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 こんにちは、今日の午後は佐藤豊彦の弾く、温かく美しいリュートの音色をお送りすることにしましょう。佐藤豊彦のリュート演奏はこのブログでも幾度か採りあげていますが、今日は彼の出世作となったアルバム、「グリーンスリーヴス、涙のパヴァーヌ 佐藤豊彦リュート・リサイタル」の冒頭に収められた「グリーンスリーヴス」を紹介することにします。

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 ご存知のようにルネッサンス時代に全盛を誇ったリュートは、17世紀頃のフランスでルネサンス・リュートからバロック・リュートへとその形態を変え、弦の数が著しく増やされてーバロック・リュートでは 11コース20弦として定着しますー依然としてその人気を保っていました。バッハがリュートを愛し、その作品を残しているのは有名な話ですが、もちろんそこには彼の友人であった当時最高のリュート奏者であり作曲家と称された、シルビス・レオポルト・ヴァイスの存在が大きく影を落としていることを忘れてはいけません。またバッハの弟子にはクレプスというリュートの名手もいました。
 ルネサンスからバロック期にかけて隆盛を誇ったリュートも、ギターなどの音量が大きく表現の幅の広い他の楽器の興隆により、一時はその姿を完全に消してしまうことになります。しかし20世紀に入りリュートは奇跡的な復興を成し遂げます。そのリュートの復興に大きな功績を残したのがドイツの名リュート奏者、ヴァルター・ゲルヴィッヒでした。
 
 音楽学者の皆川達夫さんの話によれば、大学での音楽史の講義(リュート)の時間に、一人の学生が燃えるような眼差しで真剣に皆川さんの講義に聞き入っていたそうです。講義の終了後、その学生が皆川さんの許に訪れ、「今日のリュートの話を聞いて、リュートを勉強したくなりました」と語ったということです。学生の名前は佐藤豊彦!もちろん現在リュート奏者として世界中で活躍されている佐藤さんのことです!!
                                                             
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  佐藤豊彦は現在のリュート奏者の第一人者として世界的な活躍をし各地で高い評価を得ています。佐藤さんは立教大学出身で、在学中に音楽史を皆川達夫さんに、大沢一仁さんにギターを、そして作曲を呉泰山に学んで研鑽を積みました。68年にはスイスに留学しバーゼルのスコラ・カントルムでリュート奏者のオイゲン・ミュラー・トンボワ(彼はヴァルター・ゲルヴィッヒの弟子にあたります)の下で学び、71年にはバロック・リュートのアルバムを出し現在に至るまで第一線で活躍を続けています。

 今からもう20年以上も前のことになりますが、フィリップスから発売された彼のアルバム「グリーンスリーヴス、涙のパヴァーヌ 佐藤豊彦リュート・リサイタル」を初めて聴いて深い感動を覚えたことは今でもはっきりと記憶しています。ヴァルター・ゲルヴィッヒ譲りの(爪を使わない)指頭奏法によるそのリュートのまろやかで温かい響きは、こころの琴線に触れるものがありました。今日紹介する「グリーンスリーヴス」は作者不詳ともイギリスのリュート音楽家のフランシス・カッティングのものともいわれている作品で、有名なイギリス民謡の「グリーンスリーヴス」の旋律に基づく変奏曲です。
 
 それでは佐藤豊彦の演奏するルネサンス・リュートの演奏で「グリーンスリーヴス」をお楽しみください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


閉じる コメント(5)

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やさし気な音で気持よく聴きました。
懐かしい曲です。
フェルメールの絵にリュートを弾く女というのがありましたね。
形は少し違っているようですが・・・
娘の土産でフェルメールの暦を飾っていますが、2月にその絵がありました。

2016/5/2(月) 午後 0:34 pis*43*1

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> pis*43*1さん、コメントをありがとうございます。
「グリーンスリーブス」、本当に良い作品ですね!
フェルメールは私もお気に入りの画家です。
フェルメールの暦を飾るなんて、粋ですね!!

2016/5/3(火) 午後 4:08 [ maskball2002 ]

こんにちは。
私がリュートを好きになったきっかけは、中学生の時に、ラジオか読んだら、えてくるヴァルター・ゲルヴィッヒの「大公のアリア」の演奏を聴いたことです。まだ、リュートは見たこたもない頃でした。
佐藤豊彦さんの「グリーンスリーヴス」のCDは、私も持っています。今、解説を読んだら、このCDの演奏は、10コースのルネサンス・リュートを使用していると書いてありました。
それから、バロック・リュートは、11コース、20弦として定着と書かれていますが、13コース、24弦が一番、弦の本数が多い楽器です。私も13コースのバロック・リュートを練習中です。

2016/5/8(日) 午前 6:41 [ 六月の風 ]

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六月の風さん、コメントをありがとうございます。
私もリュートのファンになったのは、ゲルヴッヒの「コレンタ」=「シチリアーノ」を聞いてからでした。ご指摘の件、訂正しておきました。何分、仕事の合間を見ながら、情報を集めているので勘違いなども時々起こってきてしまいます。

ただバロック・リュートの件は作曲家中川祥治氏のサイトをもとに書かせていただきました。弦の多さではなく、おそらく氏は一般に浸透したバロック・リュートのことを指しているのではないのでしょうか。今後もよろしくお願いいたします。

2016/5/9(月) 午前 2:06 [ maskball2002 ]

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小生若きよりギターを独学年を重ねる内リュ-トを知る、佐藤さんや西条さんのキタロ-ネ等聞くに至りこの時代の音楽が好きになりました、佐藤さんのリュ-トCD 愉しく聞いています🎵

2018/6/22(金) 午前 7:34 [ 濱岡 ]


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