住田正彦のブログ

2012.6に他のブログから400件の記事も一緒に引越し。日曜の夜更新です。原発問題は平日に掲載。

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【965】厚労省統計問題
厚労省の統計が不適切だったと問題になっています。「統計で嘘をつく方法」が本になっているほど統計というのは運用を誤ると間違ったメッセージになります。報道では、本来全数調査すべき500人以上の事業所を1/3しか調査していなかったようです。ただ、統計学では抜き取り調査は当たり前です。抜き取りデータから如何に母集団の推定をするかが統計学の大きな柱にもなっているほどです。私はむしろ全数調査をしていることが驚きでした。え、そんな大変なことをやっていたのかと。世論調査など数千人の調査しかしていないのに、1億人の意見を代表しているような言い方をしています。けど、それでも充分使えるデータになっています。抜き取りに偏りがないような方法を使えば精度は保てます。


今回の問題の一つは、抜き取りであるにも拘わらず、それの統計処理をしていなかったことだと思います。最初に抜き取りに切り替えた時、それを発表したうえできっちり抜き取りの統計処理をすることを明言して実行しておけばよかったことです。ただ法律を変える必要があったので、「全数処理は忙しくて無理だ、法律を変えるのは面倒だ、抜き取りでも精度は保てる。」としたのだと思いますが、それは公務員にあってはならないことです。更に、抜き取りにしたにも拘わらず、その処理をしていなかったというのは、統計の専門家としてお粗末の限りです。どんな計算をしていたかはよくわかりませんが、報道では修正はデータを3倍するというのが見られました。抜き取りにしたにも拘わらず、母数はそのまま使っていたようです。私の推定では、例えば500人以下の事業所を抜き取りで1万社調査していたとすると、500人以上の全数1500社を加えて11,500社で平均すべきことを、500社しか調査せず10,500で平均していたように取れます。本来は抜き取り500社の分は3倍した上で11,500で平均すべきことだと思います。平均は、従業員数も加味してする必要がありますが。これなど、統計学などと言えません。単なる小学生の算数クラスです。実態はよくわかりませんがお粗末な限りです。1/3も抜き取りしていたら本来は精度はかなりあります。数%の不連続性が出るなんてことはあり得ません。優秀な霞が関の役人がこんなレベルかと思うと情けない限りです。
ただ、私の意見も間違っているかもしれません。500人以上の企業となると、500人から何万人もの企業に及びますので、そのバラつきが大きいため、1/3の抜き取りでも精度は保てないということかもしれません。この辺りは統計学専門家の意見を是非聞きたいところです。

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自分たちにとって好都合な結果を出す・・・これが彼ら役人のやる事ですから・・・・
これは室町・江戸からの日本の伝統でしょう

2019/3/18(月) 午前 6:24 3Dsan 返信する

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> 3Dsanさん
本当にそうです。「嘘も百回言えば本当になる」と言いますが、統計上のデータはある意味では本当なので、更にたちが悪いです。

2019/3/18(月) 午後 2:14 [ 住田正彦 ] 返信する

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