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きっと・・・・あと一月も経ったら僕は良い子になっている
ぜったい・・・・・そーなる。僕は怒られない子、人を悲しませない子になる
だから・・・・・今夜は記憶をなくすほど深い深い眠りに落ちたい
冷えた布団が暖まるまで、躯を硬く丸めて闇を睨み付けて待つ
ぶたれて腫れた母さんの頬の熱が
ゆっくりと階段を上り僕の布団に侵入する
だけど・・・・どうして・・・・いや・・・・・たぶん僕は産まれて・・・・
地球の片隅の小さな小さな灯りの下で
モソモソと立ち上がり母さんは台所へと向かう
蛇口をひねりか細い悲鳴のように水が流れる
・・・・・・僕は闇を睨み続ける・・・・・負けたくないから
タオルを水で濡らし腫れた顔を拭く姿が
闇の中にボンヤリと浮かび上がる
肉を叩き続ける音や
野良犬のように泣き叫ぶ声が
遠くへ沈んでいく・・・・・・今日は・・・・・今夜はこれで終わりだ
たぶん・・・・ぜったい一月後には・・・・・僕は強く 優しくなって
布団から抜け出し階段を下りる
ごめんね、とあやまる父さんと・・・・・・にっこり微笑む母さん
それができなかったなら・・・・・僕は・・・・・消える
ホカホカと火照る闇の中で
息を止め
全ての音が止むまで・・・・・じっと待つ
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