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おひさしぶりです

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      仕事の疲れと右腕の痺れが酷くて暫く本を読む気にもなれなかったのであるが、枕元に一冊
 
      だけ置いて5分でも10分でもいいから少しずつ読み続けていたのがこの作品でした。
 
      読むのをさぼって2〜3日放っておいても面白く読み進められた理由はやはりその描写力な
 
      のだろうと思う。内容は本の帯に書かれているとおり「静謐で雄大な《記憶》をめぐる6つの物語」
 
      特にタイトルにもなっている『メモリー・ウォール』という中編が素晴らしい・・・・・というか、今まで
 
      に味わった事のない不思議な後味の残る作品である。感想を書くのに少し時間をおきたいと思う
 
      ・・・・・・・・・・・・・・・・傑作とだけ断言しておこう。
 
 
      収録作品の中に『ネムナス川』という短編があって、これが気に入ってしまった。両親を亡くした
 
      15歳の少女が祖父を訪ねてアメリカからリトニアへと向かう飛行機の中から始まる。少女の記
 
      憶と、祖父と暮らし始めた日常が交錯した美しく儚い一人称小説。
 
      奇を衒う大味な物語に疲れた時、ありふれた日常の深みを教えてくれる小説に巡り逢うと、自分
 
      の身の回りが新しい光に包まれたような気分になる。小説を読む喜びである。
 
 
 
      
     

山本周五郎

 
 
 
     山本周五郎の代表作といえばいろいろありすぎて読者の数だけ様々な意見もあるだろうから個人的
 
     に云わせて貰うとTOMOKAちゃん・・・・・・・・僕のお薦めは『青べか物語』ともう一冊。
 
     
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     『小説日本婦道記』です。。。。。薄い一冊ですから見逃さないように・・・・・ブック・オフで見つかる
 
     と思います。。。。短編集です・・・・・・その中でも僕の好きな話は「墨丸」です。読み返す度
 
     にシクシクと泣いてます。

田中さんの小説

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     芥川賞受賞時のインタビューが「生意気」だの「不機嫌」だの「権威アル賞をバカにしている」だの
 
     「東京都知事をなめている」などと様々な物議を醸し、それですっかり有名になってしまい、時代を
 
     担う純文学の旗手なってしまった感のある田中慎弥さんの受賞作を読んだ。。。。。まぁ〜あの
 
     インタビューに関して云えば田中さん自身が変な人だとは思わないし、むしろああいう場での受け
 
     応えとしては戸惑いも含めて精一杯誠実に対応していたように思える。。。。だいたいシャーリー
 
     マクレーンのエピソードなどを話の枕にしちゃうからアホウなマスコミの餌食となってしまい、ああ
 
     いうふうに流れてしまったので、着地処を探して藻掻いている姿はマジメな青年に見えた。。。。
 
     ・・・・・・・・・・・・・・・だいたい小説家などという人種に世の手本を見いだそうとする方が大間違い
 
     なのである。
 
   
     そんでもってその田中さんの受賞作『共喰い』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・文章は巧い、、、、技巧的に光る描写も
 
     多々ある。。。。。だけど・・・・・・・・・・・・・・・・・くどい。。。。。そんでもって筋立てが幼稚。そのアン
 
     バランスが作品に微妙な味わいを持たせていて面白く読めたのだが、これが意識的な所業だと
 
     するなら田中さん・・・・・・とぼけた顔して相当な才能かも知れない。。。他の作品を読んでみない
 
     と分からないのだけれど・・・・・・だけどもう少し文章の才能に見合ったストーリーにしてほしいと
 
     思う。そーゆー意味で今回は選考委員の宮本輝氏の選評に共感したわけであった。。。
 
 
      小説の構成力、筆力等は、候補作品中唯一であることは、私も認める。しかし、私はこの「共
 
     喰い」という小説を生理的に受け付けることができなかった。
 
      17歳の少年が、父と義母の性行為を盗み見る。自慰にひたりつづけ、一つ年上の女友だち
 
     とはただの性交のみ。田中さんはそんな描写によって何を表現したかったのか。
 
                     
                            宮本 輝  芥川賞選評 「マグマと観念の二作」
 
 
     セックス以外の描写はホントーに巧くて思わず声に出して読んでいた部分もあった。だからこそ
 
     今後も期待してます。日常に見え隠れする闇の部分を軽やかに凄味のある文体で描いて欲しい
 
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・相手(母親)を殴りつけながらセックスの快楽を求める父親と何時しかその
 
     性癖を受け継いでいると思い悩む少年。。。。。二度目の女房(主人公の義母)に逃げられた腹い
 
     せに少年のガールフレンドを暴行する父親。
 
     最初からそんなに大上段にかまえなくとも、あなたなら良い作品を書けると思います。
 
     インタビューのシャーリー・マクレーンネタ同様、今後のあなたの課題だと思います。
 
 
 
     それとはまったく関係ないのだけれど。。。。。昔昔僕の弟がインド旅行で買ってきてくれたお土産
 
     のCDを聞きながらノンビリ休んでいます・・・・・・いそがしーのだけれど・・・・・・身体が怠くて

読まずに死ねるか!

