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メノッティのオペラといえば「電話」や「領事」「アマールと夜の訪問者」などが有名
ですし、しばしば上演されます。「霊媒」は面白い内容ですが最近はなかなか
やりませんね。私が好きな彼の作品で「泥棒とオールドミス」があります。以前
ピアノによる公演を指揮しましたが、どんでん返しのストーリーを持っているために
お客様も飽きずに見ていたようです。メノッティの作品は「テレビドラマ的」では
ありますが、その考えられた展開が現代人の感覚に合っています。
しかし歌手にとっては歌うのがたやすいというわけではなく、プッチーニを
模したような堂々としたアリアもあるし、なかなか技術を要求されるのです。
「オールドミス」は2人の年配のオールドミス、ミストッドとミスピンカートン、
そして若いレティーシャ、男はバリトンのボブ一人と歌手4人でできるのです。
たまに上演されますがメジャーな作品とは言えませんね。今までは録音もなかった
ので知名度にも影響してるかもしれません。最近CDがはじめて出たので是非聞いて
みてくださいね。
さてメノッティの作品は比較的上演しやすいし、ブリテンの同様な少人数でできる
作品とともにもっと取り上げられてもいいと思います。「オールドミス」もオケは
小編成でやることも可能ですし、小劇場オペラがなくなった今新国立劇場でも取り上げ
てくれたらなぁと個人的に思っています。
今の生活では実現不可能ですが、私の夢は「日本語による室内喜劇オペラ」の作曲
なんです。劇場でも何人かの方には触れ回っていて台本のサジェストを頂いたことも
ありますが、とにかく日本にはまだこの分野の本格的な作品は皆無といっても
過言ではありません。林光氏の「おこんじょうるり」に近いイメージですが
もっと題材はメノッティ的なものがよく、今の日本人にフィットするものを
探しています。いつの日か劇場の現場業務に飽きたら(?)作曲のために時間を
費やしてみようかな…
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