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第十一話 感動の渦の中で冷静な思考を行っている電車の乗客
俺は、ハンカチで一生懸命に自分の目から出る液を拭き取りながら、冷静に考えていた。
彼女は、「一生掛けて君を守る」的な事を言っていた。 嘘に成ってるじゃないか。 彼女は、言って仕舞った。 ついつい。 俺に訊かれて無い事を喋って仕舞った。 だから、…成仏して…。 ん?話が成り立た無い。 消える前に魔法がどうのこうのと言っていた気がする。 何か魔法を掛けられていたと言う事なのか。 「訊かれても無い、『彼』に関する情報を俺に言ったが最後、消えて仕舞う魔法」とか…。 中学生女子の幽霊が可哀想だろ。俺に恋したホモはどんだけ酷いんだ?何か違和感が俺のお腹の中に残る。 何か俺は勘違いをしている。 彼が中学生女子、あぁ、言ってたな。 地縛霊だった。 それを、其のホモが浮遊霊にした。 そして、俺の下(もと)に俺を守らせる為に使わせた…。 と言う事か。 地縛霊だった彼女からすれば、浮遊霊に成れた。 成仏に近付いたと言う事か。 否(いや)其の話も変だ。 地縛霊が浮遊霊に成る…? 地縛霊が自爆霊で無く成った時点で成仏だろ。 それが浮遊霊として此の世に留まったとするならば…。 「此の世に対しての思い残し」を新たに得たと言う事か。 若(も)しくは地縛霊に成る所以(ゆえん)だった心の部分は成仏したが、 浮遊霊に成るに相応しい心の残りだけが依然として残ったとかか。 次の頁
筆者:羽旨魔歩流
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2013年03月26日
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第10話
僕は、自宅へ向かって電車に乗っっていた。
呆然としていた。 あの後暫く屋上で呆然とした後。 …帰ろう。 と思った。 「疲れたから帰ろう。」と。 子どもでも思わない位単純明快な思考をした。 そして、その単純明快な思考をそのまんま実行した。 疲れた。 故に、自宅に戻る。 回復する為に。 当たり前の事だ。 そして真顔のまんま最寄駅へと行った。 そして切符を買った。 SUICAは、みどりの窓口で現金にして我が両親に送って置(お)いた。 だから、現在カードは持って無い。 俺は、切符を購入した。 そしたら、電車はススッとちょうど良く来た。 夕日の暖かさに抱かれながら僕の体は、電車のレールとレールの境目の上に金属のタイヤが当たる度(たび)に揺れられた。 ふいに物を見る為に付(つ)いて有る顔の一部品の周りから、液体が大量に出て来た。 何事かと俺は驚いた。 しどろもどろした。 何が始まったのかと思った。 …。 何も驚く事も無い。 俺は…泣いていた。 俺が知らない処(ところ)で、俺の幸せを、自分の幸せを犠牲にしてまで守ろうとする人が此(こ)の世の中に存在する事が、嬉しかった。
屋上で、あの女子中学生と話していた時は、上から目線の女子中学生の口調にイライラして、単純な嬉しさが相対的に感じられ無かった。
殆(ほとん)ど感じ無かった。
だけれども、電車の中で、一度場所を変えたら単純で、純粋で、簡単な感情を其(そ)の儘(まま)無修正で感じられる状態に成った様(よう)だった。
筆者:羽旨魔歩流
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第九話 自分の事をサラリと救世主だと言ってのける自分の事を僕と呼ぶイタイ女子
筆者:羽旨魔歩流
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「 言ってみれば、僕は君を誘っているんだ。
難易度が低いゲームで遊ぶ君を、 俺は難易度が高いゲームで共に遊ぼうと、御誘いをして居るんだ。 死ぬよりも、何とか技術を駆使して生きてい続ける方が難しいんだ。 君は、レベルが低い方に行こうとしてる。 だけれども、君はもっともっとレベルが高い世界に行く事をするべきだ。 そして、それが君には出来る。 僕にはそう見える。 見た処(ところ)頭が良さそうだ。 頭が切れるとは言えなさそうだけれども。」 「勝手な事をほざいてんじゃ無(ね)ぇっ!」 そういえば、こんなに汚い言葉を使う事は久し振りだった。 そして、ここまで怒りを大量に感じた事も久し振りだった。 「そうそう。」 「何が、そうそうなんだっ!」 「揺れ…なんだよね。」 「は?」 「否(いや)さ、僕の師匠がね頻(しき)りに、揺れなんだよって言う人だったもんでね。 あぁ、其の人死んじゃった的な言い方をしたけれども、今も生きて居るよ。」 …生きてるんだ、其の人。 っだから? 俺其の人知ら無いしっ! (筆者:羽旨魔歩流)
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第7話 言う事全てが的確で怒りをこちらに溜めさせる女子中学生に諭(さと)される俺
「君は今活躍し無いで良いんだ。と言うよりも、今活躍しては駄目なんだ。
君の力は、今とは違う、更に複雑な苦しい状況に成った時に、使うんだ。 使い始めるんだ。 今は其の力を使う準備をしていて欲しいんだ。 君は未だ若いっ!」 何だか、此方がシュンとした。 お前の方が若いだろ。 中学生女子に命を救われて、人生を諭される社会人が其処(そこ)には居た。 と言うか俺だった。 そして、其奴(そいつ)は、未だ死にたいと願っていた。 まるで子どもが駄々を捏ねる様に。 其の幼稚な願望を持つ人も復(また)俺だった。 自分自身の幼稚さに打ち拉(ひ)がれて居(い)たら、一人称が「僕」の女子中学生は喋り始めた。 「環境の問題なんだよ。環境、人材、人材自身の遣る気の3つが揃わ無いと事は上手く進ま無いんだ。 3つが揃う事は少ないんだ。君は、環境のせいにする事は、幼稚な事で、駄目人間がする事だと思っている。」 …此奴決め付けた。お前には他人の心を読めるのかっ! 更に女子中学生は続ける。 「環境を自分の力で創るんだよ。努力して環境を自分の能力が発揮出来る様に変化させるんだ。 他人の環境は破壊し無いでね。自分専用の環境を創り、他人専用の環境も存続させ続ければ良いんだ。 それが君が是(こ)れからする事だ。解(わか)ったね。」 むかつくんだよ。中学生の曲(くせ)に大人に説教しやがって。 助言しやがって。 決め付けやがって。 …しかしながら、決め付けた事は全て正解で助言は其の通りと納得出来る、俺には出来無かった考え方だった。 俺にとって有効で、的確な助言だった。 余計にムカつく。 (筆者:羽旨魔歩流)
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