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 今晩は、クリスマスまで残りの日も僅かになってきました。今日は日本ではあまり知られていないクリスマス・キャロル、「ガブリエルのお告げ ”Gabriel's Message”」をお届けすることにしましょう。

 ガブリエルーGabrielは旧約聖書、「ダニエル書」で語られている天使で、キリスト教ではラファエル、ミカエルらと共に3大天使の一人とされています。また「聖告天使」の別名を持ち、マリアに受胎告知をした天使として広く知られています。ガブリエルがマリアに受胎を告知する様子は新約聖書の「ルカによる福音書」に記されています。

 六か月目に、天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。
ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。
そのおとめの名はマリアといった。天使は、彼女のところに来て言った。
「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」
マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。
すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。」
 あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。

                                         ルカによる福音書 第1章26節〜38節

 西洋絵画の「受胎告知」でガブリエルは多くの場合青年の男性の姿で描かれ、神のメッセンジャーとされていますが、その一方でガブリエルは実は女性であるとする考もあるようです。シモーネ・マルティーニ、フラ・アンジェリコ、ボッティチェッリ、エル・グレコ、グイド・レーニ、そしてレオナルド・ダヴィンチ等ー残されている名画は枚挙に暇がありませんが、例に挙げた絵画はすべてガブリエルを青年の男子として描いています。またガブリエルは洗礼者ヨハネの誕生を両親に告知したともされています。

                わたしはガブリエル、神の前に立つ者。あなたに話しかけて、
                 この喜ばしい知らせを伝えるために遣わされたのである。

                                            ルカによる福音書1:19   

 「ガブリエルのお告げ」は13世紀のスペインの民謡ーバスク語で歌われていたバスク地方の民謡をザビーネ・ベアリング=グールド - Sabine Baring-Gould (1834-1924年)が採譜し、「ルカ福音書」に基づくバスク語の歌詞を翻訳して英語の歌詞を付けた作品で、ハリソン・オクスリー Harrison Oxley (1933-2009)が編曲をしました。

 しかし、ここで聞かれるマリアのイエスを身ごもった崇高な受胎の驚きと喜びを謳い上げる清澄で純朴でありながらも、どこか格調の高いメロディーの美しさは極めて印象的なものです。おそらくはあらゆるリスナーのこころの琴線に触れて、そのこころを動かしていくことでしょう。ところがこの作品、日本ではあまり知られず、ほとんど歌われることもないのですから残念なことです。これほどの美しい作品、日本でももっと広く知られて歌い継がれていってほしいものです。

 それでは、ケンブリッジ・クレア・コレッジ合唱団とオーケストラーCambridge Choir And Orchestra Of Clare 
Collegeーの演奏で「ガブリエルのお告げ」をお送りします。たっぷりとした残響のある教会の中で歌われるンブリッジ・クレア・コレッジ合唱団の澄み切った歌声にはまた格別の味わいがあります。お楽しみください。





”Gabriel's Message”

The angel Gabriel from Heaven came,
His wings as drifted snow,
his eyes as flame;
'All hail,' said he, 
'thou lowly maiden Mary,
Most highly favoured lady,'
Gloria!

天使ガブリエルは天より来たれり、
その羽根は降り積もった雪のよう、
その瞳は炎のよう。
「おめでとう」と天使は言った、
「賤(しず)のおとめマリアよ、
最も高く愛すべきお方よ」
栄光あれ!

'For known a blessed Mother thou shalt be,
All generation laud
and honour thee,
Thy Son shall be Emmanuel,
by seers foretold.
Most highly favoured lady,'
Gloria!

「あなたは祝された母となり、
 いつの世の人もあなたを
 たたえあがめるでしょう。
 あなたの子はインマヌエルとなる、
 預言者達が語ったお方に
 最も高く愛すべきお方よ」
栄光あれ!

Then gentle Mary meekly bowed her head,
'To me be as it pleaseth God,'
she said,
'My soul shall laud and magnify
his Holy Name.'
Most highly favoured lady,
Gloria!

優しきマリアは柔らかく頭を垂れ、
「神の御心のままにわたしになりますように」
と答えた。
「わたしの魂はたたえあがめます、
 主の聖なる御名を」
最も高く愛すべきお方よ、
栄光あれ!

Of her, Emmanuel, the Christ was born
In Bethlehem,
all on a Christmas morn,
And Christian folk throughout the world
will ever say:
Most highly favoured lady,
Gloria!

マリアからインマヌエル、キリストは生まれ給うた、
ベツレヘムで、
全てはクリスマスの朝に起こったこと。
世界中のキリスト教徒たちは
常にたたえて言う、
「最も高く愛すべきお方よ、
 栄光あれ!」と。

尚、歌詞及び訳詞はhttp://jennywren.exblog.jp/23860949/のサイトよりお借りしました。


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ハイドンの天地創造など私の聞いた範囲のガブリエルはソプラノだったので、青年ではなく女性か少年だと思っていました。

2015/12/23(水) 午前 5:24 [ 貧乏兼業大家 ]

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> 貧乏兼業大家さん、コメントありがとうございます。
おそらくハイドンの「天地創造」では天使ラファエルとアダムをバスに、天使ウリエルをテノールにしたため、全体のバランスを取るために、ガブリエルとイブをソプラノにしたのだと思います。
また「受胎告知」でのガブリエルはどちらかといえば優美で美しい青年に描かれていますので、その点でも日本では少なからずの人が女性と思っているのではないでしょうか。

2015/12/23(水) 午後 3:28 [ maskball2002 ]


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