マルフジ

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物語と空間

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 いつもコメントいただいているギャラさん映画散歩でこの映画が紹介されていた。https://blogs.yahoo.co.jp/g02san


 この映画(「湯を沸かすほど熱い愛」/2016/中野量太監督映画館で上映している時に見たかったのですが機会がなくて見れずにしばらく忘れていた矢先だったので早速ツタヤで借りてきて観た。

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 感想から先に述べると久々に泣けた素晴らしい家族ドラマであった。

 主人公の母親(宮沢りえ)が余命幾日も無い事である行動に出る。

その第一歩が1年前に逃げ出した夫を見つけ出し休業していた銭湯を再開すること。

冒頭の洗濯物を主人公の母親が干す何気無いシーン、
そこから新品の下着与えたり
毎年律儀にカニを送ってくる人お礼の手紙を必ず書かしたり
夫の連れ子が大事にしている母親の手紙見たり
が路上で困っている声が出せない人の手話解読したり、
ヒッチハイクしている青年目的与えたり

これらの散りばめられた前振りが後半一気に結集してくる。


 亡くなった主人公を花で包んだカメラを引いたシーンは映画「アメリカンビューティ」のカットを彷彿した。(こちらは湯船に浮かんでいるだけだけど)

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 ラストシーンでみんな銭湯入って「暖かいかいね」と言っているシーン、
風呂釜の焚き木として花の入った「棺」を焼いたように見えたシーンのところで、(こんなことは有り得ないけど・・エンターテイメントとしてOK!)
ようやくこの映画のタイトル「湯を沸かすほど熱い愛」と結びついた。

 お母ちゃんを演じた宮沢りえ評判通りの素晴らしい演技に感動した。

 ギャラさんいい映画紹介頂きましてありがとうございました〜!
 風邪で寝込んでいる時に見た二つめが「秘密の花園」(Secret Garden/1993/アニエスカ・ホランド監督/アメリカ)である。

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 このDVDフランシス・コッポラ云々(制作総指揮だった)と書いていたのと本(1911/ フランシス・バーネット著)でも読んだことなかったので買っていた。


 絵画的な綺麗な画像で最初タルコフスキー監督の映画かと思った。
見た感想は古典は退屈かと思った冒頭と裏腹らに最後まで見応えあった。
これはひとえに原作のストーリーが良かったこともあると思う。

 この原作知らないものだから、途中から主人公メアリー「アルプスの少女ハイジ」(1880/ヨハンナ・スピリ著)のハイジに見えて仕方がなかった。ただし私が「アルプスの少女ハイジ」と言うのはアニメ(1974/ズイヨー映像)の方ですけど・・

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 どちらも両親がいないで親類に引き取られる、また金持ちの病弱な子がいる家に行く、そこで家政婦長(教育係)いじめられる、最後はその病弱な子が元気だけが取り柄の主人公のおかげで外出でき歩けるようになりハッピーエンド。まったくウリ二つのストーリーである。

 途中から意地悪な家政婦長メドロック夫人ロッテンマイヤー女史と完全に同化して見ていたので、最後まで面白おかしく見れたように思う。(どちらも最後は良い人で終わるところも同じ)

「秘密の花園」を見ようと思ったきっかけがもう一つ、河合隼雄(心理学者)氏、著書の確か「子供の宇宙」だったと思う。子供時代に秘密を持つことは大切であることを「秘密の花園」を通して書かれていたのも理由の一つであった。

 確かにこの花園を知るのは主人公ら子供達3人とある1人の庭師だけ、私自身子供の時代に近くのガラクタが捨てられている広場を秘密基地として遊んだ記憶がある。当時大人が知らない(子供だけの)大切な世界を共有していたのであろう。
 

 閑暇休題、映画の話に戻る。
病弱コリンが自分の足でたったシーンはハイジのクララが立ったのシーンと重ね合わせて感動していた。

 風邪ひいて寝込んで見ていたので余計に情がコリンに移ったのかもしれな〜い(笑)
オチがついたのでこれにて失礼!
 先週風邪をひいて寝込んでしまった。
何にもすることないのでツタヤのセールで買い置きしていたDVDを見た。
1つめが「おじさんには気をつけて」(Uncle Buck/1989/ジョン・ヒューズ監督/アメリカ)である。

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 何故買ったかと言うと主演がジョン・キャンディだったから。
私はアメリカの高木ブー(コメディアン)だと思っている。
感想は予想通り屈託無く爆笑していた。


 意外だったのが大ヒット映画「ホーム・アローン」の男の子(マコーレ・カルキン)が子役として登場する。この映画がきっかけで「ホーム・アローン」(1990/ジョン・ヒューズ監督/アメリカ)が出来たようである。
なるほど、あるシーンでホームアローンのような家に来た訪問者と玄関ドアのポスト口を通してコントがあるけど全くホーム・アローンであった。

 子役のマコーレ・カルキンも面白いけど、ジョン・キャンディはほんと面白い!あるシーンで葉巻をくわえトレンチコートと言うハードボイルドな出で立ちで鍵の掛かった部屋に突入するシーンがある。

