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謹賀新年

 
 新年明けましておめでとうございます。本年もまたよろしくお願いいたします。2015年、未年がいよいよスタートを切りましたね!今年はどのような年になるのか、いや、していかなければならないのか。それぞれの思いを胸に新しい年を迎えたことでしょう。今日は新年にふさわしく、喜びにあふれるミシェール・リシャール・ド・ラランドの「テ・デウム」を紹介することにしましょう。

 ミシェル・リシャール・ド・ラランドという作曲家は古楽に親しんでいない方にはあまり馴染みのない名前かもしれませんが、彼はリュリが活躍した時代ールイ14世の統治時代に活躍した大作曲家です。リュリは権謀術数を用いて才能のある音楽家が自分の作曲家としての地位を脅かすのを徹底して妨害しましたが、信仰を扱う宗教曲の分野は彼にとって手の加えようのないものでもあったのでしょうか。勿論リュリも宗教作品を残してはいますが、リュリが華やかにオペラやバレエ音楽の作曲家としてもてはやされる一方で、ラランドはルイ王の厚い信頼を受けて多くの宗教曲の傑作を残していきました。あるいはラランドの才能にリュリも一目置かざるを得なかったのかもしれません。
 
 
 パリのヴェルサイユ宮殿に関わって活躍したフランスの音楽家たちを総称してヴェルサイユ楽派とも呼びますが、このヴェルサイユには3つの大きなフィールドがありました。1つは「シャンプル」といわれる室内楽、2つ目は「シャペル」と呼ばれる宗教音楽、そして最後は「エキューリ」と呼ばれた野外音楽です。(後に王室歌劇場がこの列に加わります)2番目の宗教音楽ー「シャペル」とは「礼拝堂」の意味で、1711年に落成したヴェルサイユ宮殿の入り口にある「(王室)礼拝堂」のことです。フランスの音楽家にとっては、王室礼拝堂の副楽長(楽長は置かず4人の副楽長が常住し典礼音楽を作曲しました)になることが最高の名誉でもありました。





 
 ミシェル・リシャール・ド・ラランド(Michel Richard De Lalande 1657〜1726年)は職人の息子として生まれましたが、若い頃からサン=ジェルマン=ローセロワ教会のオルガニスト、シャブロンに師事して音楽を学び、20歳の時にはパリ教会のオルガニストとして活用するほどの音楽家に成長していました。1683年ド・ラランドは王室礼拝堂の副楽長を補充するコンクールに出場し見事1位になり、副楽長の地位を獲得。王室礼拝堂では4人の副楽長が礼拝用の音楽を作曲し、業務を一手に引き受けていました。当時の音楽家にとって礼拝堂の副楽長になることは音楽家としての最高の地位と権力を掴むことでもありました。フランスの宗教音楽史に一時代を画したラランドの宗教音楽家としての活躍がここから始まっていきます。ラランドは1695年には、リュリが亡くなったのを期にヴェルサイユ王室楽団の楽長にまで登りつめています。

  「テ・デウム」というのは、本来はローマ・カトリック教会の讃歌の一つで「感謝の讃歌」という意味を持つ神を讃える讃歌ですが、「テ・デウム」の歌詞はその昔、聖アンブロシウス(339?-397)が聖アウグスティヌス(354-430)に洗礼を授けた時に霊感を受けた二人が即興で作ったということです。後に「テ・デウム」はグレゴリオ聖歌に取り入れられて、多くは 聖務日課(教会における時間ごとの祈り)の「朝課(真夜中の祈り)」の最後に歌われました。 しかし時代が下るにつれて次第に宮廷や国家の行事に取り込まれていき、多くの作曲家ーリュリ、シャルパンティエ、モーツアルト、ベルリオーズ、ブルックナー等ーが単独で「テ・デウム」を作曲し傑作を残しています。今日はウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサンの名演でミシェル・リシャール・ド・ラランドの「テ・デウム」をお送りします。お楽しみください。








Michel-Richard Delalande Te Deum 
William Christie conducts Les Arts Florissants
1.Prelude 0:00
2.Te Deum 1:06
3.Tu devicto mortis aculeo, Judex crederis 9:33
4.Te ergo quaesumus 10:33
5.Per singulos dies 13:37
6.Dignare Domine 15:07
7.Fiat misericordia 15:54
8.In Te Domine speravi 17:21






Te Deum

Te Deum laudamus:
te Dominum confitemur.
Te aeternum Patrem omnis terra veneratur.
Tibi omnes Angeli; tibi caeli et universae Potestates;
Tibi Cherubim et Seraphim incessabili voce proclamant:

Sanctus, Sanctus, Sanctus, Dominus Deus Sabaoth.
Pleni sunt caeli et terra majestatis gloriae tuae.

