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いしかわはポーカーの勝負を受けることにした。
但し、自分の持っているトランプを使う事を条件に出した。
相手のカードだと細工をされている可能性があるからだ。
リアはその条件をあっさり呑んだ。
「じゃあ、始めようか」
いしかわはリアに52枚の(4種類のスート×12)カードを
シャッフルして渡す。
ポーカーは心理戦の要素もあるが、本来は確立のゲームである。
理数系が得意な彼には勝算があった。
ちなみに学校での成績は数学5、リカ4だった。
10回戦を終えた時点で、勝負は拮抗していた。
いしかわにいい手が回ってくるのだが、
そんな時に限って相手が乗ってこない。
それでも彼は焦らなかった。
なぜならそれは彼の計算の内だったからだ。
彼は一つの罠を張っていた。
ブラフの時にわざと鼻の頭を掻くようにしていたのだ。
それをくり返して、それが彼のクセだと相手に思わせ、
勝負どころで相手を欺くためだ。
11回戦。
いしかわにチャンスが巡ってきた。
配られたカードはハートの2・4・6、
スペード・クラブの7だった。
「これを最後の勝負にしないか?」
すべてのコインをポットに出してそう提案する。
当然、鼻の頭を掻きながら。
「いいよ。その勝負、受けよう」
不敵な笑みを浮かべリアが応える。
「そう言えば、この前にここに来たエサはプロのギャンブラーだった。
彼は巧妙なイカサマまでやってみせた。でも、彼は勝てなかった。
なぜだか分かるかい?」
「イカサマが見破られたから?」
「それもあるよ。だが、正解はもっと本質的な問題だ。
人の心には周波数のようなものがあるんだ。
それは人それぞれ違ったものだが、私にはそれに同調させて
人の心を読むことができる。
そう、ラジオのチューニングをするみたいにね」
リアはダイアルを回す手つきをしながらニヤリと笑う。
「・・・・・・それは鮮明に分かるという事ですか?」
「ああ、一度、その周波数にあわせれば回りに何人いても
その人物が考えている事が手に取るように分かるよ。
今、君は流れに乗っていて、次は必ず勝てると信じている。
そして、私が勝負に乗るように鼻の頭を掻くという罠を使った。
でも、いつまでも流れが君にある訳がない。
ふふっ、あえてそのちっぽけな罠にかかってやろうじゃないか」
いしかわは改めて恐怖を感じた。
自分がこの場を支配している気がしていたが、
実際は相手の手の上で踊らされているだけだったからだ。
呆然とするいしかわ。
リアはそんな彼を尻目に、カードを1枚だけチェンジする。
うつろな表情でいしかわもスペード・クラブのななを捨て、
2枚のカードを受け取る。
受け取ったカードは手元に伏せたままにして見ない。
相手に自分の手がばれない為に。
ちなみにいしかわに配られた二枚のカードがハートなら
フラッシュになり、数字がさん・ごならストレートが成立する。
さらにハートのさんごならストレートフラッシュになる。
お互いに一枚づつ、3枚のカードをオープンした所でいしかわが口を開いた。
「賭ける物を増やさないか?」
場に出されたリアのカードは5のスリーカード
(スペード・ダイヤ・クラブ)である。
「それはいいが、君は賭けるものがあるのかね?」
「心が読めるんだから、私の企みも分かってるでしょう」
「君は懐の毒を賭け、私達は魔力のすべてを賭けるというんだね。
ふふっ、確かに君が勝負に負けた瞬間に毒を飲んだら
美味しく君の血をいただけなくなるからね。
いいだろう。受けて立とう。
私が負けたら君が持っているカラスカミの卵に魔力のすべてを注ぎ込もう。
だがもし私が負けたら、
私達が約束を反故にすることは考えないのかね?」
「そんな事をするくらいなら最初からこんなゲームはしないでしょう。
貴方たちは退屈していると言った。
もし、約束を破ったとしたら、
貴方たちは今後、ずっと自身のプライドに泥を塗ったまま
生きないといけない。
永遠の時をね」
いしかわは開き直って心理戦をしかけた。
心を相手に読まれている事を承知で。
「そうだな。そんな生き方をするくらいなら二人で死んだ方がマシだ。
もっとも、私が負ける可能性は0%だがね」
リアは自信に満ちた笑顔を浮かべる。
その瞳はかつていしかわをエサとして見ていたモノではなく、
一人の対等な敵として認めたモノであった。
