私の名前はだめ。いやそうではない。私の名前はだめなのではない。むしろよい意味合いを持っている。私の名前は妥目。「妥目」と書いて「だめ」である。
私は自分の名前が気になって、お父さんとお母さんにどうしてこういう名前にしたの?と聞いてみたことがある。すろと、両親に聞いた筈なのに片方のお父さんだけが物凄い勢いで捲し上げて話をしてきた。
「お父さんはな、子供にどうしても変な名前をつけたくてうずうずしていたのだ。私が10代の頃からずっと。どうしても自分の知っている漢字の多さを示す為に、誰かに珍しい、いや珍しくて迷惑にならないように、珍しくてそして善良的な当意即妙な名前をものの3分程度で作り上げられるという、そういう名作りになりたいと思っていた。」
「名作り」…この時代に現れた職業。人数は少なかった。その者達は生まれた子に取って置きの名を作って謝礼を金または謝礼や食料を貰って生活をしていた。(フィクションです)
父「そうそう、でも私は名づくりにはなれなかったんだ。だから自分の子どもができたら絶対に変な名前を付けようと心を決めていた。」
決めないで…
父「そしてついにそのときが来た。もうずっと前から考えていた名前それが 妥目」
私「ひどい!そんなの悪意しかこもってない!駄目って絶対いじめられる名前じゃん!」
父「いやそうかもしれないが、」
そうなのかよ!
父「意味としてはなかなか良い名前なのだぞ!妥には安定しているとか平穏であるとか適切である、適当であるさまとか良い意味が沢山あるのだぞ!」
私「ちょっと待って!」
私は漢字のついての辞書を持ってきた。
パラパラパラ
私「あったどれどれ」
……
私「ほら!変な意味があった!堕ちるだってこれ最悪じゃん」
父「わかっていないな。文字というのはな表と裏両方あって力が備わるんじゃ」
なぜ じゃ?
私「それはいいとして目はどうなの」
父「穏やかな目ということであるぞよ。ほらいい意味じゃろう」
私「ん、んー」
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