☆以下野村氏からのメール引用です。
「東日本大震災から1カ月以上たちましたが、いかがお過ごしでしょうか?
原発事故はいまだに終息する気配がありません。毎日、ニュースで報道されるものの、原子力の専門知識を持たない素人には、何が起きているのかまるでわからないまま、日にちだけが過ぎて、“原発事故”が日常に埋没しつつあります。
つい先日、古い友人である下坂皓洋氏からメールをもらいました。
その内容をひとことで言えば、「原発作業に当たっている作業員を犬死にさせるなという国民の声を、国と東京電力に対して発していこう」というものです。
今回の事故が終息するまでにはかなり長い期間を要するもようで、それは、今、現場で働いている技術者たちの頑張りにかかっていることも明らかです。
「福島の野菜を買って応援しよう」という声が高まっていますが、恐怖や不安と闘いながら、使命感を持って危険な作業にチャレンジしてくれているこの作業員たちを心配する声は、あまり報道されていません。しかし、国民はみんな、彼らの無事を祈るとともに、言葉に尽くせぬ感謝の気持ちを持っているはずです。その作業員たちの健康を、国や東京電力はあまりにもないがしろにしているのではないかと、血液の病気の専門家である下坂氏は憤っています。
私も同感です。皆さんにもこのことに目を向けていただきたくて、ご本人の了解を得た上で、下坂氏のメールを転送させていただきました。〜略〜
下坂氏のプロフィールを簡単に紹介しておきます。
東大農学部(農芸化学科)を出てキリンビールに勤務。白血病や悪性リンパ腫などの血液のガンの薬の開発に従事したあと退職。現在は、バイオワン株式会社(血液製剤に混入している可能性のある病原因子を不活化させて安全なものにする技術を提供している会社)の代表取締役をしています。
東京大学医科学研究所の幹細胞治療プロジェクト、国際細胞医療学会のお手伝いもしているそうです。
下坂氏の主張を私なりに要約すると、次のようなことになるかと思います。
① 東電のいいかげんさ……被ばく量を測る線量計が足りないため、東電が、線量計をつけさせないまま多くの作業員に現場作業をさせていたことが判明した
② 作業員の被ばく量を年間100ミリシーベルトから、特例として年間250ミリシーベルトまで上げさせたのに、東電は国に対して、さらにこの基準を上げるように要請したらしい
③ 被ばくした作業員に、将来、骨髄の破壊による障害などが出る可能性を考えて、専門医(虎の門病院血液内科の谷口修一部長)が、いざというときに幹細胞移植できるように、末梢血幹細胞を採取して凍結保存しておくように提言したのに対して、原子力安全保安院は、根拠も示さず「その必要はない」と却下した
④ また、強制的に避難させられた住民に対しても、もとの住まいに帰れる目途(セシウムの量、半減期の長さを考えると、おそらく、再び帰れる可能性は低いにもかかわらず)を正確に告げていない
今からでも間に合うこと、国や東電に早急にやってほしいことは、③です。
特に、作業に当たった人が、もし将来白血病になって幹細胞移植の必要が出てきたときのために、今のうちに本人の末梢血幹細胞をとって冷凍保存しておくことは非常に重要です。
(骨髄移植や幹細胞移植は、型が適合するドナーを探すのが非常に困難です。兄弟間なら25%の確率ですが、非血縁者では数万人〜数十万人に1人と言われています。また、ドナーが見つかって移植しても、GVHD=移植片対宿主病といって、ドナーからもらった幹細胞が、移植を受けた人の体を攻撃して死に至らしめることがあります。しかし、自分の末梢血幹細胞をとって保存しておいたものを移植すれば、拒絶反応やGVHDを起こさずにすみます。)
――以上が下坂氏の主張のポイントです。
現場作業員たちにこのようなサポートをしようとしない国や東電は、原発事故を起こした上に、さらに、防げたはずの被曝による障害の治療の可能性を無くしてしまうという、2重の過ちを犯すことになります。
今、世界中が日本の原発事故の対応に注目しています。もちろん、現場作業員へのサポートをどのように行うかにも、大きな関心を持っているでしょう。私たちは同じ国民として、このような危険な作業に当たってくれている人たちを支援する義務があるのではないでしょうか。
〜略〜
具体的に何もできないのがはがゆいところですが、下坂氏の言うように、「正しい情報を口コミで広めていくこと」、また、「現場作業員の安全を確保してほしい」「国民は国のやり方をちゃんと見ている」ということをアピールしていくことが、せめてもの私たちにできることかもしれません。それと、「あなたたちの頑張りを、日本中が応援しています」というメッセージが、現場の作業員の方たちに届けられるといいのですが。
もし賛同していただけるなら、お知り合いなどに、何らかの形でこのことを伝えて下さればうれしいです。
4月16日 野村泰子
Subject: FW: 東電、国の罪 現場で作業している人を犬死させるな!!
