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 [リレー:夏石番矢→大西泰世→橋本夢道→住宅顕信→渡辺白泉→三橋敏雄→西東三鬼→金子兜太→高柳重信]

ネット新連句(歌仙)「高柳重信・軍靴に来て」(四)六

スタート 平成二十一年十月十六日
ゴール  平成二十一年 月  日 
メンバー 小童(B)・宣長(B)・不遜(B)

(一)  正調

一  軍靴に来て/蘆生の/雲雀/絶えにけり  高柳重信  夏
二   東国の毛人解体約図            小童  雑
三  こりやこりやと新世界には歩を入れて     宣長  雑
四   虚実皮膜の破(やれ)破(やれ)芭蕉    不遜  秋
五  身をそらし鋏翳して月仰ぐ          小   秋 月
六   売り家と描くジグソーパズル        宣   雑 

(二) 破調

一  女・女・男そして役僧の青頭巾        不  冬
二  トルコのサンタクロースは笑わない      小  冬
三  変換ミス坂の上の肝にも驚かぬ        宣  雑
四  負数やら無用やら全て「液化するピアノ」   不  雑
五  蟻か蚯蚓かと問われれば遠慮なく鳶      小  夏
六  戸籍のない幽霊を抱きしめてやりたい     宣  夏
七  「日本脱出したし」佐渡のコウノトリは大空へ 不  雑
八  キューブリックの秘めた暗号「A11」    小  雑
九  クライマックスシーズン満塁逆転一球に泣く  宣  秋
十  「青春は一瞬にして髭」ボウボウと月けむる  不  秋 月
十一 かぐや姫浦島太郎を手招き花の日のたり    小  春 花 恋
十二 浮かれ猫ナビゲーションで池に落つ      宣  春   恋 

(三) 乱調(絵文字・記号も可)

一  「森の夜更けの拝火の彌撒」に蝙蝠☠☠が飛ぶ  不  夏
二  病みゐる人形の腕まで捥ぎるかフェチ関節狂`∀´重信  小  雑
三  ヒトよフタよミよかさねきてヒノモト●よ         宣  雑
四  母が長泣く(ノ_・、)シクシク野に牡丹雪            不  冬
五  ブロクで寝んねの髑髏☠☠メモ帳で起ち上るそぞろ寒   小  冬      
六  福耳を披露する彼女→反り耳も心の耳とする彼女 宣  雑
七  「正調」=「五二・三四」調?「破調」=「二五・四三」調?? 不 雑
八  花の兄よ小窓よ運命の車輪♪〜と修道院トイレの落書      小 春 恋
九  二つ文字牛の角文字直ぐな文字まどろこいしいな恋猫!     宣 春 恋
十  「石を投げなさい」→「デレデレ・女殺しの石田純一に」    不 雑
十一 「友愛なら任せなさい」→北京の三日月を満月にする       小 秋 月
十二  天上天下↑↓唯我独尊→遙かなる時空の中で秋霜の記     宣 秋

(四) 正調

一  江戸は春「口語の時代は寒い」    不 春
二   塀の鳥居へ注ぐ小走り       小 雑
三  すさまじくすまじきものは宮仕え   宣 雑
四   夜は怒りに冷酒あおる       不 夏

五  小 春 花
六  宣 春


(下野通信)

(四) 正調

一  江戸は春「口語の時代は寒い」    不 春
二   塀の鳥居へ注ぐ小走り       小 雑
三  すさまじくすまじきものは宮仕え   宣 雑
四   夜は怒りに冷酒あおる       不 夏


http://blogs.yahoo.co.jp/seisei14/57488863.html



○ 桃太る夜は怒りを詩にこめて
       (「氷海」昭和二十九年七月号・秋元不死男選)
(選後雑感)「桃太る」は「桃実る」である。夜になると、何ということなしに怒るじぷんを感じる。白昼は忙しく、目まぐるしいので、怒ることも忘れている、と解釈する必要はなかろう。何ということなく夜になると怒りを感じるのである。そういうとき桃をふと考える。すでに桃はあらゆる樹に熟している。それは「実る」というより、ふてぶてしく「太る」という感じであると、作者 は思ったのである。それは心中怒りを感じているからだ。何に対する怒りであるか、それは鑑賞者がじぶん勝手に鑑賞するしかない。


☆ 夜のメールです。小さんの「匂いの花」の句。そして、宣さんの挙句。そして、それぞれ、
備忘録的(留書き)な「通信」など。さて、次回は、寺山修司といきたい。

http://blogs.yahoo.co.jp/seisei14/58301214.html



懐かしのわが家(寺山修司)

昭和十年十二月十日に
ぼくは不完全な死体として生まれ
何十年かかって
完全な死体となるのである
そのときが来たら
ぼくは思いあたるだろう
青森県浦町字橋本の
小さな陽あたりのいい家の庭で
外に向かって育ちすぎた桜の木が
内部から成長をはじめるときが来たことを

子供の頃、ぼくは
汽車の口真似が上手かった
ぼくは
世界の涯てが
自分自身の夢のなかにしかないことを
知っていたのだ


(湘南通信)

三  すさまじくすまじきものは宮仕え   宣 雑
四   夜は怒りに冷酒あおる       不 夏
五  書を捨てて町へ出ようか花筏     小 春 花

 次回は『書を捨てよ、町へ出よう』の寺山修司だそうですね。
 当時、渋谷の駅を出て、場外馬券所への通りの左手に、フェリーニの映画に出てきそうな、ピンク色の何んともハレンチなデカパイ女像が立っていました。それが寺山の主催する劇場「天井桟敷」でした。この新装開店に、葬儀用の花輪を送ったのが唐十郎でした。正直言って、60年代後半に上京した世代にとって、寺山修司という存在はアングラそのものでした。
 
 高柳重信に、鋳型の製作者を想像しました。それほど形式を追求した人ってことです。あるときは外科医か板前。切って切って切り刻む。そのそれぞれの切口を並べて眺めているんです。この高柳重信にかかると、俳句も短歌も詩も、皆同じに思えてくるから不思議なのです。寺山修司はその逆ですね。外からより内から、内にトラウマのような独自のメロディーがあって、それを持て余している、そんな印象です。
   
(讃岐通信)

四   夜は怒りに冷酒あおる       不 夏
五  書を捨てて町へ出ようか花筏     小 春 花
六   霞となりて消えゆける天      宣 春 

(留書き)
10月下半期で巻き上げた三吟。誰もほめてくれませんが、仮にもそんなことはない方がいいでしょう。前に前に進んでいる我々。自己発見の旅路です。高柳重信を垣間見て、だしにしながら歌仙を楽しんだ始末であります。お互いに仲間に支えられながら、また無限のネオ連句の旅を続けることになります。
 

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