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だから妖精の国、夢の国が戦争に加担するなんて駄目に決まっている。
私はそれに気付いた。 でも、そのとき日本人皆が何となく戦争をしなくてはみたいな雰囲気だったから、 よく分からない一種の魔法にかかっていたのだ。 妖精が人間に魔法を掛けられるなんて後にも先にも無い。 なんなのだろう、一種の強迫観念のようなあの戦わなくてはならない、お国のためにというのは。 私は、カイさんに恋をしていた。だから戦争の以上さに気が付いた。 私も恋をしていなかったら、もしかすると洗脳されて戦争に加担していたかもしれない。 つづく
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和物語
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そうして、ついにニギメの国の戦争賛成宣言が行われた。
ニギメ国は人間界との行き来を封じた。 人は夢を見ないようになり、人々は戦争に夢中になった。 戦争に夢中にならされた。 ニギメ国では失業者が増えた。 人間界とのやりとりによって職業が成り立っていた民が多かったからだ。 私もその内の一枚だった。 私は人間をニギメ国内え案内するツアーガイドの仕事をしていたから、もろ失業してしまった。 妖精にとって仕事がなりという事はかなり良くない。 ヨーロッパなんかの家付き妖精なんか仕事が無くなったら、ろくなことをしない。 仕事がある内が華なのだ。 ニギメの民も言ってみれば妖精である。 仕事を失えば、ろくな事をしないだろう。 続く
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一方、周りのニギメはしょうがなく戦争に加冠していった。
ワカメの国の妖精は平和を愛することで有名だったのに、戦争に巻き込まれていった。 しかし、私はその頃戦争どころではなかった。 カイさんは戦争に賛成だった。 カイさんも軍人に憧れていた。 それでカイさんは軍人になるから僕達は離れなくてはならないと言ってきた。 私は戦争なんて、カイさんと私には何の関係もないと思っていた。 しかし、カイさんは軍人に憧れていたのだった。 そんなことがあるとは思わなかったが、カイさんは私と一緒に暮らすことよりも軍人になる道を選んだ。 しかし、人には恋以外にもやりたいこともある。 彼だって私ばかりに構ってばかりではいられないのだ。 それは心の奥では分かっていた。 続く
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人間もたまにくるお店だったので、特に周りのニギメは驚いた風もない。
ゲンジさんはどっかりと椅子に座っていつもどおり、話し始めた。 しかし、どこか的を得ない話が続き、私と二人だけで話す必要性を感じさせる話題にはなかなか 入らなかった。 私から切り出すことにした。 「あの、2人だけで話すからには何か特別な話があるんでしょう」 それまでしていた、人間界のくだらない話を切り上げて、 「あのだな、その、海は人間でお前さんは、若娘の妖精さんだ。つまりだ…その…」 「あの!お話が見えないんですけど!私と2人だけっていう事は何か重要なことがあるんでしょ?」 「妖精と人間じゃ結婚できないだろ!」 「出来るわ!」 私は怒りを抑えきれず机を叩き付けながら言ってしまった。 机を叩き付(つ)けても此処(ここ)は、ワカメの国だから水の抵抗で、音は鳴らせなかった。
が、私の意気(いき)は通じた様(よう)だ。 ゲンジさんは吃驚(びっくり)して居(い)た。 表情を抑えてこそ居(い)たが。 「ゲンジさん、勉強不足ですね!女の妖精は人間の男性と結婚できます!」 そして私はバッグを持って喫茶店を出た。 |
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人間もたまにくるお店だったので、特に周りのニギメは驚いた風もない。 ゲンジさんはどっかりと椅子に座っていつもどおり、話し始めた。 しかし、どこか的を得ない話が続き、私と二人だけで話す必要性を感じさせる話題にはなかなか 入らなかった。 私から切り出すことにした。 「あの、2人だけで話すからには何か特別な話があるんでしょう」 それまでしていた、人間界のくだらない話を切り上げて、 「あのだな、その、海は人間でお前さんは、若娘の妖精さんだ。つまりだ…その…」 「あの!お話が見えないんですけど!私と2人だけっていう事は何か重要なことがあるんでしょ?」 「妖精と人間じゃ結婚できないだろ!」 「出来るわ!」 私は怒りを抑えきれず机を叩き付けながら言ってしまった。 「ゲンジさん、勉強不足ですね!女の妖精は人間の男性と結婚できます!」 そして私はバッグを持って喫茶店を出た。 つづく
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