マルフジ

マルフジ建築研究所のブログです。SALVE !訪問頂きまして有り難うございます。

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 前回の投稿した「プールの観察」人を見た目で判断して白髭海賊団さんに怒られた。彼の意見は至極当然である。
このツッコミは自分も考えさせられて本当に感謝している。

 そんなタイミングで読んでいたのがこの物語!

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「影をなくした男」(シャミッソー著・1814出版)

 主人公に影がないことで周囲の人間から迫害される。
ストレートに「人を見た目で判断される」物語だったのである。
「すんごいタイミングでこれ読んでるな〜これも縁やな〜」と思った。

 この「影」は作者のアナロジーであり「影」と言うことで面白おかしくされているが、例えば影を「人種」「ハンディキャップのある人」に置き換えればフィクションがたちまちノンフィクションに早変わりする。

 悪魔とは知らずに何気に金持になることと引き換えに影を悪魔に譲ってしまう。影をなくしたということで迫害され見た目を気にする主人公はまた悪魔から取引を提案される。それは彼のを交換ということであった。

 喉から手が出るほど影が欲しい、影がないことで互いに引かれあっている女性の両親も(最初は金持ちであることで両親自体が彼に擦り寄ったにも関わらず)手のひら返したように婚礼に反対する。

 その悪魔との最後の取引で彼がとった行動は・・・
人に平等はないと思っている。誰だって少なかずも人よりハンディはある。
ネタバレするのでここまでとするがそのハンディを乗り越えるものは・・・

 そう言う人の行動を面白おかしくしているがアイロニーとして表現された作品だと思う。

 因みに作者はこれを少年童話として書いたようである。

その節は確かにある例えば、悪魔は人が欲しいどんなもの(どんに大きいものも)もポケットから出てくる、これってドラえもんの4次元ポケットである。150年も前だからこちらがオリジナルでは?主人公が手にした古靴はひとまたぎ世界を横断できる(これもどこでもドアに近いのでは?)

 そんな夢のある少年童話というより自分にはむしろ怪奇で「裏面」(アルフレッド・クビーン著)や「アルゴールの城にて」(ジュリアン・グラック著)等と同じくの幻想小説、日本人で言うなら江戸川乱歩のように思えた。

イメージ 2

[もうヤフーブログ終わるので過去の記事の一大セール!!(笑)]

 因みに「影」というテーマでは確か星新一の物語だったと思うけど、少年が影から影に飛びながら影踏み遊びをしている。そんな少年がある影を踏んだら影の中に子供が吸い込まれ居なくなったストーリーがある、それ読んだ時に影に戦慄を覚えた記憶がある。

また「去年マリエンバードで」(アラン・レネ監督/1961/フランス・イタリア)の「影」のカットはコントラストをつけるために影が長く加工された映像である。これも影の印象的な物語であった。

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「去年マリエンバードで」→https://blogs.yahoo.co.jp/marufujikentiku/45536941.html

あとは「赤影」しか知らな〜い(古いか〜)
オチがついたのでこれにて失礼!

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おはよございます!
最近、「本」というものは読んでないですねぇ。。。
前はたくさん読んだんですけど、ちょっと前に何かの賞を取った芸能人の本を読んだんですけど、私には合わなかったみたいで。。。
それから全然読まなくなっちゃいました
本を読むことは、いろんな視点から自分を見直す機会にいい、って聞いたことありますが、なかなか。。。
あ、「赤影」知らないです。。。

2019/3/3(日) 午前 8:46 [ めめ助 ]

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おはようございます
影をなくした男もおもしろそうですね

2019/3/3(日) 午前 9:44 ウエ

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光と影は一体のもので、どちらかが欠けることは有り得ないし、両方があって物事が存在していると思います。レンブラントの絵画は光と影の美しさであり、デ・キリコの絵画は光と影で不安や恐怖を表現しています。だから、光と影を一体として見ないと全体が見えません。片方だけでは、物事が成り立たないような気がします。
ただ、片方だけの超自然的見方も空想の世界では面白いですね。これを差別と関連付ける必要は・・?。分かりません。(笑)

2019/3/3(日) 午前 10:30 ギャラさん

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こんばんは
本は欠かさず読んでますがブックオフの中古本です
海外のは読む機会がないです
恋愛ものばかりでなくこういうスリラーも楽しめてよいですね

2019/3/3(日) 午後 9:24 [ 赤いカナリア ]

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> めめ助さん
おはようございます!
本も自分に合う合わないがありますよね〜
私も10冊のうち1冊ぐらいしか合う本に出会いません。

その前に老眼で活字が小さいものは敬遠(と言うか読めない)するようになりました〜(笑)

2019/3/4(月) 午前 10:10 [ mar**ujike*tiku ]

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> ウエさん
こんにちは〜
「影を無くした男」150年後の今日でも面白いですよ!