右手には銃?ではなく電動ドリルそれをおもむろに鍵穴に突っ込む。
中にいたものは鍵穴からドリルの先が中に突き出てきて恐怖に慄くサスペンスタッチなシーン!
鍵が空き中に突入する!
ただしこの後オチがあるのがコメディー映画である。
                 ↓

 ストーリーはある事情で甥や姪の面倒を見るおじさんの物語、腹かかえて笑うだけでなく思春期でグレそうだった姪が、はちゃめちゃな叔父を通して更生されていったり、この辺なんとなく「寅さん」を彷彿させる映画であった。
そう言えば「男はつらいよ」の新作映画が来年公開すると聞いた。
こちらも見たいと思う。

 ブックオフ100円で買った本を何の気無しに読んだら、
この本がめちゃくちゃ面白かった!
今年読んだ中で一番面白い本だった。(まだ今年も二月ほどあるけど・・)作者オマル・ハイヤームの世界にはまり込んでしまった。

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ルバイヤート/オマル・ハイヤーム著、小川亮作訳、岩波文庫

 11世紀のペルシャで生まれた4行詩なのだけれど、
21世紀の自分にも充分伝わる思想である。

ビックリするのがこの当時、すでにイスラム教(ムスリム)であったこの地域でこんな無神論の自由主義な四行詩ができた土壌にも驚く。
 しかも今でも中東の人に彼の影響は絶大のようで、そこが面白い!
とにかく彼の作品をピックアップしてみる。

造物主が万物の形をつくり出したその時、
なぜ閉じ込めたのであろう、滅亡と不足の中に?
せっかく美しい形をこわすのかわからない、
もしまた美しくなかったらそれは誰の罪?

善悪は人に生まれついた天性、
苦楽はは各自あたえられた天命、
しかし天輪を恨むな、理性の目に見れば、
かれもまたわれらとあわれは同じ。

一壺の紅の酒、一巻の歌さえあれば、
それにただ命をつなぐ糧さえあれば、
君とともにたとえ荒屋にすまおうとも、
心は王侯(スルタン)の栄華にまさるたのしさ。

エデンの園が天女の顔で楽しいのなら、
おれの心は葡萄の液でたのしいのだ。
現物をとれ、あの世の約束に手を出すな、
遠くきく太鼓はすべて音がよいのだ。

ないものにも手の中に風があり、
あるものには崩壊と不足しかない。
ないかと思えば、すべてのものがあり、
あるかと思えば、すべてのものがない。

迷いの門から正信まではただの一瞬、
懐疑の中から悟りに入るまでもただの一瞬。
かくも尊い一瞬を楽しくしよう。
命の実効はわずかに、この一瞬。

李白のような詩もあれば、ここには載せないけど、
まるで全く、平家物語方丈記の冒頭のような儚さを唄ったものも多々ある。

この作者オマル・ハイヤームは訳者の人曰く、
ペルシャレオナルド・ダビンチ平賀源内という解説から、
彼が万能の人だったようである。

天文学者、数学者、医学者、気象学者、そしてこの詩のような文学者であり哲学者でもある。
天文学では今日使用されているグレゴリィ歴(16C)とほぼ同じ精度のジャラリィ歴(11C)に制定したメンバーの中心人物であり、数学では3次元方程式の解法を完成した人物であるようである。

また万物の天才だったにも関わらず、酒飲みだったことも親近感がわく!

 この当時のペルシャは思想的にも寛容だったことが凄いメンツを産んだように思う。そういえば塩野七生氏も十字軍の時代、アジアだけでなく西洋哲学を含めたあらゆる学者が交流したペルシャ文化を称賛していたことを思い出した。

とにかくこの「ルバイヤート」がヤバイ!(笑)
オチがついたのでこれにて失礼!
 何気無い光景
町工場初老社長が工場のシャッターを開ける。
その社長の来る前に古株のNO.2であるおばさんマリアが社長が来るのを待っている。
社長がシャッターを開け工場の機械に電源を入れる。
マリアは着替えて社長にお茶を入れると他の若い従業員の女子2名がやって来る。

このシーンが何回も繰り返される!
この繰り返しが大変面白い!

「whisky」2004/ウルグアイ・アルゼンチン・ドイツ・スペイン合作/
ファン・パブロ・レベージャ監督&パブロ・ストール監督


 この靴下工場の機械が不調(エラー)を犯し、不良品を出すシーンが出て来る。それと対比して登場する人間達も微妙に不調(エラー)を犯す物語

 懐かしいのがエアーホッケー!
この映画のように女子が入ると途端に盛り上がった!

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 悶々とした初老の人の心情を見事に表現している物語である。
この映画面白いと思うのはオーバー50才だと思う

ラストシーン近くのエレベーターで二人が下りるカット!
このカットに尽きる映画でした。

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 ガキには分からない50才以上の人間必見の映画だと思う!

 因みにこの映画を観て、大人の映画「日の名残り」を久々に観たくなった。
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