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冬の日

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 永井龍男の作品に「冬の日」と云う短編小説がある。
娘を亡くした後、その夫(つまり娘婿)と関係を持ってしまった女の話である。禁忌を描いたけしからん話しだが、こういう荒っぽい筋立てを情景描写や一寸した会話、それから印象に残る脇役を配して優しく美しく儚く描いてくれるのが永井龍男の作品なのだと思う。
 再婚することになった娘婿(と二歳になる孫)の新居として自分の住居を提供するために畳替えをしたり、その代わりに出て行く自分の荷物を整理する場面から物語は始まる。
 年の瀬から元旦の夕方にかけて、その家で起こった出来事と美しい情景描写の中に彼女と娘婿との関係が見え隠れする。そして最後の儚くも息苦しいぐらいに美しい描写。
未読の方には是非お薦めしたい一作である。

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