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セバスチャン・ジャプリゾのミステリー小説『シンデレラの罠』が新訳で出たと聞いて
買ってみた・・・・ソンでもって早速読んでみた。。。。いゃぁ〜〜面白かったっぺ
主人公が被害者でると同時に犯人でもありソンでもって事件の証人でもありさらに
事件の謎を解く探偵でもあるという、とんでもなくややこしい物語で、確か始めて読
んだのは十代の頃だったのだけれど、その時は「・・・・・・?」とよくわからぬまま、なん
となく納得してしまった。ミステリーの傑作と呼ばれている作品を片っ端から読み飛
ばしていた時期だったので、あまり印象に残らぬママ、一丁上がりぃ〜〜的に読み終
えたモノの一つであった。。。。改めてじっくりと読み返してみると、ひじょうに良くできた
小説作品だと感じた。内容に触れるのはよすけれど、ミステリーの枠を超えて語られる
べき優れた小説でもある。。。今回もちょっとだけ釈然とせぬ部分もあったのだが最期
の解説を読んで納得した。。。その気になったらもう一度読み返したい。
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フォークナー買うついでにジェームズ・ケインの新訳も購入した。『郵便配達は二度ベルを鳴らす』
これをはじめて読んだときは最期まで郵便配達人が出てこないので何処かでページを読み飛ばし
たのではないかと焦ったのだが、この小説には郵便配達人は出てこない。田舎の安食堂で働くこ
とになった優男とそこの経営者である冴えない男とちょっとエロい女房の話である。たしか映画で
も見ていて、そこに出てきたエロい女房役の女優がマジで(僕語のみに)エロくて強く印象に残って
いるのだが、この小説は何度も映画化されているので、どの映画なのか分からないのが歯痒い。
そーゆーワケでフォークナーの次に読む予定である。。。。ついでんケインの小説をもう一つ。
今回初の翻訳らしい。。。。。これも楽しみだ・・・・・表紙がとーーってもいい
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フォークナーの『アブサロム、アブサロム!』の新訳を岩波文庫で見付けたのでネットで購入し
読んだ。フォークナー読むのは久しぶりだったのだけど、いゃぁ〜面白かった。訳も読みやす
いし、各章ごとの簡単な粗筋とか家系図が巻頭に載っていたりして読者には親切なつくりだ
った。
確かにフォークナーは難解で読みづらいので人に勧めようとは思わないのだが、ツボには
まるとのめり込む作家だと思う。作品自体の出来不出来は賛否別れるとおもうが、小説という
ものを学ぼうと思う人には避けて通れない作家だなと改めて感じた。このテーマで書きたいと
いう初期衝動を持続させる情念のようなモノが伝われば、僕はそれを傑作と呼ぶことにしてい
る。二十歳の頃夢中になったフォークナーの作品。また何か読みたくなった。
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開高健さんの短編小説集『ロマネ・コンティ1935年』をアマゾンで購入した。既に持っているのだが
それが古くなって黄ばんでページ捲るとちっちゃな虫が出てきたりするのでやむなく買い直したの
だけれど、以前のモノと比べて表紙が変わっていた。それが上にのっけた画像なのだけれど、これ
はちょっとないよなぁ〜〜とおもった。安ワインの宣伝広告じゃないんだから、もう少し暗喩を効か
せた工夫が欲しかった。ちなみに以前の表紙は
これである。こっちのが落ち着いてていいな。。。。。
ソーユーワケで新しいほうのを一通り読み返した。といっても既に何度も読み返しているので
通い慣れた道を辿って目的地まで歩いていくようなものだが、ページが黄ばんでなくて文字が
見やすくて、へんなちっこい虫も出てこないので、それなりに新鮮な気分で読めた。
六つの短編小説を久しぶりに通読したけど、やはりいい。良い物はいい。
良い短編小説の条件とは、読後にちょっと突き放してくれる感覚にあると思う。軽い眩暈という
か、ちょっと憔悴した気分になる。。。。。。そして生というもののやっかいな苦みをのみ込んで
ページを閉じる瞬間の、ちょっと薄明るい虚無感みたいな感覚を味わいたくて、また本を探す
のだな
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『文藝春秋』3月号を買った。今年上期の芥川賞作品と村上春樹さんの短編小説が掲載されていて
ちょっとお得な感じがする今月号。前回積もったまま溶けずに残ったちょっと薄汚い雪を覆い隠すよ
うに落ちてくる新しい雪を気にしながら読み続けた。
今回の受賞作『穴』 夫の転勤によって図らずも実家(夫の)の隣(夫の親所有の借家)に引っ越し
てきたお嫁さんの一夏の体験が夢現の筋で描かれている。自分の仕事(非正規社員)から解放さ
れたのと同時に舅・姑それから義理の祖父達と接する生活に放り込まれ、俄に専業主婦となった
ため生活環境がガラリと変わった戸惑いを幻想と絡めて(・・・・・・ネタばれしちゃうのでこれ以上は
書かない)描いている。。。。まぁ・・・・・なんというか、最近の傾向として、このぐらいに書けていれば
受賞圏内なんだろうな、というのが感想でした。
作家というのはホラを書くのが職業だから、こういうカラクリはいいと思う。それを読む側もとことん
ホラに付き合うことで、自分自身の生活・人生も虚構であることを味わう。まさに現世は夢という
虚脱感を伴ったカタルシスが読書の醍醐味でもアルのだろうが、そういう視点で論じちゃうとこの
作品はちょっと甘い気もする。。。。。まぁ・・・・最近の小説としては規格値を下回ってはいないと
は思うけど。小説は工業製品ではない・・・・とちょっと小さな声で叫んでみたりして読み終えた。
村上さんのは・・・・・・正直云って、もういい。
なにか物足りなさを感じながら次に読み始めたのがバーナード・マラマッドの短編集。新訳で出て
たので買ったまま枕元に放置されていたもの。。。。既に読んだモノも含めて一遍一遍引き込まれ
た。何の幻想も衒いも無駄な会話もなく淡々と始まりひっそりと終わる物語の一つ一つがどーして
こんなに愛しく感じるのだろう。
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