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物語と空間

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「宮本武蔵」を読んで

 日本ハムファイターズの大谷選手を皆、二刀流という。
打者投手どちらも一流だから見ているファンもワクワクする。
 
 本屋の時代劇コーナーに必ず見かける吉川英治歴史時代文庫
特に「宮本武蔵」古本屋でさえ無い店探す方が難しい!
よほどベストセラーだったことを、それが物語っている。

 だったらこの夏、二刀流の元祖「宮本武蔵」を読んでみようと思いたった。

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 「決闘」(果たし合い?)は古来、日本のみならず世界中エンターテーメントであった。
 武蔵の時代では立て札を上げて、期日、時間、場所を公式に周知したことがこの物語を通してよくわかる。

 ただしこの物語の面白い所はいくらと言っても表と裏があり、実際負けた側の取り巻きが勝敗が決まったとしても待ち伏せして暗殺することが、良くあることも表しているところである。

 ここでテレビなどのヒーロー時代劇なら主人公がその相手さえも何十人であろうと切って捨てるのであるが、この物語の武蔵逃げる
そこにリアルに感じて読み進めてしまう。

 前半、京都の名門道場、吉岡の長男を木刀で一撃たおす。
その次に吉岡、次男を今度は真剣で打ち切る。
その間、寺院にいる槍の達人、そして鎖鎌の達人やある生け花の切り口を見て、その切り口がただ者でないとその人物を捜したり(将軍家指南役柳生道場の師範だった)話が尽きることなく面白い。

 圧巻は京都吉岡道場一門(数十名)VS武蔵一人の対決であった。
武蔵は山でのゲリラ戦に打ってでる。
これしか勝ち目がないからだ。
 いきなり奇襲をかけて旗印であった名代の吉岡家跡継ぎの幼い少年を切り倒す。決闘子供大人も無い敵は敵、道理である。

 旗印が打たれた吉岡一門パニックになる。

 しかしそれでも相手は多勢追っ手は多い、それに対応するために自然と両手に剣を持つ、これが二刀流なのだと作者の吉川は言いたかったのであろう。

 そのあと武蔵はその戦いを思い廻すシーンが出る。
そこでも二刀流をこう表している。
2本の手で1本の刀を持つより、2本の手の延長として2本の刀がある。
なるほど2本の手の延長なら自然に思えてくる。

 この戦いは切っては逃げ、切っては逃げ、戦いながら逃げていく。
この辺りが時代劇ヒーロー物でなく現実に1人で戦う方法なのであろう。

 ここまではとても臨場感があり一気に読んでしまうほど面白い。
だが、そのあとの色恋もの人情ものの話が退屈で退屈で・・・
最後の佐々木小次郎の対決まですごーく我慢して読んだ。

 ただし武蔵の幼馴染みである「又八」はストイックな武蔵に対して、武道にも読んでいて腹が立つほど弱い、このキャラクターが物語の色気を演出いて無くてはならない存在だった。

 最後に佐々木小次郎との船島(巌流島)での戦いになる。
武蔵が海を背に向けて小次郎と戦ったのは太陽光が波の乱反射で浜側から見えにくいため、そして二刀流の剣でなく船の櫂を削って木刀としたのは物干し竿と呼ばれた小次郎の長剣よりリーチが取れるため。

 裏を返せば、佐々木小次郎がサングラス掛けてで戦っていたら勝利していた理屈になる。(この時代にサングラス無いだろうとツッコミはうけますが・・・笑)

 武蔵試合ごとスタイルを変えている。
これは試合前にいろいろシュミレーションして考え抜いた上で試合に挑んだように思う。
(ただし変幻自在のスタイルなので、宮本流という流派は後生に残らなかったのか?変幻自在というのは凡人には難しいように思える。)

 とはいえ日頃、何〜にも考えない自分も少しはこれに思い知らされた!

