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庭の紫陽花が咲きました。 一週間くらい前から、何か白い花が朝日を浴びて煌めいていることには気づいておりましたが、あらためて近寄ってみると、紫陽花でした。 梅雨の風物詩たる紫陽花・・・。 他の紫陽花はとうに枯れているというのに・・・。 彼岸も過ぎて、昨日の仙台の気温は十月下旬並みとも聞きました。 なにゆえ富士山の初冠雪のニュースすら聞こえてきたこの時期に・・・。 先日までの雨続きの日々にでも騙されたのでしょうか、来年の梅雨を待たずして開花しました。 紫陽花の花は学術的には花ではないらしいので、“開花”の表現は正しくないのかもしれません。 それでもあえて“花”と表現しておきます。 なにしろ枯れても散ることのない“花”・・・。 きっと吉兆に違いありません。
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自然
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異常に早い桜前線―。 本州の“とり”を飾る弘前(ひろさき)―青森県―の桜が見ごろを迎えていると聞きました。 同地の桜は本来ゴールデンウイークにピークを迎え、それがまた絶好の観光資源となっているわけですが、ここ数年はあまりに早すぎてそれなりに深刻な問題となっている旨の話もちらほら耳にします。 なにやら残雪を活用して根を冷やすなどして開花を遅らせる対策をしているとかなんとか・・・。 とはいえ、なにしろ津軽富士たる岩木山のお膝元、残雪の確保にはさほどに苦労もしないことでしょう。 さて、弘前の桜が早いということは、我らが鹽竈桜も早いということでもあります。 本来5月初旬に満開となるはずの鹽竈桜、そのタイミングをここ数年逸しがちな私でありましたが、幸い先日―平成三十年四月十八日水曜日―、河北新報朝刊に「社務所によると、今週末にも満開になる見通し」とありましたので、満を持してその晴れ姿を拝むことが出来ました。 聞き間違いかもしれませんが、この日の塩竈は最高気温が四月の観測史上はじめて30度を超えたのだそうで、駐車場に着くと、例年ならまだ賑やかさを残しているはずの境内の桜の庭園も、早くも文字どおり薹(とう)が立っておりました。 いつもように表参道側にまわりこむと、丁度この日は「花まつり」であったようで、鹽竈さまの御神輿が渡御の時を待っておりました。 そういえば市中には幟が立てられておりました。 商店会―氏子(?)―の方々が注連縄に紙垂(しで)を取り付け、道筋に結界を張り巡らせている様子も窺えました。 それにしても、鹽竈さまの御神輿を目にしたのは実に久しぶりであります。 かつて、この御神輿の写真を撮ってはいけない、という旨の言い伝えの御教示もありましたので、撮影はやめておきましたが、この名状しがたい豪壮な八角形の威容は、ただそこに佇まわれているだけでも心なしか地鳴りを覚えるほどの凄みを感じました。さすがの荒れ神輿といったところでしょうか。 さて、心なしかいつもより風通しの良さそうな境内、いよいよ塗りたての廻廊の内に入ると、左右両宮の向かって右、別宮左脇に、朝日に照らされて鹽竈桜が輝いておりました。 別宮との組み合わせは絵になります。 そして廻廊の外、堀河天皇御製の歌のモニュメントが添えられた鹽竈桜も初夏のように強烈な朝日を浴びて華やかに咲き誇っておりました。 満開の迫力―。 ここ数年、いかに私が満開の時期を逸していたのかを痛感しました。 鹽竈桜はかくも華やかなものであったのか、50枚にもおよぼうというその花弁はあたかも空気をたっぷり含ませたホイップクリームのごとくまるまると膨らみ、まぶしいほどに朝日を浴びて、まるでそれ自体が光を放っているかのような錯覚にすら陥りそうでありました。 鹽竈桜の底力―。
なにかそうとでも表現するしかない神性を目の当たりにしたかのような気分の私は、その神性はきっと良い奇跡を起こしてくれるに違いない、と高揚感を抱き満足げに此度の拝謁を終えたのでありました。 |
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昨年、ニュートリノが光の速度を超えている実験結果が出るというとんでもないニュースが飛び込んで、今の私の中で震災原発関連やライフワークの歴史探索と並んで最大級の関心事項になっているのですが、そんななか、昨年末12月29日の夜明け前に、たいそう幻想的な自然現象が天空に展開しておりました。 最近、携帯電話のバッテリーの調子が悪く――震災後に交換しているにもかかわらず――、また、パソコンのフリーズ(?)も頻発しており、これがまた震災前後のそれに酷似していたため思わず嫌な予感が走っておりました。科学的根拠はないとはされておりますが、地震と磁場の異変になんらかの因果があるかのような話はよく聞きます。地震が先か磁場が先かはわかりませんが、そんな感情の中氷点下の黎明の空を見上げると、私はハッと息を呑み、 「え、まさかオーロラ? ・・・なわけないよな・・・」 と、つぶやきながら眠い目をこすりました。言うまでもなく、オーロラは巨大な磁石としての地球の産物であります。しかし、基本的にそれが見られるのは北極、南極に近い高緯度に限られますので、北緯38度の仙台ではほぼあり得ません。何はともあれ、その幻想的な光景はそうそう見られそうもないので、あわててデジカメを取り出し撮影しました。 目が慣れてくると、結局それが雲であることがわかりました。となると今度は、 「地震雲でなければいいんだが・・・」 などと、妙にネガティブな発想ばかりが頭を駆け巡るのですが、翌朝、お馴染み『河北新報』の朝刊を読んでいると、次のような記事が掲載されておりました。 ――引用―― 夜光雲か 仙台で観測 市天文台の小石川さん撮影 北極、南極域など緯度の高い地域で夏に発生する特殊な雲「夜光雲」の可能性がある現象が29日早朝、仙台市で観測され、市天文台係長の小石川正弘さん(59)が撮影した。 小石川さんは午前6時ごろ、仙台市青葉区愛子東の自宅近くで、南東に青白く輝く雲を発見した。「非常に明るく光っており、色合いから夜光雲だと思った。ものすごくきれいだった」と話す。 元市天文台職員で市川平小教頭の佐々木靖さん(50)によると、夜光雲は通常の雲よりも上空の高度約80キロ付近に発生。高緯度地域で日の出前や日没前に見られるが、最近では緯度が比較的低い地域でも観測例があるという。 佐々木さんも一昨年と昨年の12月、仙台市で同様の青白い雲を目撃した。写真を基に「日の出前の太陽光が当たっていることから計算すると、雲の高度は非常に高い。通常の雲ならば日の出前には黒く見えるはずで、夜光雲の可能性が高いと思う」と説明している。 さすが、やはり専門家は冷静です。そもそも私の知識に「夜光雲」などというものが存在していなかったので、大変興味深く学ばせていただきました。
それにしても、極に近い高緯度地域の、しかも夏場――太陽の角度がより垂直に近い状態――の現象が北緯38度の冬の仙台で起きていたことは、やはり奇妙であり、早くそのメカニズムを知りたいところです。 少々不気味に思って自粛しておりましたが、初日の出が完璧だったので、縁起がいいものと信じて画像掲載しておきたいと思います。 |
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桜前線が震災後の宮城県を通り過ぎて、幾日かが過ぎましたが、その前線は今、津軽の名城「弘前(ひろさき)城」にて見事に本州の“トリ”を飾っているはずです。 ――ピーク時には堀も含めた城内全域が桜の絨毯に埋め尽くされるといいます。―― 本州の桜前線が、津軽弘前というゴールに到着すると、今度は、それを待ち受けていたかのように、例年「鹽竈桜」が華麗に咲き乱れます。 |


