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梅雨が明け、夏が始まるというこの時期になると
必ず思い出す選手がいる。
その名は超獣ブルーザー・ブロディ。
あれは1988年、ボクが高校1年生の春だった。
家から10分足らずの川崎市体育館に全日本を見に行った。
メインは天龍、阿修羅原対ブロディ、トミー・リッチ。
天龍がトミー・リッチをパワーボムで葬った試合後、
リングサイドに座っていたボクはブロディに追い回された。
チェーンを振り回し「ウオッ、ウオッ」の雄たけび。
本当に怖かった。息を切らし、逃げるので精一杯だった。
けど、なんか嬉しかった・・・
次のブロディ来日は8月のサマーアクションシリーズ2。
武道館大会では、ファンが選ぶ夢の対決・第1位の
ブロディ対ハンセン初の一騎打ちが行われるという。
ボクは迷わずチケットをゲット。
ワクワク胸躍らせていたころ、悲劇は起こった。
「ブルーザー・ブロディ刺される」
1988年7月18日のニッカンスポーツを一生忘れない。
1面にチェーンを持っているブロディの写真。
そして「ブロディ刺される」の見出し・・・
ショックでショックで何もする気になれなかった。
あの追い回された4月の川崎大会が日本ラストマッチになるなんて・・・
ハンセンとの夢の対決が予定されていた8月の武道館大会は
「ブルーザー・ブロディ メモリアル」になってしまった。
16歳のボクは生まれて初めてお小遣いで花を買った。
そして、天国のブロディに捧げた。
あれから17年。
プエルトリコでは今年も15日から3日間、
ブルーザー・ブロディ追悼大会が開催された。
しかし、日本では専門誌でさえ、ほとんど取り上げられることはない。
これではあまりに寂しい。
猪木も勝てず、鶴田から3カウントを奪った史上最強の外国人レスラー。
ほんの少しの時間でいいから、
ブルーザー・ブロディという素晴らしいレスラーがいたことを
思い出してあげてください。
それが志半ばでこの世を去ったブロディの供養になると思うから・・・
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