「これからは仕事前に、もう少し考え抜いて行動に移そう!」
と思いつつビール飲んでいま〜す(笑)
(上の又八と同じキャラクターのようである・・・)

 あまり面白くないと言われているけど、
宮本武蔵の「五輪の書」も読んでみようと思う。

 因みに今月末現代の二刀流大谷選手の試合のチケット取った!
日本で見れるのも今年が最後かもしれないので見ておきたい。



 世の中にはの世界がある。
 警察マフィアお互い、その組織に何年も潜り込ませた密偵通称ネズミ)その彼らが互いに対峙して探りあう。
 警察の密偵役がトニー・レオン、マフィアの密偵役がアンディ・ラウというダブルキャストの物語(2002/香港/アンドリュー・ラウ監督)である。

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 どちらが先に身元がばれるか神経戦がたまらなくハラハラドキドキさせられる。
お互い正体はわからないが当事者で知り得ない情報が漏れている。
互いの組織にネズミがいるのは周知の事実である。

そして自分達のすぐ足元までネズミの追跡が及んでくる。
手に汗握る展開が繰り広げられる。

 ネタバレするのでストーリーはこれぐらいで終わるけど、納得いかないのがこのダブルキャストの二人、男前すぎる!

 昔、仕事のトラブルで大阪、南警察署の捜査4課(通称マルボウ)の方にお世話になったことがある。彼らはヤクザ以上に(出で立ちや風貌が)ヤクザな方ばかりでびびってしまった。

 いわゆるドスが利いている人(京都人じゃないよ!)ばかり。
ドスの利いた彼らと話すと厳つい風貌から、丁寧な言葉が出るので、そのギャップにまた驚いた。

 そういう経験からいうとその世界にトニー・レオンやアンディ・ラウのような男前は居ない。

マフィアのボス(サム)役の人が一番実際の刑事に近いと思う。

 ダブルキャストの2人より、マフィアのボス(サム)役ウォン警視役、この二人名演がとても良かった。


 先日ジェリー・ルイスが亡くなった。
「半世紀にわたって私達を笑わせてくれた」とホワイトハウスがその功績称え発表していることからも彼がどれだけ影響あったかわかる。

 子供の頃、親が西部劇映画とコメディ映画好きで一緒によく見ていた。
といってもテレビで日曜洋画劇場のような番組で「底抜け・・・」シリーズを見ていただけである。ディーン・マーチンとのコンビ(たしか底抜け抜け二丁拳銃???)のものやジェリー・ルイスが単独のものなど何点か観ていたがどれがどれだか?今では記憶がない。ただしどれも腹抱えて笑ったのは記憶の片隅にある。

 その当時ドリフターズの加トちゃんが大人気でジェリー・ルイス見て、その面白おかしい顔の表情に「加トちゃんみたいや!」と子供ながら思っていたが、今思えば加トちゃんが「ジェリー・ルイスみたい」だったのだ。

 アメリカの「サタデーナイトライブ」に登場したコメディアンも同様で、
あの時代世界中でみな影響されたコメディアンだったと思う。

 映画「キングオブコメディ」でジェリー・ルイスが登場すると聞いて期待していたら本人シリアスな役だけでがっかりした記憶もあった。

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 今回見た映画は見たこと無かった。
あるブログ(下記のアドレス)で紹介していて見たくなりアマゾンで取り寄せた。

 冒頭から笑わせる。
よくドア開けるとそのドアに間が悪くぶつかっている知人や彼女、この古典中の古典のようなギャグこの物語でも何度も登場するが、冒頭は爆発して床に転がったドアが床からドラキュラのように開いて焦げ付いた主人公の教授(ジェリー・ルイス)が登場する。