Te gloriosus Apostolorum chorus,
Te Prophetarum laudabilis numerus,
Te Martyrum candidatus laudat exercitus.
Te per orbem terrarum sancta confitetur Ecclesia,
Patrem immensae majestatis:
Venerandum tuum verum et unicum Filium;
Sanctum quoque Paraclitum Spiritum.

Tu Rex gloriae, Christe.
Tu Patris sempiternus es Filius.
Tu ad liberandum suscepturus hominem,
non horruisti Virginis uterum.
Tu devicto mortis aculeo,
aperuisti credentibus regna caelorum.

Tu ad dexteram Dei sedes, in gloria Patris.
Judex crederis esse venturus.
Te ergo quaesumus, tuis famulis subveni:
quos pretioso sanguine redemisti.
Aeterna fac cum sanctis tuis in gloria numerari.

Salvum fac populum tuum, Domine,
et benedic hereditati tuae.
Et rege eos, et extolle illos usque in aeternum.
Per singulos dies benedicimus te;
Et laudamus Nomen tuum in saeculum, et in saeculum saeculi.
Dignare, Domine, die isto sine peccato nos custodire.

Miserere nostri, Domine, miserere nostri.
Fiat misericordia tua, Domine, 
super nos, quemadmodum speravimus in te.
In te, Domine, speravi:
non confundar in aeternum.




テ・デウム(御身天主を)

あなたを、神を、われらは誉め、
あなたを、主を讃えます。
あなたを、永遠の父を、全地は敬います。
すべてのみ使いたち、天と世界の力ある者は、
ケルビムも、セラフィムも、絶えず歓声を上げます。

聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主なる神。
天と地はあなたの偉大なる栄光に充ち満ちます。

栄光ある使徒たちの合唱、
讃えられるべき数々の預言者、
潔き殉教者の軍勢が、あなたを讃美します。
全地にあまねき聖なる公会は、あなたを讃えます。
永遠にいます大いなる父と、
尊きまことのひとり子、
そして、慰め主なる聖霊を。

栄光の王キリストよ、
あなたこそ、父のとこしえのみ子。
あなたは人々を救うために、
臆せずおとめの胎(はら)に宿られ、
死のとげに打ち勝ち、
信ずる者に天国を開かれました。

主は、父の栄光のうちに神の右に座し、
審き主として来られることを信じます。
どうか、あなたのしもべをお助けください、
あなたの尊い血によってあがなわれた者らを。
主の聖徒たちと共に、永遠の栄光のうちに列せられますように。

主よ、あなたの民を救い、
あなたの世継ぎを祝福し、
永遠にこれを治め、高めてください。
私たちは、日ごとにあなたを祝し、
世々に限りなくみ名を誉め讃えます。
主よ、今日も私たちを罪なくお保ちください。

私たちを憐れんでください、主よ、私たちを憐れんでください。
主よ、あなたの憐れみをお与えください、
われら、あなたに依り頼む人々の上に。
主よ、あなたに依り頼みます。
揺るぎなく、とこしえに至るまで。
















閉じる コメント(2)

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あけましておめでとうございます。
テ・デウムの意味始めて知りました。ブルックナーやベルディでは良く聴いていましたが・・・正月にふさわしいですね。
始めて聴きく曲ですが、演奏も素晴らしいです。
新たな曲の発見を含め、勉強させていただきます。
今年も1年宜しくお願いします。

2015/1/2(金) 午前 11:13 masa1908

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masaさん、あけましておめでとうございます。
コメントありがとうございます。
本年もまたよろしくお願いしますね。

宗教音楽といえば古典派以降よりも、ルネサンス、バロック時代に数えきれないほど多くの名曲が生まれています。これを機に中世、ルネサンス、バロックの音楽の森に足を踏み入れてみるのもまた一興かもしれません。

2015/1/3(土) 午前 11:43 [ maskball2002 ]


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