大山こぼれ話

色とりどりの小さいピースが集まってステンドグラスのようになった教会です

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     ブリューゲルの「バベルの塔」。上は1563年制作。下は1564年制作。
       2つの絵で彼は何を語ろうとしたのでしょう。見比べる中で彼の思いが透けて見えます。
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          私たちの時代への痛烈な批判のようにも思われます。
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  画家のブリューゲルが約450年前に描いた「バベルの塔」という有名な作品が、来年東京と大阪に来るそうです。同じ名前の彼の作品はウイーンとオランダにあって、制作年がずれ、少し構図が違い、キャンバスの大きさも違いますが、私は5年前にウイーンの素晴らしい大きな作品を見ました。確か1563年のものです。今回来るのはその数年後に描かれたものです。

  創世記のバベルの塔の物語もあの作品も、もっと高く、もっと豊かに、もっと権力を持ち、もっともっとと豊かさを求め、神のごとくなろうとする人間への痛烈な批判と言っていいでしょう。

  ウイーンの絵で印象的なのは、バベルの塔が雲を突き抜け雲の上に顔を出すまで築き上げていますが、築いている最中にもう2か所で大きな崩壊が始まっている事です。威風堂々として描かれた王は塔の進捗状況を視察に来て部下から説明を受けています。人々は一時手を止めてその前に額づき、他の人々は奴隷のように働いています。格差がどんどん強まり不満が現われますから、鞭を行使して働かせなければならないのです。絵にはゆったりした雰囲気はなく、人々はどこか緊張して働いています。

  それに対してオランダの方の絵は後で描かれましたが、遂に塔が完成まじかを迎えています。だがよく見ると、ウイーンの絵では背景に見えた家々は一つ一つ立派で趣きある大きな町を形成していますが、完成まじかのオランダの絵では何と背景の町の家々がすっかり廃墟同様に崩れ果てているのです。雲の上まで聳(そび)雲の上まで聳え立った塔は見事に完成しようとしています。だが一般住民の住居はすっかりダメになってしまったのです。ブリューゲルは深淵なメッセージをこの2つのバベルの塔によって描きました。これは2つの絵を見比べて分かることです。

  果たして来年、こんなことまで解説されるかどうか知りませんが、オランダの絵の前に立つ私たちはどんな思いで見るでしょう。人類への警告として見るでしょうが、どれだけ自分への警告として内省するでしょう。


  ホームページは、 
http://www.geocities.jp/itabashioyama_ch/

  教会への道順は http://www.geocities.jp/itabashioyama_ch/img/ItabashiOyamaChurchMap.gif



                               ・

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アベノミクスによる経済格差を思い浮かべました。あるいは国際的な経済格差。
富めるものの欲望は飽くことを知りませんね。

2016/7/6(水) 午後 10:57 みこぴょん


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