 
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      去年の暮れに内藤陳さんがお亡くなりになられた。新聞の下の方に小さく訃報の記事が載っていて
 
   ・・・・・見過ごしてしまいそうな小さな記事で、ちょっと寂しくなった。75歳で死因は癌だったようだ。
 
   ギャビン・ライアルとか読んだきっかけは内藤さんの『読まずに死ねるか!』に触発されたからだったと
 
   思う・・・・・それ意外に内藤さんのおかげで出会えた作家及び名作は沢山ある。。。。ご冥福をお祈り
 
   します。
 
    ソーユーワケで僕の読書も絶好調で一年間待ち続けた光文社文庫のプルーストを読んでいる。
 
   面白くて夢中で読んでいるのだけれど、三巻目でまた一年待たされるのかと思うと、読み終えるのが
 
   もったいない気もするから、途中でいろいろ寄り道している。
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    去年の暮れにブックオフで大量に買い付けてきた本の中の一冊。山田詠美さんの『風味絶佳』発売
 
    当時に読みたいと思っていたのだけれど手に入れる機会が無くて古本で御対面となった。
 
    巧いねぇ〜〜ホンと巧い。。。。。追随許さぬ巧さがある。。。。。。だけど三編ぐらい読んで厭きてし
   
    まった。。。。。難易度高い演技で着地も完璧な体操演技を繰り返し見ているような息苦しさ・・・・・・
 
    ・・・・・と云うか先に吉田さんの『小さな男*静かな声』を読んでしまったせいなのだろぉ〜〜か・・・・
 
    ・・・・・なんだか大味な小説に思えてしまうのは・・・・・・・。

お正月

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      みなさん、あけましておめでとうございます・・・・・・・本年もどーぞヨロシクお願いしますいす
 
      というワケで大晦日から元旦にかけて書斎に籠もり読書三昧飲酒三昧妄想夢想迷走三昧の
 
      日々が続き年明け2日目の午後
 
         あぁ〜んた・・・・いい加減にしなさいよ・・・・・・
 
         本ばかり読んで何が面白いのよ・・・・・ばか・・・・・
 
   
      僕に文句をいう時に限って仲良くなる我が家の嫁と娘なのであった・・・・・・ 
 
 
 
      だけど何云われようがニコニコ機嫌が良いことには理由があって、新年早々素晴らしい一冊
 
      に出会ってしまったからである。
 
      吉田篤弘さんの『小さな男*静かな声』 この人の著作は『つむじ風食堂の夜』を以前読んでえ
 
      らく感心した覚えがあるのだが、これも素晴らしい出来栄えであった。話し自体は地味で、あらす
 
      じ書くのも難しいぐらいに平凡なのであるが、構成の斬新さと独特の読後感は素晴らしく、切なく
 
      そして愛おしい。。。。。こういう本てたぶん、大々的な宣伝などしなくてもジワジワと長い時間か
 
      けて読み継がれていくのだろうと思う。兄から妹へ、そして妹からその彼氏へ、さらにその彼氏か
 
      ら彼氏の母親へ・・・・・・・そんなふうに読まれ、それぞれの心に小さな灯をともし続けていくような
 
      そんな期待感がある。巧く説明出来てないのが悔しいのだけれど、重松清さんが解説書いている
 
      ので、ちょっと引用させてもらう。
 
 
       一人称と三人称の物語の狭間からたちのぼってくるものは、読み手自身の二人称の物語だけ
 
      ではない。〈小さな男〉〈静かな声〉が一人称で語る自分のたたずまいと、それを外から三人称と
 
      して見たときの微妙なずれが、二人のたたずまいを立体的にする。そして、そこから(あえて作中
 
      で用いられた最も軽い語彙をつかうなら) 彼と彼女と、それから僕たち自身の〈ロンリー・ハート〉
 
      が浮かび上がってくるのである。
 
       孤独とは呼ばない。孤独なら、物語の筋書きで伝えられる。けれど、さびしさはどうだ。そのひ
 
      との抱えたさびしさを伝えるものは、はっきりとした出来事や事件などではない。そのひとが静か
 
      に毎日を生きているときのたたずまい、ささやかな習慣や小さな信条といったたたずまいでしか
 
      さびしさは描ききれないのだと、僕は思っている。
 
 
  
      まさにその通り・・・・・いいこと云うぜ「しげまっちゃん」・・・・・・書きたいけれどなかなか書ききれ
 
      ないものを見事に描き出してくれた。。。。。かきたい処に手が届いた・・・・孫の手のような作品
 
      なのであった。。。。。。読書好きのみなさんにお奨めします・・・・・・感想も待ってますよ。
 
 

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