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おっ何か来た様だ。さっきの2張か?
水の流れが微妙に変わったので、何物かが近寄って来ているのが分かる。 殺気は感じられない。 私を殺すつもりは無い様だ。 私は少々安心して、弩突いた。 「ちょっとあんたら、私をこんな目に合わせてどういう撥が当たるか分かってるんでしょうね。 私は不安の中で上京して来た、か弱い若者妖精なのよ!」 |
和物語
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「何なの!ここは一体何なの!?」
私叫んだ。水の中だからエコーロケーションによる部屋の広さの確認は出来ない。 音は全て水に吸収されてしまう。 私はバタバタと身体を動かした。大して動け無い。縛られている様だ。 |
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徐々に記憶が戻ってきて、今の状況を何とか把握しようと必死になって頭の中をぐるぐる回した。
つまり、整理すると私訳の分からないコンブ達に拉致されたという事だ。 それって最悪の状況ジャン。 もしかしてこのまま殺される? そんな筈無いよね。 でも、あの物理的力を生み出す難しい魔法を使えるという事はもしかすると、 妖精一匹殺すくらい造作も無いことなのかもしれない。 そう思って、急に怖くなってきた。 |
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…洗濯物を干さないと…。
ああ、お金が無くて大変なんだ。 じゃあ私が出稼ぎに行かないと…。 あれ?電車に乗って、もう上京してきたんだ! もう故郷は旅立ったんだ!家族ともさよならをした! でも、私今何しているの? 電車から降りて、それでその後事務所に行って…アレ?事務所に行ったときの記憶が無い。 それ迄の間に何か…。 あ!あの2張!そいつ等に…捕まった!? 今私は、そいつ等に捕まって、それで? あれ体が動かない。目も開かない? つづく
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「占い師の才能がある。」
私は兎に角前に前に進もうと思ったのだが、その2張は私を邪魔した。 「私達に着いて来るととてもいい事があるよ」 私は別の道から事務所へ向かおうとして、振り返って逆の方向へ向かった。 するとその2張は私を強引に拘束し始めた。 気がつくと周りにはもうコンブは居なくなっていた。 もう夜遅くだから、皆お家に帰っているのだ。 コンブの国の民は真面目だから夜遊びはしない。 しかし、一体こいつ等は何なんだ。 私は可也(かなり)ヤバイ状況に陥っていると私自身ヒシヒシと感じ取っていた。 2張は物理力魔法まで使っているから、私なんか全く抵抗出来なかった。 つづく
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