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今迄にもゴジラの漫画版は数多く存在しました。
しかし、これは殆どの方々がご存知ないであろう驚異のゴジラ漫画で、ギャグ漫画界の巨匠 赤塚不二夫先生が描いた作品です。 題して、「週間スペシャル小僧 帰ってきたなつかしのヒーロー! トウホーさんちのゴジラくん!!」 (秋田書店刊 週刊少年チャンピオン 1984年 第32号掲載) 「週間スペシャル小僧」は、1983〜1984に秋田書店の週間少年チャンピオンで連載された作品です。
今現在の時点で、単行本にはなっておりませんので、ご存じない方も多いと思われます。 芸能レポーターの少年ナシトモくん( 梨元勝 氏がモデルです)を狂言回しに、毎回時事ネタを題材とした巻末オール2色刷り読み切り漫画です。
扱う題材は、政治から芸能界、社会問題までと、実に幅広い範囲に及びました。 それもかなり過激な話が多く、よく少年雑誌に掲載されたと驚く物もありました。 その中で、当時復活が話題となっていたゴジラを題材としました回がこちらです。 丁度84年版ゴジラの時期です。 版権問題が気になるところですが、それを忘れさせる驚きの内容です。 総合病院にて、保険証を渡す巨大な手!
国民健康保険 年齢 5万59歳 所属 東宝 氏名 ゴジラ 再び東宝の新作映画に出演する事となった我等がヒーロー ゴジラですが、寄る年波で身体全体にガタが来ていました。
ドッグに入ってオーバーホールしたいとの申し出です。 内部検査をしたところ、身体中どこもかしこも病巣だらけ。
酷い胃潰瘍で、腹の中からとんでもない物が出てきました。 丁度、グリコ森永事件のあった頃です。 東宝の大道具から、巨大な車椅子まで届きました。
主治医は円谷先生!
今は亡き橋本幸治監督からの応援です。
「さよならジュピター」からの巻き返しを誓います。 そして、大映からは大魔神までもがお見舞いに訪れました。
この当時、大魔神も復活が噂されていましたが、結局新作映画は作られませんでした。 高層ビルに挟まれるゴジラ。
全国のファンの為にも、頑張れゴジラ! といったお話でした。
これはもう、言葉を失うといおうか、よくぞ掲載出来たと思える衝撃内容です。
大御所である赤塚先生だから許されたのでしょうか? この漫画、どこかで復刻は・・・無理でしょうねぇ。
赤塚不二夫先生といえば、代表作の「おそ松くん」で、登場人物のイヤミが行った「シェー!」のポーズが大流行し、映画のゴジラもそれを行った事がありました。
「怪獣大戦争」(1965年)です。 その赤塚先生が、まさか80年代にゴジラを漫画で描いていた事は衝撃でした。 もうちょっと格好いい話を描いてくれればとも思いましたが、その当時の(もしかしたら今現在も)ゴジラの現状を、実によく物語っていると思いました。
過去の栄光から復帰して、老体に鞭を打ちながら頑張るゴジラの姿に思わず涙です。 その後シリーズ化を果たしたとは言いましても、果たして新たな時代に応えるだけの作品が生まれたのでしょうか? 今でも考えさせられる問題で、赤塚先生はそれらを既に見抜いていたのかも知れません。 最新作の「シン・ゴジラ」や、キングコングと連動した海外版映画に、期待が持てるところではありますけれども。
時代が変われど永遠の存在であります、怪獣王ゴジラ。
全国のファンからの熱い声援を受けて、今日も頑張るゴジラくんでした。 |

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