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たぶん記憶というものは
散乱した色彩 であって
光の射しかたによって様々に変形する
だから
今日は上手く 君の顔を
想い出せそうな気がする
食器棚の引き出し
の中で絡み合う
スプーンとフォーク
のように
僕たちはカチカチと
囁きあった
淡い光に包まれて
僕たちは不器用に
愛されあった
僕たちはずっと離れた場所で
存在することを
確かめ合った
窓の外にある 空も雲も光も鳥達も
じっと息を殺して君を見つめていた
あの日の午後
ながいながい沈黙の後で
ふり返る君の表情を
今日は上手く
想い出せそうな気がする
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2012年10月22日
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