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「えっと、質問を繰り返させていただきます。先輩。
先輩は、「リア充」の反対語が何だと思いますか?」
俺はボケを入れる事にした。
「え、?リア充ってなんだ?」
ガタッ。
後輩がイスを立った。
そしてどこかへ行く素振りをした。
「おいおい、冗談だよ。なんだ、なんだ、リアルが充実しているの反対語か?」
俺は、本気で怒ってしまった彼女(石川真理子)を引き止めた。
「何だ、分かってるじゃないですか。リアルが充実の反対語です!
ああ、もう良いです。
私が言いたい事をさっさと申し上げます。
此れ以上話していると、芸人に成りそうですから!
私は、「リア充」の反対語は「イメ充」だと思っただけです!
はい、そうです、私は、自分が思い付いた事を先輩に言いたかっただけです!
もう、先輩には用事は存在しません!」
完全に怒られた。
「え、リア充の反対語が、何だって?」
「イメ充です!!!!」
怒鳴られた…。
ガタ。
隣の倉庫から物音が聞(きこ)えた。
森野が昼寝から起きた様だった。
今の石川真理子の怒鳴り声に驚いた様だ。
「イメ充は一体何の略語なんだ?」
「イメージの充実の略語です!」
石川真理子は棒読みの怒鳴り声という面白い声の発声方法を使用しつつ俺に其の心を伝えた。
「成る程な、イメージが充実していると、…。うん。深いな。深良いなぁ。」
「私の言いたい事は以上です。もう何も言いたい事は存在しません」
何時(いつ)から石川真理子の口癖が、「存在しません」に成っただろうか。
ガチャ。
倉庫のドアが開く。
「先輩何事ですか?」
森野が眠気を掻き分けながら俺に聞いて来た。
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和物語
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