各位
東電は現場で作業する人の被曝制限値を上げて欲しいと求めていると聞きました。これまで100mSvとされていたのを既に250mSvに上げています。それをさらに上げて欲しいというのです。
これは国に聞くことではなく本来東電が被曝の制限値を何で設定しているのか考えれば直ぐにわかることです。誰が責任を持って被曝量の制限値をさらに上げられると考えているのでしょうか?東電は国に責任を押し付けるのではなく東電の責任で判断して被曝制限値を上げるしかないでしょう。しかし250mSvよりもさらに上げるということは非常に危険です。それは東電が正確に被曝量を測定しているとは思えないからです。原子力保安院の柿沢議員に対する回答にはっきり書かれています。しかし4月3日の欧州骨髄移植学会の原子力事故委員会には正確に被曝量を測定しているので制限値を超えて被曝することはない、医師も作業員の健康状態をモニターしていると厚労省の意向を受けた御用学者が報告しています。これが嘘であることは明らかです。
しかも何の保険もかけずにです。現場で決死の作業を続ける人たちの安全を何としても確保する必要があります。被曝量が非常に多ければ救えないかもしれませんがある程度の範囲であれば救うことは可能です。既に現場にいる方はもうこの方法を応用することはできないかもしれませんがこれから作業に従事する交代要員の方に必ず役に立ちます。精神的にもバックアップがあることは重要です。
虎の門病院の谷口先生は作業員の方の安全確保のために末梢血幹細胞を採取し保存しておくことを提案していますが国、学会はそれを否定しようとしています。そのために情報操作までしています。しかし保険を掛けることに何故ここまで反対するのか疑問に思います。海外旅行に際に保険を掛けることがありますがそれよりも重要だと思います。
原子力保安院の方はその判断能力があるから責任者になっているのであって私は分かりませんがという発言はあり得ないことです。
仕事の能力があるのでその地位に任命します。先に遂行すべき義務がありそれを実行できるようにするために権限が与えられ対価が支払われます。
もしその能力がないならば速やかにその能力のある方に地位(責任、権限)を譲るべきです。
官僚であろうと、企業の社員であろうと権利の前に義務があることを思い出すべきです。そのうえで仕事に誠実に、誠意を持って仕事をしていれば現在のような状況にはなっていないはずです。
現場で使命感に燃えて作業している方々を犠牲者にしてはなりません。被曝放射線量が既に一度上げた数量に達しているならば直ちに現場から遠ざけて回復を図るべきです。また現場に健康を管理する医師も常駐させ被曝量の測定だけではなく一人一人の健康状態も詳細に検査してよりひどい被曝による障害を負わないようにすべきです。
特攻隊でも決死隊でもないのです。
これが庶民の声として東電、国に聞こえるようにしていきませんか。
下坂皓洋
☆4月18日下坂氏から野村氏に来たメールです
「各位
お早うございます。BCCで失礼します。
いよいよ自己末梢血幹細胞の採取、保存が必要になってきました。今朝東電は建屋内の放射線量を270ミリシーベルトと発表しています。この線量は現在の被曝線量上限の250ミリシーベルトを1時間もしないうちに被曝してしまいます。しかもこれ以上高い放射線量があることの可能性も否定していません。
当初からお話ししていたようにチェルノブイリでも一番大事なところの作業は非常に放射線量の高いところとなりその放射線量の測定値の信頼性にも問題があります。厚労省の発表は被曝量は正確に測定している、健康管理もしているので作業者の被曝量が規定値を超えることはない、したがって末梢血幹細胞の採取、保存の必要はない、ということでしたがこれは嘘であることが明らかになっています。また現在の技術では正確に被曝量を測定することは困難です。
ここで必要な作業は一人の作業者はごく短時間とし交代で作業を完成させる必要が出てきています。これを急いで行わなければ放射性物質の漏出は止められず原子炉の冷却もできません。判断を遅らせていても前には進みません。作業は短時間しかできないためたくさんの作業員が必要になります。250ミリシーベルトの放射線を浴びた場合にどの程度の期間おけば回復するのか分かりません。
既に作業員の募集は始まっていると聞いています。もう一度被曝の危険に曝されながらの作業をに従事せざるを得ない方々の安全マージンを少しでも増すために末梢血幹細胞の採取と凍結保存を進めましょう。
作業に従事する方々にこの情報を伝えましょう。
保安院、厚労省、東電の情報は信頼できないことも実例を挙げて伝えましょう。
下坂皓洋」
私がどうして転載するのかというと、善行のため(あるいは偽善)のためというよりも、
転載して下さいという表示を目にしたのでその通りにしました。
一種の「仕事」のようなものだと思って転載しました。
感想
確かに、作業員に対しては専門的な事なので、これまで勉強を長い間してきた訳でもなく(今回の事を機にインターネットやテレビなどで勉強しましたが)、
関係者でもない私はなんとなく、遠ざけてしまいます。
日本人としての癖なのかもしれませんが、
本当によく分からない事や、他人の事には、関わるのを避けるのがよいと思ってしまう面も少々あります。
それから、本当の事を言ってしまうと、別に死んでしまってもいいのではないかという投げやりな態度の部分もあります。生きる事をやめる事は、憲法や法律を破るよりいけない事と聞いたことがありますので、それはいけないとは思うのですが。
地震の事が無かったとしても、死んでもいっかのような考えは私の頭の中に、この時期に存在していたと思います。