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僕が高校生のころ、たぶん一度か二度、ロック好きの従兄に連れて行ってもらった記憶があって
それでなんとなく買ってしまった本なのだけれど、正直言って僕はこの頃の空気を胸いっぱい吸っ
てはいないし、東京生まれでも渋谷育ちでもないので、この時代の南青山界隈の日差しを思いき
り浴びたわけでもない、だけどそこそこ楽しめたのは、著者の周りに集う若いミュージシャン達の
エピソードに魅かれての故だろう。山下達郎・大貫妙子・鈴木茂・矢野顕子・大滝詠一・細野晴臣
荒井由美・・・…・1970年代初期、日本の音楽界は少しずつ7変わろうとしていた。当時田舎の
中学生だった僕は、夏休みに横浜の親戚の家に長逗留しては渋谷の高校に通う従兄の部屋で
その空気を少しだけ味わっていた・・・・シュガーベイブの「ソングス」や荒井由美の「コバルトア ー」とかを初めて聴いたのもあの部屋だった。たぶん僕より一回り上の世代には懐かしく読める
本だと思う。巻末に『ニュー・ミュージックマガジン』に掲載されてたパイドパイパーハウスの全
広告が収録されていて、僕はそっちのほうが愉しめた。当時田舎のロック好き中高生だった僕
は新譜や輸入レコードの情報を得ようと、この手の雑誌を貪り読んでた。活字と手書きが入り
混じる広告がなんとも懐かしい。
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