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第十一話 感動の渦の中で冷静な思考を行っている電車の乗客
俺は、ハンカチで一生懸命に自分の目から出る液を拭き取りながら、冷静に考えていた。
彼女は、「一生掛けて君を守る」的な事を言っていた。 嘘に成ってるじゃないか。 彼女は、言って仕舞った。 ついつい。 俺に訊かれて無い事を喋って仕舞った。 だから、…成仏して…。 ん?話が成り立た無い。 消える前に魔法がどうのこうのと言っていた気がする。 何か魔法を掛けられていたと言う事なのか。 「訊かれても無い、『彼』に関する情報を俺に言ったが最後、消えて仕舞う魔法」とか…。 中学生女子の幽霊が可哀想だろ。俺に恋したホモはどんだけ酷いんだ?何か違和感が俺のお腹の中に残る。 何か俺は勘違いをしている。 彼が中学生女子、あぁ、言ってたな。 地縛霊だった。 それを、其のホモが浮遊霊にした。 そして、俺の下(もと)に俺を守らせる為に使わせた…。 と言う事か。 地縛霊だった彼女からすれば、浮遊霊に成れた。 成仏に近付いたと言う事か。 否(いや)其の話も変だ。 地縛霊が浮遊霊に成る…? 地縛霊が自爆霊で無く成った時点で成仏だろ。 それが浮遊霊として此の世に留まったとするならば…。 「此の世に対しての思い残し」を新たに得たと言う事か。 若(も)しくは地縛霊に成る所以(ゆえん)だった心の部分は成仏したが、 浮遊霊に成るに相応しい心の残りだけが依然として残ったとかか。 次の頁
筆者:羽旨魔歩流
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トリセツ!
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