 また読書しながら廊下を歩く主人公、当然ぶつかるだろうと期待して見ていると廊下に両側から突き出た大きなドアの間を普通に抜けて歩く主人公にまた皆笑ってしまう。

 全て見た感想は子供の時に記憶で面白いと思ったジェリールイス作品以上に面白くは無かったけど、それでも十分面白かった。

 特に物語中盤にある楽団の音楽に合わせてジェリー・ルイスがパントマイム調のダンスをするシーンがある。

これだけでも見る価値あり!必見!
このダンスだけで笑ってしまう。
                 ↓
(下記の写真のシーン!)
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 物語の内容も面白い。
うだつの上がらない大学の教授がある女子大生に恋をする、彼女にもてたい教授は得意の化学を利用してイケメンに変身する薬を開発する、しかしこの薬、開発途中で実践を試みるがいつも良いところで・・・元に戻る。

 最初はこのイケメンに魅せられていた女子大生も次第にそれで良いのか悩みはじめる。

 そして最後このイケメンの真相知った彼女は・・・

 ネタバレするのでここまでとするが最後の最後まで笑わせてくれる。

 エンディングに彼女が後ろポケットに入れていた物を見て最後の最後まで笑わしてもらった。

 ドアのギャグでは無いけれど、きっと彼は(ジェリー・ルイス)天国のドアでもぶつけて笑わせているに違いない。




 いつも笑顔が絶えない明るく印象的な彼女、その笑顔の理由は余命1〜2年。
彼女は高校のクラス一番人気、その彼女が何故かクラスで名前も呼ばれたことのない地味な男子と過ごす青春ラブストーリー。

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 そのきっかけは彼女が書いていた日記「共病文庫」を偶然彼が読んでしまうところから始まる。

 二人はお互い「君」と呼ぶ微妙な関係。
名前(ファーストネーム)で呼ぶほど友達や恋人でもなく、「おい」とか「おまえ」とか「あんた」というような他人でもない。

 人が呼ぶ名称一つどういう関係かわかる。
ラストシーンの手紙で彼にどう呼ばれたかったか、それが痛いほどわかった。



この物語観て頭によぎったのがカポーティ「ティファニーで朝食を」(映画でなく本の方)そこで内気な「僕」を振りまわす天真爛漫な「ホリー」共に、凸凹のコンビネーションがそう思わせる。

 映画見終わったら周りの席ですすり泣く人の多いこと、こんな体験は初めてだったので驚いた!

 因みに私は「フランダースの犬」以外映画で泣いたこと無い(笑)
これ以外は泣かない自信がある。しかし今度ミスターチルドレン「ひまわり」聞いたらサクラの笑顔を思い出して泣いてしまうかもしれない。


 行強盗する目的とするヤクザ者の男と教師を引退して平々凡々と余生を過ごす男がフランスの片田舎の街で偶然出会い交流する。

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(2002/フランス・ドイツ・イギリス・スイス合作/パトリス・ルコント監督)

このまったく相容れない人生を歩む二人が共通して数日後の土曜日にお互い命をかけた目的があった。

 その目的とは銀行強盗持病の病気の手術である。
 その日まで奇妙な共同生活が始まる。

「生まれ変わったらこんな生き方したい!」誰でも自分と違った立場の生活がしてみたいと思うものである。
境遇も年齢も違う彼らも目的日まで、ほんの少しそれを実行していく。

 ヤクザ者は田舎町のクラッシックな家での隠遁生活、元教師はバーで暴れる連中に喧嘩をふっかけること、
これは相手が彼の元生徒だったために未遂に終わる。

 次にヤクザ者は自分が少し覚えてた詩の続きを教えてもらうこと、対する元教師はピストルの実弾射撃

 たった数日間の短い出来事の中でお互い自分に無かったものが刺激され作用されていく模様がひしひしと感じる。

そしてとうとうお互いの命をかけた土曜日を向かえる。
その顛末は・・・(ネタバレするのでここまでとする)

 地味でアクションも派手でなく淡々と描かれているのが独特で味わい作品であった。

 人間皆自分が持たない刺激を求めている。
それがどんな片田舎の街であろうとも・・・

 今度まったく知らぬ駅に降りて見ようかと思う。

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