吉川さんはオフィス用品の販売会社にお勤めです。本日は事務機を 納品するため午後2時ごろお客様のところへ車で出て行きました。 ところが帰社予定の午後6時になってもまだ帰ってきません。 納品先のお客様に電話すると午後4時には帰ったとのこと、すでに 8時を回っておりますがやはり帰ってきません。携帯に連絡を入れても 繋がりません。しかし吉川さんが使用した社用車はすでに会社の 駐車場に止っておりました。残っている社員全員で会社周辺を 捜索したところなんと近くの川で水死体で発見されました。 吉川さんは誰かと争った形跡もなく遺書なども見つかっておりません。 プライベートや仕事で悩んでいた様子もなく他殺なのか自殺なのか 事故なのか死因がさっぱりわかりません。 さて吉川さんは労災と認めてもらえるでしょうか? ポイント1 死亡指定時刻は午後5時ごろですので会社の業務時間内でした。 ポイント2 とは言っても吉川さんがなんのために川へ近づいたのか誰も理由がわかりません 原因不明の事故の場合、分かっていることだけで想像するしかありません。 例えば翌朝水死体で発見された船の乗組員の場合
・後片付け中に足をすべらしたのかもしれない ・大波がきて船が揺れたせいで落ちたのかも ・使っていたロープがはずれて海に落ちたのかな? というように事故死が推測できます。このような場合は労災に認められる可能性大です。 しかし吉川さんはそんな推論がとてもできる状況ではありません。このように 死亡原因と仕事中の事故を結びつけることができない場合は労災に認定することが もともと不可能なんです。
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