境界線のはざま

ツイッターと、instagramに夢中♪

高校教師の自分

[ リスト | 詳細 ]

全学年の全教科を教える高校教師になりました。
学生たちとの日常を綴ります。
記事検索
検索

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 次のページ ]

また泣く・・・

今春、卒業式に出た生徒、S君のお母さんと、長電話をした。
 
そこでまた、号泣。
 
お母さんが、「先生、今度お茶でもしましょう」と
言って下さる。それがとても、あたたかい。
 
S君には、本当に助けてもらった。
S君がいてくれたから、自分も頑張れたと思う。
 
うざい、と思われた時もあったと思う。
結局、いつも叱ってばかりいたから。
 
でも、自分なんかより、ずっと大きい人間だって、いつも感じていた。
 
勿論、生徒はみんな、大好きだし、心の支えになってくれた。
 
自分なんかよりも、はるかに立派な生き様をみせてくれる
高校生が、この世にはたくさんいます。
 
ありがとう。
 

生徒たちへ

勉強が嫌いで、いっつもこちらの授業を脱線させようとして、
「せんせい!あのさー」なんて言って、いろんなことを話しかけてくる。
「俺、昨日バイト中さぁー、ラーメン運んでてこぼしちゃってさー」
「せんせい、こいつロリコンなんだってさ(笑)」
でも、自分はそれに喜んで乗っかって、楽しい話しや、
笑える話しをみんなでしたね。
成績が良いことだけが、まるで人間の価値を決める、将来を約束する。
そんな無意味な神話を、小さい頃から多くの先生に言われ続けてきて。
「おまえはダメだ」って言われ続けてきて、
「俺なんて中学生の時、先生からほめられたことなんか
一回もなかったよ!」って言う。
「中学のセンコーによ、お前の行く高校なんか日本にひとつもねぇって
言われたし!」と言う。
でも、自分はやんちゃな生徒が大好きなんだな。
そして、純粋さを内に秘めた女子生徒達。
 
はなまる◎をあげたら、高校生なのに大喜びして、「俺、はなまるもらったの
初めてだからすげー嬉しい!!」って言う。
ずっとずっと、先生と呼ばれる大人たちの誰からもほめられず、認めれず、
場合によっては相手にもされず、けなされて、レッテルを貼られて。
 
だのになんで、君たちはそんなにまっすぐで、健気で、心やさしいんだ。
君たちはそのままで、本当に素敵なんだよ。
 
机上の勉強なんかするなよ、教科書を広げたら受験だけのつまんない
勉強なんかするなよ、って自分はずっと君たちに言ってきた。
だから、本当に優秀な生徒までもが、「机上の勉強だけじゃダメなんですよね」
って、これまたまじめに言ってくれたものだ。
 
生物の授業中、性フェロモンの話しになって、男性は胸元あたりから
フェロモンを出しているから、女性はそれに知らず知らずのうちに
誘われて、好きになってしまうんだと話したら。
真冬なのに男子達がみんな、白いシャツの胸元を開けていたのには、
本当におかしくって笑ったけど、そんな君たちがたまらなく可愛かった。
 
女子も男子も、可愛くて可愛くて、大事で大事で、
頭をなでまわしたいくらいだった。
やんちゃぼーずも、まじめな子も、みんな大事だよ。
君たちは、ひとり残らずみんな素晴らしい。
机上の勉強が苦手だったとしても、もっともっと大きな深い魂で、やさしさで
生きる力になる勉強ができる人達だと思っています。
 
ごめんね、何もしてあげられず。
きっと君たちが、今よりも大人になって、わたしを忘れてしまった後も、
ごめんね、と繰り返すのです。
 
卒業する生徒達、おめでとう。
 
楽しく過ごしたみんなに、もう会えないのかもしれない。
君たちのことを思うと、すぐに涙が出てしまって、なにもできなくなる。
もっとずっと一緒にいたかった。
ダメな大人です。
みんな幸せになってください。
いつまでもずっと、君たちが大好きです。
イメージ 1
 
この日、高3の男子2人と、女子1人とともに食したのは、はちみつカレーである。
 
授業が終わった後、何気なく皆でアーケード街を歩いていると、 「 ここよ〜 」 と
自分を呼ぶ声なき声。
 
振り向くと、小さな店の奥にカラッと並んだ、小さなはちみつの小瓶達だった。
「 あらら、みんなでこっちを見てるよ、入ってってさ 」
 と言うと生徒達は 「 また先生の妄想が。。。 」と笑っている。
「 もう、慣れたし(笑) 」 とやり取りしている。 そうです、慣れなさい。
 
入ってみると、カレーも食べさせると言うではないの。(小瓶がそう言ったのかい?)
 