4枚目のカードをオープンする。
リア、ハートのA。
いしかわ、ハートの3。
リアの5枚目のカードがハートのAならフルハウスで、
フラッシュやストレートでは勝てなくなる。
逆にいしかわのカードがハートなら、フラッシュになり、
ハートの5ならストレートフラッシュになる。
自信満々のリアがフルハウスなら、いしかわが勝つにはこれしかない。
「君は私がフルハウスだと予想しているね。
だが、それは間違いだ」
リアは最後のカードをオープンしながら言い放つ。
まるで勝利宣言のように。
開かれたカードはハートの5だった。
いしかわが自分の手の中にあると信じ、願っていた札だ。
「フォアカード。
これに勝つにはストレートフラッシュ以上しかないが、
あいにく君がその手にするにはこのハートの5が必要だからね。
どうだい、わずかな希望から絶望のどん底を味わった感想は?」
いしかわは力が抜け、テーブルに突っ伏した。
http://blogs.yahoo.co.jp/marui_wombat/24377428.html
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そんなにまるいさんじゃない、いしかわの血を吸いたいのか・・・
2007/9/10(月) 午前 11:34 [ toy*toy**323 ]
さんごさんも登場してました?!
2007/9/10(月) 午後 1:59
あたしよね。。。?びみょう〜〜〜!フフフーー
2007/9/10(月) 午後 4:30
リカさんとさんごさんがーーwwwwwwww
って私も人のこと笑える立場ぢゃないですけどねwwwwww
2007/9/10(月) 午後 8:03 [ - ]
スウィさん>どうやって自然にみなさんの名前を使うか、かなり頭を使いましたww
2007/9/10(月) 午後 10:52
かみえさん>どうぞ脳内でいろんなシーンを追加してお腹いっぱいになってくださいww
2007/9/10(月) 午後 11:01
とよさん>吸血鬼ですからww
2007/9/10(月) 午後 11:12
ヴィオラさん>さすがです。よく気付きましたねww
ちなみにヴィオラさんも登場させたかったのですが、そのシーンを入れるのを忘れてしまいました。
スミマセン。
2007/9/10(月) 午後 11:24
さんごさん>無理やりの出演で申し訳ないですww
2007/9/10(月) 午後 11:33
なまこさん>今回、美味しい役どころはマミりんさんとかみえさんだけでしたねww
2007/9/10(月) 午後 11:39
読ませていただいただけで充分楽しかったですよ(*^_^*)。
次回作、大いに期待しています!と、
たっぷりプレッシャーを置いていきます(笑)
2007/9/10(月) 午後 11:45
ぷっ、ぷれっしゃーがwwwww
いつになるか分りませんが、次回作を掲載しますので、
その時は懲りずにお付き合いくださいね♪
2007/9/10(月) 午後 11:58
なんだか、申し訳ないです・・・
次回作ではぜひみなさんで私を踏みつけてくださいwwww
2007/9/11(火) 午前 1:39 [ いしかわ ]
いしかわさんvリカ4だったんですね♪(大爆笑)
自分が登場してると嬉しいものですねvありがとうvvv
2007/9/11(火) 午後 3:51 [ lic**4cu*e ]
いしかわさん>もうじゅうぶん踏みつけられているような気がww
2007/9/11(火) 午後 10:30
リカ4さん>こんな出演の仕方で申し訳ないですorz
2007/9/11(火) 午後 10:45
私も「数学5リカ4」には吹きそうになりました。鼻から缶チューハイでそうでしたよ(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
2007/9/11(火) 午後 11:34
鼻から缶チューハイはちょっと見て見たいかもww
ない知恵を絞ってリカ4さんを登場させた甲斐がありましたww
2007/9/11(火) 午後 11:59
この世界の私は人の心が読むことができるのですね^^なんてうらやましいww
2007/9/12(水) 午後 11:34 [ リア ]
訓練次第でリアさんもきっとマスターできるはずですww
2007/9/13(木) 午前 0:44