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想い出

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楽しい想い出よりも辛かった頃の想い出の方が頭の中に残っているもので、時々いろいろと想い出してはみる。
 何年か前に会社経営がうまくいかない時期があって、色々と悩み苦しんだ。そんな時旅先で買ったのが写真の水牛。これを自分の携帯電話に付けていた。仕事中に(仕事中以外にも)色々と愉快でない電話がかかってきて通話が終わるたびに、この水牛の顔見てため息付いてた事が今では苦い想い出としてある。
 そのうちに片方の角が折れてなくなり、ストラップの紐が切れてしまった。
それでも捨てられずに僕の机の引き出にしまってある。
 時々つまみ出しては愛嬌のある顔を眺めて語りかける「スリルは去ったのかな?」

ボヘミアンラプソディ



  クィーンの映画「ボヘミアンラプソディ」がヒットしているらしい。最早伝説のロックバンドと呼ばれる存在になってしまったのかと思うと感慨深いものがある。自分が洋楽を聴き始めたのは中学2年生の頃で、年上でロック好きの従兄弟や、それらしい音楽を聴いている同級生達から勧められるままにローリング・ストーンズやレッド・ツェッペリンを聴いていたのだが、初めて夢中になって聴いたのはクィーンだったと思う。
 「シアーハートアタック」はクィーンのサードアルバムだったが日本で発売されたのはファーストやセカンドアルバムよりも先だったのじゃないかと記憶している(この記憶は間違っているかも知れないが)アルバムにレコードの針を落として最初に聞こえてきたのがこの「ブライトンロック」まさに衝撃的だった。現在のように映像の情報が豊富でない時代。アルバムジャケットの美しい4人の顔に見とれながら何度も何度も繰り返して聴いたこのアルバムが僕にとっていクィーンの最高傑作だと今でも思っている。
 映画のおかげで若いクィーンファンが増えてくれれば嬉しい。自分の子ども達にも是非観て欲しいな・・・・オヤジの若い頃に、こんなカッコいいバンドがあったんだぞと自慢したい。



 その白い部屋には
 縞模様の光と
 ラテン・アメリカの音楽が流れている
 大型の画報が何冊か置いてあって
 飛行機事故の散乱した死体
 ゲリラの処刑
 ホテルの大火災
 飢えと貧困と白骨化した家畜が
 象形文字そのままになって
 画面いっぱいにひろがっている
 ブロンド美人のヌードと
 射殺されたマフィアの死体とは
 どこか共通点がある
 その共通点を探しもとめているうちに
 ぼくは
 名前を呼ばれて
 治療室に入る
 純白のマスクをかけた女性の歯科医は
 黒目がちの美人だ
 きっと近眼でコンタクトレンズを入れているにちがいない
 マスクをとってみなければ
 ほんとうに美人かどうか分からないが
 いまの関心事は
 ぼくの苦痛の報酬だ
 画報の残死体もブロンド美人のヌードも
 視界から消えて
 歯を削る機械の音が脳髄までつらぬく
 それから
 まるで地下鉄工事のような音響が
 口腔いっぱいにひろがり

 「うがいをしてください」
 ぼくは治療用の寝椅子からとびおりると
 「時間」のなかに帰って行く
 「つぎの月曜日の午後三時においでください」
 美人の歯科医は
 マスクをかけたままぼくに告げる
 ぼくは
 待合室にもどりタバコに火をつける
 飛行機事故もホテルの大火災もテロも暴動も
 飢えも貧困も
 多色刷りの絵にすぎない
 ここには「時間」が欠けている
 「時間」が欠けているなら
 「時間」から脱出することも追跡されることもないわけだ
 白い空間と
 縞模様のラテン音楽

 ぼくは「時間」を所有するために
 あるいは「時間」に所有されるために
 ゆっくりとソファから立あがり
 何気なくふり返ると
 待合室の隅でうずくまっていた
 暗緑色の〈物〉が
 車輪のごとくはげしく回転しながら
 治療室のなかに飛び込んでいった

                  「待合室にて」    田村 隆一

 夜中に歯が痛み出して眠れなくなった。歯の痛みなど久しく経験していないので、ちょっとビックリしたのだが、昼間からなんとなく奥歯にムズムズした違和感があったので、痛みを受け入れた。
 ズキズキと痛む奥歯を舌の先で宥めながら何度か眠ろうとしたのだが、痛みが夜を拒んでいる。
 仕方なく小説を読んだりしていたのだが、これもまた痛みに拒まれた。
本棚から、田村隆一の詩集を持ち出して、ベットサイドの灯りで読み始めた。「待合室にて」を眺めているうちに様々な考え事が字面に重なり始め、歯の痛みもぼやけてきた。八時過ぎたら知り合いの歯医者に電話して治療の予約をするつもりである。
 なんらかの痛みで眠れない夜には、小説やエッセイよりも「詩」が即効薬になるのかなと思ったりした。

冬の日

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 永井龍男の作品に「冬の日」と云う短編小説がある。
娘を亡くした後、その夫(つまり娘婿)と関係を持ってしまった女の話である。禁忌を描いたけしからん話しだが、こういう荒っぽい筋立てを情景描写や一寸した会話、それから印象に残る脇役を配して優しく美しく儚く描いてくれるのが永井龍男の作品なのだと思う。
 再婚することになった娘婿(と二歳になる孫)の新居として自分の住居を提供するために畳替えをしたり、その代わりに出て行く自分の荷物を整理する場面から物語は始まる。
 年の瀬から元旦の夕方にかけて、その家で起こった出来事と美しい情景描写の中に彼女と娘婿との関係が見え隠れする。そして最後の儚くも息苦しいぐらいに美しい描写。
未読の方には是非お薦めしたい一作である。

クイーン


 洋楽を聴き始めて音楽雑誌「ミュージックライフ」なんかを購読し出した頃に一番人気があったバンドがクィーンだった。本国イギリスより先に日本で大人気になったと覚えている。最初は楽曲よりも容姿がうけたような印象で、女の子のファンが多かったように記憶している。
 確かにカッコ良かった。洋楽雑誌のグラビアでは頻繁に特集されてた。
ロジャー・テイラー  ブライアン・メイ  ジョン・ディーコン  そしてフレディー・マーキュリー  男の僕でさえ憧れたビジュアルでした。

 そんなクィーンが40年ぶりに戻ってきたようで、なんか不思議な感慨を覚える。この映画は是非観てみたい。


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