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福島県立博物館の常設展に、福島県相馬郡新地町の「三貫地貝塚」における「人骨・犬骨埋葬状況」の縮尺1:1の復元模型が展示されており、次のような解説文がありました。 ―引用― 新地町三貫地貝塚の発掘状況は、昭和27年と29年に行なわれ、100体以上の人骨が出土しました。この模型は、埋葬状態の一部を復元したものです。一度葬った人の頭骨13個を円形に並べ、手足の骨を中央に集めた極めて珍しい埋葬例が発見されています。 手足を折りまげて葬られている(屈葬)男性人骨のそばからは、犬の骨が出土しました。犬は狩りなどに役立つため、縄文時代から飼われていました。現在のシバ犬に似ています。 フラッシュを焚かない条件で撮影を許可していただきました。 さて、13という数字の意味するところについて、以前私は次のように語っておきました。 13という数字で、一般的にも有名なのは死刑台の13階段や、イエスキリスト処刑日の“13日の金曜日”という俗説などでしょうか。 〜中略〜 〜この13という数字は世界中でよく用いられる数字です。しかし、これをもって全てがキリスト教、あるいは西洋の影響を受けたなどと言うのは論外です。何故なら、地球上に生活していれば普遍的にたどりつく数字だからです。 時計やカレンダーなどが存在しない時代、人々は空のめぐり、特に月の満ち欠けを一つの基準にしたことでしょう。現代とは比べ物にならないほど、空のめぐりは日常にとって重要だったはずです。月はおよそ一ケ月で満ち欠けのサイクルを一巡します。それもそのはず、そのサイクルから一ケ月という概念が生まれているのだから当然でしょう。そして、それが12回繰り返されると、一年、つまり季節も一巡します。四季があまり明瞭ではない地域でも、日の出・日の入りの位置や星座のサイクルが、月のサイクル12回分で元に戻っていることには気付くはずです。これが12進法の起源であろうことは容易に推察できます。 特に、人類が農耕を営むようになると、それらに一つの寿命のようなものを感じざるを得なくなってくると思います。 例えば、北半球であれば、冬至を皮切りに、夏至に向かって太陽はどんどん高くなり、活動出来る昼間もどんどん長くなり、草木も生き物もどんどん活発になっていきます。 やがて、秋になり収穫の時期を終え、冬の声が聞こえると植物も枯れ、動物も眠り、まるで大地が死んでしまったかのようになります。そして月のサイクルが12回めぐったころに、また冬至が訪れるわけです。 さて、そうなると13とはどういう意味を持つのでしょうか。13とは当然最終12の後にある世界であり、ひとつには死後の世界、ひとつにはリセットされた新しい世界を指していると思われます。 これが13の持つ“普遍的”な意味でしょう。13とは、全世界共通で“死と再生”を意味する“普遍的な数字”であると考えます。 というわけで、この遺跡は、酋長なのか家長なのか、あるいは家族なのか、なんらかの人物に蘇ってきてほしいと願う、再生への祈りを込めた祭祀の跡なのではないか、と思いました。
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