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ファンタジー小説「ワカメの国」無料配送します。
全204ページ
出版:葉羽出版
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羽旨まぼる著
あらすじ(粗筋)
小学4年生の亜紀子は、最近憂鬱だ。虚無感に襲われている。何をしても楽しくない。何故だろう。2人の微妙な関係を描く。其んな時、遠足でテーマパーク「ワカメの国」に行く。親友の浮世は亜紀子と反比例するかの様にイケイケに成って行く。遠足で行ったテーマパークに行った後、自棄に(やけに)学年の皆が疲れている。なぜ?其れを不審に思った亜紀子は真相解明をし様とする。「ワカメの国」については親友の浮世が詳しい。しかし、浮世は何故か亜紀子に冷たい態度を取る。ワカメの国の正体は一体?ワカメの国に行った人は何故疲れている?
<説明>
テーマは自然、環境、原子力発電、科学、魔法、精神病、人間関係、苛め、上下関係、スクールカーストです。
別々の物語が交差して行く構成です。
全部で、10章です。
九章迄が、其々関連して居ます。
構成の参考に仕た本は「常野物語」です。
現在2冊存在しています。
今後増刷仕て行く予定です。
illustration by hamunemaboru
All right(c)hamunemaboru
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和物語
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私が一生懸命ストローで吸っていると、何物かが話しかけてきた。
「よお、姉ちゃん、其の服似合ってないね」 カチンっ! 「あら、こんにちは。」 振り返ってみると、其処には河豚(ふぐ)が居た。 私は、こんなデカイフグを見るのは初めてだ。 いや、違う。 大きさは普通なのだ。 しかし、私は今ワカメの国に居るから、体が縮まっている様な物なのだ。 だから、大きく見える。 それはそうと、「似合ってないね」って、どんだけ! 私は怒りを覚えた。 「しょうがないでしょ!此の服は此の仕事場の制服なんだから」 「あっそ」 それにしても、怒りの感情を覚えたのは何時以来だろう。 人間界での学校の教諭としての仕事では、気を使う事が多くて、素直に単純に怒ると言う機会が少なかった様に思う。 今と成ってはだが。 其の夜、フランジェリムさんに電話を掛けた。 そして今日の出来事、即ちフグに話しかけられた一部始終を話した。 「ああ、そいつね」 「え知っているんですか」 「ああ、知っているよ。そいつはワカメの国の近くをよく泳いでちょっかいを出してくるんで有名なんだ。 こんな大変な時期(ワカメの国とコンブの国の戦争)なのによくもまあそんな軽口を叩けたもんだ!」 「そうなんですよ。初めて会って早々、『其の服に合っていないですね』だって!失礼しちゃう!」 「ああ、でも気にしない方がいいよ。あいつはね本当はいい奴なんだよ。ただ、一緒に付き合ってる友人ああ違う「友魚」が悪い奴等でね。 ヒトデとか、そいつ等の毒舌が移っちゃったみたいだ。前はいい奴だったんだけど。そいつ等と付き合いだした頃から…ね。 もともとあいつは毒を持っていないんだ。周りからの吸収物で悪い毒を持つ事になっているけれど。」 テトロドトキシン。 フグの毒の名前。 フグの皮下に存在する毒。 食べると危険。 其の話を聞いて、私は思う所が有った。 私が人間界で教師をしていたときの事だ。 もう随分前の様な気もする。 生徒の最近の流行言葉が私にも移って来る事があるのだ。 全然そんな積もりは無いのだけれど、頭に其の言葉遣い、音の発し方、音の流れ方がインプットされる様なのだ。 私もすぐに影響されて普段から、目上の人に迄其の流行言葉を使いそうに為ってしまった事が有って、其の時はひやっとした物だ。 人は環境に拠って良くも悪くも成る。 |
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コンブの国の妖精達は一般には知らないが、五閣僚のミロクはマコミットの会員だ。
大体、マコミットとコンブの国が関わっている事を知らない。 私は、政界の裏を知れた気がして嬉しかった。 其れがヤバイ事に発展するなんて事を知らずに。 私のマコミットでの生活は順風満帆だった。 他の占い師見習いを追い越して、飛び級の飛び級でどんどんと上に上がった。 勿論、私の母の知り合いのおばさんの事務所にも勤めている。 昼間は事務所で妖精界で最も侮辱的な仕事をして、夜はマコミットの占い師の金の卵として、 修行する。此のギャップに私は私自身に酔っていた。 自己陶酔していた。 |
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私は、其の日、自分に魔力が備わっている事を教えられた。
それからと言う物、特訓の日々が始まった。 しかし、私は其れ程苦労する事も無く、一人前の其れも一流のいや、超一流の占い師になった。 私には、妖精や人を占う力が大きいらしく、未来の事も分かった。 私は、終に(ついに)占い師の中で最も位が高い、国家専属の占い師になった。 実は、あの日スカウトされて拘束された日のダサい格好をしていた昆布は国の内閣で有る五閣(五閣僚)別名トップ五張集の一張だった。 名前は、ミロク。 可也(かなり)強力な魔術師だ。 |
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…まあ、何と無く、其れは…其の通りだ。
私は、彼らに悪意が無い事を感じ取っていた。 確信していたと言っても良い。 其の通りだが、其れが 「だから何だって言うの?」 私は、喧嘩腰に言った。 其れも其の筈私は無理に捕まえられて、何も悪い事をして居無いのに、訳の分からない状況の中に居させられているのだ。 知らない部屋に入れられて居るのだ。 そしたらダサい格好の奴はコウ言った。 「だから、御前には強力な魔力が備わって居ると言っているのだ。」 |





