

日差しはまぶしく、風はここちよく、自転車に乗るためにあるような日だ。

1年のうち、何日くらいこんな日があるのだろう。

そんな事を考えながら、15分ほどで植物園についた。

約束の12時まであと5分もない。

私が勝手に約束と思い込んでいるだけなのだが、遅れるわけにはいかないのだ。

1年前の今日、「じゃあ、1年後にでも」と言っただけなのだから

普通に考えれば約束ではないだろう。

私だって昨夜のニュースで植物園の桜の映像を見るまではすっかり忘れていたのだ。

今は、3月27日午前11時58分。<つづく>



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3月27日

空気が乾いているので、上あごと鼻の穴の中がかさかさしてくる。

なんだか外がやたらと明るく感じるのは、きっと桜の花が咲き始めたからなのだろう。

朝の飲み残しのミントティーで湿らせた綿棒を鼻の穴につっこんで水分補給をし、

ついでに冷蔵庫の麦茶をグラスに一杯ついだ。

今日は土曜日でも日曜日でも祝祭日でもないので、植物園は空いているはずだ。

部屋の中は薄暗くひんやりしているが、外は晴れているので暑くなるに違いない。

麦茶を飲んでしまったら出かけよう。

今は、3月27日午前11時24分。<つづく>



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2月

   春だ

   風は身を切るだろうが
   
   春だ

   影は確実に短くなり

   夜は確実に軽くなる

   風の中に芳香の粒子を見つけたか?

   しずくに跳ね返る光の強さを感じたか?


   生ぬるい思い出など
   
   置き去りにしてゆけ

   後ろを振り返るくらいなら

   背伸びして大またで踏み出せ



   春だ

   希望だけ抱いてゆけ

   道の先に思いを馳せよ

   強い優しさを見につけよ

   ダイアモンドのように透明で

   雪解け水のようにやわらかな心であれ

   豊饒の大地にしみこみ

   母なる海へと拡がってゆけ




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あの日 デジャ・ヴ

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   わたしは 何度 生まれ変わったのだろう
   
   何度も 何度も 生まれ変わっているはずだ
    
   もし 前世 というものがあって
   
   その記憶が のこってなければ
   
   ふと 風にのってきた 草のにおいや
   
   遠い 山の上の 空の色
   
   初めて 見る 街かどの景色が

   懐かしく 思えることなどあろうはずもない

   かつて この世に存在した わたしに

   なじみぶかいものだったはずだ

   

   幼い頃 熱に うかされていたとき

   かんがえたことがある

   かんがえている ことは  どうなるんだろう

   そのとき 意識 という ことばは 知らなかった

   わたしを  わたしとしている 

   この意識 というものは

   死んだとき  どうなるんだろう

   身体と 意識は 別々になると 確信した

   きっと それは ずっと  わたしのまま なんだろうと

   実体のない  たくさんの意識が

   空を 飛んでいるのを 想像して

   そして 安心して また 熱にうかされた


   
   子どもをもったとき

   やっとまた会えた  と  おもった

   そそげるだけ 愛を そそいだが

   まだ 足りていない 気がする

   
   いくつかの 言葉を 口にしてみる

   どれも 初めて 口にしたのに

   すらすらと 言うことができる

   心が がたがたと 揺れたりもする


   いままでに

   きっと いくつも いくつも

   あの日が あったのだろう

 
   あの日 わたしが 生まれ変わった日

  
 

たしかめるということ

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  流されてしまいそうなときだろうか

  時間に

  人に

  わたしを つつみこもうとする

  あらゆることに

  こころの 底のほうが

  こきざみに ふるえるのは

  いったん

  たちどまって

  たしかめる

  わたしの

  脚の下に

  地面は あるか

  ”わたしは じめんのうえに わたしじしんの あしで たっている”

  大切にしたいと

  おもっている人を

  大切にできているか

  平らかな こころと

  まっすぐな 視点を

  持ち続けているか

  ちいさな 叫び声に

  耳を かたむけることが できているか

  想像することを

  あきらめてしまっていないか

  わたしが わたしじしんで あるために

  わたしという 木に 水をやることを おこたるな

  

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