マルフジ

マルフジ建築研究所のブログです。SALVE !訪問頂きまして有り難うございます。

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[ほんわかと鋭角]
いよいよ茨木門を潜り中にはいるとまず目に飛び込むのが放射状に敷かれた延段(石敷きの通路)です。
一つは書院の方へ、もう一つは書院前の庭のほうへ鋭角(シャープ)に導かれおり田舎風茅葺のほんわかとした書院と対比的でとても印象的な延段である。

[ヒュ−マンスケール]
とにかく書院にはいると自分でも予想していたが、思わず書院より庭の方を見てしまい350年の時を超えても作者(片桐石州)の術中にはまってしまう。
ここは写真がへたでも上手に撮らしてくれる慈光院NO.1のカットである。(それでも下手ですが・・・)
また作者の意図通り書院の畳に無意識に座らされていました。その理由は広縁の低い軒により立上がって庭を見ると遠景が見えないそこでおもわず座ってしまいます。これこそヒューマンスケールではないでしょうか?また緑の庭や山々が借景として、上下は軒、床により左右は柱によりトリミングされるこのビュー(絵画)は言葉で言い表せない艶やかさがあります。

[手水鉢、角バラズ]
出書院側の広縁の外に手水鉢が有りましたがその名を見てにっこりしました。
あれだけ一乃門から茨木門までクランク状に路が角張っており、また茨木門から書院までの鋭角な延段を演出しておきながら、そこにある手水鉢の名が「角バラズ」なのである。

ここで一気にクランク状な延段でいらだっていた自分が思わずバカらしく、この洒落でいらだっていたことなど急に吹飛び心が少しおおらかになりました。ここに作者の人柄が表れているように思います。「世の中、角ばってばかりは良くないよ!少し一服したらどうですか」とこの手水鉢が作者の代弁をしているようです。
よく見ますと直方体の上部角4ケ所の角が削られています。なるほどそれが「角バラズ」ちょっとしたデザインですが意味はとても深く、この手法はマルセル・デュシャンやマン・レイと変わらない。案外、茶の湯とダダイズムは近いのではないでしょうか?

[床刺し、そんなの関係ない♪]
よく和室で天井の竿縁が床に対して交わる事を床刺しといって嫌いますが(武士が切腹をイメージするのか嫌ったらしい)、娘のお気に入りの小島よしお風にいいますと、「そんなの関係ない♪」です。

武士である作者(片桐石州)のこの実例は心強い味方です。通常床に対して平行に竿縁を流しますが大抵床平行な辺は和室の短辺側です。本当は竿縁を長辺側に流した方がデザイン上きれいであると思っていたのですが、この書院はそれを実践しています。確かにこの方が床刺しであってもきれいです。

本日はここまでとしておきます。次回はいよいよ2つの茶室に迫ります。

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