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このくそ暑い中、12時間耐久の途中で1、2速に入らなくなったマーチの原因究明をしてみました。
最初はリンケージ周りのトラブルだろう、などと簡単に考えていたのですが…、
リンケージ周りに異物の挟み込みや干渉など特に問題有りません。で、リンケージを外してミッション側をガチャガチャしてみると1、2速が動きません。こりゃ内部のトラブルですね…。
てことで夏休みに岳南レーシングのA君とよしろうさんに来て貰い作業開始。いつもありがとうございます〜。
小一時間で無事にミッションが降りたので早速分解(奥のは予めバラしておいたスペアミッションです)
シフトフォークかそれを動かしているこの部品かなー、と思ってたんですが…、
こいつはシロでした。ギヤを外してみると動きに全く問題は有りません。シンクロ関係のトラブルかぁ…。
カウンターギヤを摘出して観察すると1、2速のシンクロスリーブが固着して動きません。
黄色い丸で囲ったのが問題のシンクロスリーブ、赤方向に行くと1速、青方向だと2速になります。
軽く叩いて固着を外すと1速側には動きますが、2速側に動かすと上の画像の位置でまた固着します。
てことでシンクロスリーブの不具合と決定。なんだよ、結局一番重症なパターンじゃん…。
スペアミッションに載せ替えることも考えましたが、ギヤ比が違うのと、スターター、フライホイールなど諸々交換する必要があり、ちょっと面倒なのでスペアミッションのシンクロと組み替えることにしました。
(スペアミッションは元々載っていたミッション、今載ってるのは最終型1000cc用のミッションで細かいところが色々と異なります)
その後サニー乗りのニュースター、凸さんのガレージでプレスをお借りして無事に分解完了。
原因発見!
シンクロスリーブの一速側がカジってつぶれ、それが引っかかって2速側に動かなくなったのが原因でした。
恐らく走行中に3速に入れるつもりがシフトミスで1速に入れようとしたものの、シンクロで回転差を消しきれずにギヤとスリーブがカジったんだと思います。
運良く1、2の中間で固着したので良かったですが、これがどちらかに噛み込んで固着しちゃったらアウトでした。
不幸中の幸いですね。犯人捜しをしたところで意味は無いのでチーム員には丁寧にシフトしましょうと伝えておきましたw
原因も分かってスッキリしたのでスペアのギヤをバラします。
ギヤ比は違いますが同じミッション型式でシンクロ&スリーブは共通なのでスペアから移植可能です。
こちらは手持ちのプーラーで全て分解出来ました。
まぁその代償で安物のギヤプーラーが一つ犠牲になりましたが…w
再び凸さんちでプレスを借りてシンクロ&スリーブを組み付けます。
途中スリーブの向きを間違えて組んで最初からやり直したりしましたが無事完成。
凸さんありがとうございました。これで復活出来ます。
んで、良い機会なのでこんな物を準備してみました。つか、どちらかといえばこちらがメインですw
アメリカ製の簡易(?)LSDです。ノーマルデフにブロックの様な物を組み込んでLSDにする部品。
HP(https://www.tractionconcepts.com)を見ましたが作動原理が良く分かりませんw
お値段は送料込みで$387.95(現在のレートで約4万3千円)でした。
K11マーチのMTは1000(前期)と1300(&1000の後期)で2種類あり、1000の前期には社外のLSDの設定がありますが、1300はノーマルデフだと社外LSDの設定がありません(ビスカスLSD用のは有る様です)
色々と探したところイギリスで社外のLSDアッセンブリーとアメリカのこの部品が見付かりました。
イギリスのは現在のレートで約12万円ととても手が出ませんのでとりあえずこちらをポチり、一週間くらいで届きました。
早速デフを分解して仮合わせ。縦横寸法はOKそうですが…。
ピニオンシャフトの径とブロックの穴が全然合って無くてガタガタです。
穴径がφ18、シャフト径がφ15と全然違うのでメーカーに問い合わせメールをすると「それは意図的だからOK。それよりもブロックが当たるサイドギヤ端面の平滑度が大事だからちゃんと合わせてね!」とお返事が来ました。
担当はジーナさんと言う人ですが勝手にブロンドの美人を想像してます。たとえ小太りのおばさんだったとしてもそう思ってる方が幸せですねw
英語レベルが中学生以下なので取説を見てもさっぱりなんですが写真を頼りに組めばなんとかなるかとw
まずはサイドギヤの端面加工から。
と言っても元々平らで鋳肌の凸凹が少し気になる程度なのでボール盤に砥石をセットして軽く磨く程度です。
こんな感じ。左が磨き後です。この後オイルストーンで少し磨きました。
デフに組む前にドラシャにあてがって干渉などが無いか確認してみました。
サイドギヤからドラシャが少し出っ張り、ブロックの穴に嵌まる感じです。当然隙間はありますがこれである程度の位置を規制する感じなんですかね。
続いてデフを元通りにします。
ピニオンを組む時はこんな感じでシャフトを通し、サイドギヤを回すとデフ本体に入れやすいです。デフに少し入り込んだらシャフトは一旦抜いて正規の位置にピニオンを持って行けばOKです。
これ、やり方知らないと結構悩むと思いますが30ウン年前、某N社でデフの設計をやってた時は実験部のところでこんなことやったなー、と少し昔を思い出す作業でしたw
ブロックを差し込んでピニオンシャフトを入れ、最後にブロックのサイドプレートを外せば完成!
取説だとブロックとサイドギヤのクリアランスは0.003〜0.005に合わせろって書いてありますが、恐らくインチなのでミリに換算すると0.076〜0.127ってとこですね。
これは隙間の絶対値というより全体の隙間を均等にするのが大事な気がします。実際のところブロックのサイドに付いているプレートを外すとバネが解放されてサイドギヤに押さえつけられて隙間がなくなるので、その際に端面が綺麗に当たっていないと効きが悪くなるんじゃ無いかと思われます。まぁ作動原理が良く分かってないので憶測ですがw
とりあえず準備は完了したのでもう少し涼しくなったらミッション組み上げ&車両に搭載してFSWのショート辺りでテストしてみます。どんな感じなのか楽しみです。
おまけ
伝書ヘビ号の13インチに触発され、ロドスタを色々とごにょごにょしてます。
大体構想は出来たんだけど13インチの70サイズってエコタイヤくらいしか無いんですよね。まぁ街乗りオンリーだから良いんだけど。
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