はてノ鹽竈

東北地方から日本史を眺めていきます。

はてノ鹽竈夜話:暇話

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伊達政宗と私

 先週録画にしくじった大河ドラマ『天地人』を、再放送の録画によりようやく視聴出来ました。
 なにしろ、ついにおらが殿様「伊達政宗」が登場するというので、ずっと楽しみにしていたのです。
 俳優は松田龍平さん、つまりあの松田優作さんの息子さんが演じるというのですから、もう楽しみでしょうがありませんでした。お亡くなりになった松田優作さんといえば、なんといってもあの鬼気迫る演技です。やはり息子さんにもあのような鬼気迫るキャラクターで演じてほしいものです。

 先週、帰宅してワクワクしながらビデオを再生すると、『クローズアップ東北』という番組が始まりました。・・・・・・・?
 ・・・まさか・・・。
 はい、そのまさかでした。私は午前8時で録画設定していたのです。
 なんでいつもこうなんだろう・・・・・・。がっくりとうなだれてしまいました。

 ここ数年、特に多いのです・・・・。

 目の前のお茶を「誤ってこぼしてしまうかもしれない」と危険予知しておきながら、それを安全な場所に移動しようとしてひっくり返したり・・・・。

 買ったばかりの携帯電話を「落として傷つけないように」と、わざわざクリップ付のストラップを購入し、それを装着しようとしてうまくいかず手から滑り落としてカドを凹ませてしまったり・・・・。

 鮭おにぎりの中核の鮭を最後の楽しみにとっておき周りのご飯から食べていたら、鮭を支えるものがなくなり不安定になって地面に落ちてしまったり・・・・。

 スパゲッティを食べようとして、フォークに麺をからめた瞬間、ふとトマトソースが跳ねるのを懸念して一旦フォークを皿に置いたら、不安定なフォークが既にからまっていた麺全体を跳ね上げワイシャツとネクタイに飛び跳ねたり・・・・。

 和歌浦の鹽竈神社に伝わる「はてノ鹽竈」伝承を調べるためだけにハードスケジュールでわざわざ和歌山県までひとっ飛びし、最低限現地の図書館にだけは立ち寄りたいので月曜日――休館日――を避けたにもかかわらず・・・・
イメージ 1

 飛島のテキ穴をこの目で確認しておきたく、翌朝一番早い船に乗るために珍しく計画的に前日に酒田市内に宿までとって当日余裕をもって港に着けば・・・・
イメージ 2


 これらの何が悔しいかというと、自分なりに後々のことを考えよかれと思って準備してやったつもりの結果がことごとくアダになって失敗しているところです。

 どうせ私の人生はいつもこんなものです・・・。きっと運命の女神は私を持て遊んで楽しんでいるのです。本当です。

・・・・・・・・・・・・。

 すみません、つい引きこもりのスパイラルに陥りかけておりました。

 さて、ようやく視ることが出来た松田龍平さん演じる政宗の感想ですが、まあ、なかなかはまってよろしいんじゃないでしょうか。少々チンピラっぽい気もしましたが、今後も期待しております。

 伊達政宗なる人物像を初めて知ったのは、たしか小学校の先生の雑談からだったと記憶しております。
先生は、「徳川家康が最も恐れた人物」と教えてくれました。生意気な少年だった私は、所詮地元のエゴだろう、といぶかしみながらも、さすがに“おらが街の殿様”のヒーローぶりに胸躍る気持ちになりました。 
 その後、正規の授業のなかで歴史を学ぶようになっていくわけですが、“おらが殿様”が、教科書では、天下統一の秀吉に服従した数ある大名の一人として添えられているだけで、あとは付属の資料集にしか登場してきません。
 それも、親藩・譜代・外様に色分けされた地図上に、円グラフ(?)で石高の大小が一目でわかるように工夫された図のなかで、比較的やや大きめな円グラフに添えて「伊達政宗 62万石」とあるだけで、それ以外の属性などは授業の資料からは全く知る術もありませんでした。
 このようなものを見るにつけ、かつて小学校の先生が話していた「徳川家康が最も恐れた人物」という政宗評も疑わしく思え、大人になるにつれ徐々にしらけていったことを覚えております。
 授業で学ぶのはあくまで天下人の歴史であり、その他、ナンバー2に甘んじたり、ダークホース的な存在というものは、ほとんど触れられないということを実感として理解した例のひとつです。

 それだけに、後年、仙台駅で土産品運搬をしていた頃、渡辺謙さん主演のNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』のPRポスターを見かけ、私はかなりの衝撃を受けました。
 甲冑姿で、隻眼の鋭い眼光で威嚇する渡辺謙さんの表情のアップ、そしてなによりそのキャッチフレーズが衝撃でした。今でもあのフレーズは忘れません。

“信長を、秀吉を、家康を、北から見据える快男児がいた!”

 そのときの私の心臓の高鳴りを想像出来ますでしょうか。

 私事ながら、私は若いころ某格闘技をやっておりまして、東京で開催される大会に行く際には常に北から天下を見据える政宗を自分にだぶらせて闘争心を鼓舞しておりました(笑)。

 ちなみに現在でも本業で絶体絶命のクレーム処理や、始末書提出の上で経営陣に申し開きする際も、心の中では白装束に黄金の十字架を背負っております(笑)。

 「あのときの政宗に比べれば今自分が置かれた境遇など何程のものぞ」と思いこむことにしているのです。

 今でこそ歴女のお嬢様に人気ナンバーワンの政宗ですが、22年前はそんな気配など微塵もありませんでした――俳優の渡辺謙さんの人気は別ですが――。
 しかし、『独眼竜政宗』の視聴率はその人気を雄弁に語っておりました。当時から政宗は全国区の人気武将であったようで、知らぬは地元だけ、だったようです。どうも東北人は自虐的です。
 『独眼竜政宗』の平均視聴率は大河ドラマ史上の最高記録を更新し、未だに破られていないと聞きます。

 そういえば、岩手県の歴史作家高橋克彦さんの話では、NHK大河ドラマで奥州安倍氏や奥州藤原氏をとりあげた渾身の著作『炎立つ』が放映されていたとき、地元の番組だと思っていた岩手県民も多かったというのです。「こんなローカルな話が全国で放送されるわけがない」と・・・。

 東北人とはなんと控えめなのでしょう・・・自虐的というか・・・、しかしそんな東北人を愛おしく感じる同じ東北人の自分がいたりもします。

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