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羅針盤が反応した。
南南西に。
陰気、邪気、悪気(あっき)の反応だ。
僕は、自由な時間が多い大学生だ。
ワカメの国の大学生も暇は多い。
僕は夏休み中だった。
早速、竜宮城へ発った(たった)。
置手紙をして置いた。
ワカメの国でも就職難である。
人間界の日本の出来事はワカメの国に影響を及ぼす。
及ぼす処か、もろに影響が来る。
僕は就職に付いて真剣に考えて其の結果、「行動力が大切」だと思っている。
思い立ったが即効。
周りの既に「有る物、有る事」を壊さず、今すぐに、自分に出来る事をする。
僕は「変身ドリンク」を使って、魚の姿に変身した。
姉の職場は迷い子案内所だ。
迷い子案内所の仕事内容は人間の夢の中に直接入って行って、夢の国から帰れ無く成った人(主に子供)を人間界に返すと言う仕事だ。
その仕事の「特典」として、夢の中に有る「物」を貰って来れるのだ。
姉は偶に夢の中で拾ったという道具をドグナ家に持ち帰って来る。
拾ってくるのは、存在が消えそうに成って居る道具を拾って来る。
言い換えると、解り易く言うと迷っている子(主に子ども)が忘れそうに成って居(い)る道具を拝借するのだそうだ。
頭の中で存在が濃い物を持ち帰ると人間に気付かれてしまうから。
閑話休談
つづく
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和物語
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勘と言う物がある。
僕は嫌な予感を感じ取った。
黒い風とも言う。
イングランドの占いの一族は其の黒い風を感じ取る事に長けて居るそうだ。
学校で習った。
ワカメの国の学校だ。ワカメの国の大学だ。
僕は占いが出来る。
雑誌で占いの仕方を学んだ。
何処からだって学ぶのだ。僕は若布の妖精にしては真面目で勉強熱心なのだ。
姉が雑誌の付録の魔法の羅針盤を所有していた。
姉は「私は実用魔法には興味が有る。然して(しかして)占い魔術には興味が無いのじゃよ。」
と言った所以(から)僕が其の羅針盤を貰い受けた。
僕は時偶(ときたま)羅針盤で占うのだ。
最近姉が人間の後輩が出来て、嬉しがっていた。
その人間が夢の国に入って来た事とは関係無いと思う。
其の「黒い風」は。
方向は、西よりの南だ。
ワカメの国の西よりの南の方角ある夢の国は…「竜宮城」。
閑話休談
つづく
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プルルルル。
プルルルル。
ガチャ。
「はい、もしもし、田村です」
「あ、和(かず)君?御母さんなんだけどさ」
「あ、うん」
「あのね、御父さんが又、私と暮らそうって言って来たの」
「え?…あ、ふうううううううんそうなあああんだあああ」
「え、和君!ふううんそうなんだでは無くて!アドヴァイスをちょうだいな」
はあ、いつもこうだ。
自分の脳味噌で考えろ!
糖分足りてるか?
「嫌だよ!」
俺は断った。
「自分等で何とかしな!此の問題は、田村縒美と田村武佐丸の2人の問題だ!田村和夫は全く関係有りません!其れでは電話を切って下さい!」
「ああ、ねんちょっと」
ガチャ
コチラから切ってやった。
ああ、ちゃんと出来た。
僕、ちゃんと断れた。
いつも、流されっ放しの俺。
でも今日はちゃんと出来た…。
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俺は、其の謎の「赤塚」と言う奴と昼休みに毎回話す様に成った。
そいつの、何と言うか、不思議な柔らかい物腰の柔らかい雰囲気に俺は曳(ひ)き込まれた。
魅了された。
ん。
何だろう、此の感情。
不思議な感情。
内側が激しく揺れる感じ。
内部が激しく反応する感じ。
不思議な感覚にさせられる。
彼と居ると、話すと。
流石、ワカメの国とかいうファンタジーを本気で信じているだけ有って其のオーラは何だか半端無い。
ぱないの。
端無いの。
ん?でも、この不思議な感じ一体何なのだろうか。
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貝塚浮世。
私の名前。
貝は、御金を意味する。
塚は不思議な力出所。
浮世(うきよ)、は世の中から浮いているという意味。
かの有名な浮世絵の浮世だ。
詰まり私の名前の意味は、お金が溜まって来る。
其のお金を使って、不思議な事を実行する。
浮世離れした、事をする。
つづく
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