2019/3/4(月) 午前 10:12 [ mar**ujike*tiku ]

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> ギャラさんさん
こんにちは〜
ギャラさん!デ・キリコの影が登場して嬉しいです!
今机の前に貼ってある彼のポストカード見ながらが書いてます(笑)
確かに構図には登場しない人の影が見えたり、人がいない建物の影に不安や恐怖を覚えます。
映画「去年マリエンバードで」は明らかにデ・キリコにオマージュされた作品です。
少年童話の空想の世界を純粋に表現した作品でこれと差別を無理くり連関させたのは一元的にしか見てなかった私の悪いところです(反省)。

2019/3/4(月) 午前 10:35 [ mar**ujike*tiku ]

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> 赤いカナリアさん
こんにちは〜!
私もブックオフですよ〜!この本もそうです。
私は逆に恋愛ものが苦手です〜(笑)
赤いカナリアさんの読書量にはいつも感服しております。

2019/3/4(月) 午前 10:44 [ mar**ujike*tiku ]

マルフジさん。
こんにちは
面白そうな本ですね(^^)/
でも難しいそう

あっ!知ってる
仮面の忍者、赤影 青影 白影〜

2019/3/4(月) 午後 3:57 リボン

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> リボンさん
こんにちは!
ちょっと怖いけど面白い本でした〜
難しいと言うより空想力がいる本で、
ドラえもんを漫画でなく活字で書いているようなものなので
魔法のような道具を理解するのに時間がかかって苦労しました〜
私は空を飛ぶ白影に成りたかったです(笑)

2019/3/4(月) 午後 4:27 [ mar**ujike*tiku ]

こんばんちは

人は見た目で判断しま〜す!
しかしながら本質は違う事がザラですよね♪

影か?!

覚悟を決め責任がある者には多かれ少なかれ
犠牲にするものがあるのかもしれないですね…

ペラさんも恐らく犠牲にして来た事が有ると
思います

それを影と言うのか否かは分かりませんが
嬢さんなんかは見た目で見抜きますよね♪

意味ぷになってますが。。。

他人の容姿を気にするのでなく自らを磨け❗
かな?鼻毛が出てたら指摘して笑いなはれかな❗

2019/3/4(月) 午後 5:24 [ 白髪海賊団 ]

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> 白髪海賊団さん
おはようございます!
見た目のイメージとその行動にギャップがある人に興味を持ちます。
それは軽蔑ではなく慈愛のような心境です。
ただこの物語の本質を無理くり連関させた私のコメントはギャラさんの指摘の通りでした(反省)もう少し「文学としてちゃんと読め!」と指摘されているようです。そう言う意味で鼻毛は出てたかもしれない(笑)

2019/3/5(火) 午前 10:40 [ mar**ujike*tiku ]

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こんにちは。
「影をなくした男」・・・毎日小学生新聞に最近まで連載されていました。
ドイツ文学者の池内紀さんは、シュリーマン『古代への情熱』の翻訳、並びにギリシャ神話の解説でもお世話になり、ブログにかなり載せました。
影といえば、映画『第三の男』でしょうか。
犯人と追いつめる男の影が長くなったり、短くなったり・・・。
夜のウィーンの石畳に響く足音が遠ざかり、やがて近づいて、迫力満点の作品でした。

2019/3/5(火) 午後 4:10 [ napolen ]

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> napolenさん
こんばんは!
すいません napolenさんの「影をなくした男」ブログ記事見逃しており失礼しました!今度見直します!毎日小学生新聞に連載していたのですか〜池内紀氏はギリシャ神話も翻訳されているのですね。お世話になってるかも知れません。
「第三の男」の影は確かにスリリングです。

2019/3/5(火) 午後 9:35 [ mar**ujike*tiku ]

ムーミンに出てくるカゲミーロを思い出しました。

2019/3/20(水) 午後 8:53 [ monco ]

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> moncoさん
こんばんは〜
コメント有難うございます!
昔、日曜日の午前中にムーミン見ていましたけどカゲミーロは覚えておりませ〜ん(笑)凄い記憶力です〜!

2019/3/20(水) 午後 10:59 [ mar**ujike*tiku ]


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