男子達は、これに唐揚げを乗せてもらう。
 
店主の女性は、高校生達の制服がまぶしいという風情で紅潮しながら
せっせとドレッシングやら水やらを持ってきて下さる。
 
一生懸命、スプーンを動かしてカレーを飲んでいる、いや食べている生徒達。
そういえばつい先日、一緒に修学旅行に行った生徒達だ。
もうすぐ卒業だね・・・、はやいよなぁ、なんて話しつつ。
 
月日は百代の過客なり、ってこの言葉、もう何度頭に浮かべたことか。
「 あ、ここで外食したこと、他の先生方に内緒ね、いつものごとく 」 などと話しながら。
いろんなおもいで、カレーを食す昼下がりであった。

生徒たちとの時間

 
高校2年生の女子、Aちゃんが、「先生に作ってきました〜」と言って、くれた。
とても素直で、可愛い生徒である。嬉しくて言葉にできません。
 
イメージ 1
 
小さな小瓶に入った、手作りのお菓子だ。 みんな顔が違って、おもしろい。
 
イメージ 2
 
 
 
 
もちろん、味は素朴でやさしく
本当においしかった。
 
   ひとつひとつ、少しずつ
   大切に食べる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
おっとー!! さくらちゃん、みつけたね〜!!
猫は神経質でおりこうさんだから、本当に身体に良いものだけしか口にしない。
イメージ 3
 
 
 
 
さくらちゃんも、
  もちろんおいしく
    いただきました。
 
Aちゃん、ありがとう。

修学旅行の引率 in 東北

今年の修学旅行が、当初決まっていた場所から被災地へと変わったのは、
とても自然な流れだったのだと思う。
 
イメージ 1
 
生徒達は、後にこう話してくれた。
「最初は、被災地に行きたくなかった。きっと辛い気持ちになるから」と。
 
イメージ 2
 
「でも、行って良かった。この目で見て、地元の方に話しを聞けて
 
やっぱりよかった。逆に、行かないでそのまま静観していた自分が
 
今は嫌だと思えるし、何か絶対にできることをしたいって思った」と。
 
イメージ 3
 
ここ名古屋では、ことさら被害状況など、テレビでしかわからない。
生徒達だけでなく、我々も言葉がみつからず、しだいにシャッターを
切っていることに罪悪感も沸き起こった。
 
イメージ 4
 
建物があった場所には、水鳥がいた。
 
どこまで行っても壊滅した建物よりほかにない。
このような街を、これまで歩いたことは、勿論ない。
 
イメージ 5
地元の方にお話しを聞く機会に恵まれた。
その方は、NHKのインタビューに出ていた方で、
気がつくと自分は、その方に電話をしていたのだ。
イメージ 6
 
うまくは言えない正直な気持ちを打ち明けた。
名古屋からの修学旅行生を引率して、お話をお聞きしたいなど、
本当に失礼極まりないことだし、ぶしつけで唐突で、大変な思いをされている
方々の場所に土足で入って行くようで、なんといったら
よいのか・・・本当に申し訳ないのですが_____
 
そこまで言ったところで、その方が言葉をポン、と投げて下さった。
イメージ 9
 
「いいんです、いいんですよ。
来てもらうだけでいいから、まず見に来て下さい。
見てもらって、そして僕らが今どんなふうに生きているのか
知ってもらえたらと思います。
これからの日本を良い国にしてもらう高校生たちに、
僕が伝えられることを話せたらと思っています」
 
イメージ 7
 
お話をして下さったその方は、思っていたよりもずっと若い方で、
明治時代から続くお菓子屋さんの店主だった。
 
重油が海に溢れた火の海で、車に閉じ込められた状態の大勢の家族が、
携帯電話の光りを揺らして、SOSを送っていた。
それは無数の光で、まるで蛍のようだったと。
 
高台で見守るしかなかった、とその方は言った。
重油は、メラメラと静かに家族たちを呑みこんで広がっていったそうだ。
 
聞いた我々は、涙を流したけれど、
それすらも安っぽく、己を責めてしまうのだ。
イメージ 8
 
なぜなら、ここ気仙沼に生きる人たちは、
3月11日にその光景を目にし、
どんな形であれ、辛く、悲しい、不安に満ちた
状況下で、今ここに生きる人たちだからだ。
 
それでも、我々は聞くだけでも恐ろしく悲しい出来事を
きちんと向き合って聞いたうえで、自分にできる何かをせねばならない。
 
たくさんの写真は、他の学年の生徒達に見せる時間を持った。
 
姉妹校の生徒で、気仙沼の女子がいたことが、今回
気仙沼を訪問したきっかけにもなっている。
その女子は、家と車を流されたが、健気に毎日
8時間の瓦礫撤去ボランティアを続けながら、勉強をしている。
 
先日、希望校の受験があり、見事合格したとの知らせをもらった。
「4月から、他県へ行っての新たなスタートとなるため、
瓦礫撤去ができるのは、3月までなんです。
漁業の町・気仙沼、お魚のおいしい町・気仙沼って
呼ばれる日が来るまで、頑張ります」
 
そんなメールが来た。
お菓子屋さんの彼も、まったく同じことを我々に言っていた。
 
生徒達は、勿論様々な衝撃を受けたはずだが、
何かが変化していた。
 
目つきが、違っているのだ。
行く前とは、違う。
 
何か大きく重い、とてつもなく大事なものを見つけてしまったかのように
今日もこちらを見るのだ。
 

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事