<民主代表選>海江田氏と小沢鋭氏が「小沢票」奪い合い
毎日新聞 8月20日(土)2時33分配信
菅直人首相の後継を決める民主党代表選に出馬の意向を示している海江田万里経済産業相と小沢鋭仁元環境相は19日、国会内の小沢一郎元代表の事務所を訪れ、元代表と個別に会談した。海江田氏、元環境相とも、元代表と連携する鳩山由紀夫前首相と関係が深いため、小沢グループ票をさっそく奪い合う形になった。一方、共倒れ懸念があることから、一本化に向けた動きも出ている。
元環境相はクールビズを濃紺スーツと紺ネクタイに着替えて元代表との会談に臨み、「ご指導いただきたい」と支援を要請。元代表は「いいじゃないか、がんばりなさい」と答えた。元環境相は訪問前の記者会見で、元代表の党員資格停止処分について「あまりにも厳しすぎる」との考えを表明。海江田氏も処分を見直す考えを示唆した。いずれも「親小沢」の姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。
支持基盤が重なる両者を一本化する動きも出始めた。海江田氏を支持する赤松広隆元農相は18日、元環境相に電話し「一緒にやった方がいい」と呼びかけた。ただ元環境相は19日の会見で「全力を尽くす」と強調しており、成否は不透明だ。
これに対し、元代表はぎりぎりまで態度を明確にしない方針だ。海江田氏は19日、鳩山氏と会談したが、鳩山氏も支援を明言しなかった。元代表は23〜25日、3日連続でグループ会合に出席。25日には自らや細野豪志原発事故担当相らが発起人の高齢化社会に関する議連を発足させる。元代表周辺は「決起集会ではない」としながらも「どれだけ人が集まるか」としており、「数の力」を誇示する場になりそうだ。
一方、鹿野道彦農相は19日、国会議員26人から出馬要請を受け、「私の政治人生でもっとも重い要請だ」と発言。元代表への週明けの面会を申し込んだ。ただ、同時に非小沢系の渡部恒三最高顧問にも面会を要請した。元代表からの支持を期待しながらも、早期に特定のグループ色がつくことを避けたとみられる。馬淵澄夫前国土交通相は19日、「一人一人向き合って話す」と述べ、元代表グループ全体への支援要請はしない考えを示した。
旧民社党系議員グループは19日、国会内で会合を開き、川端達夫前文部科学相を念頭に独自候補擁立を目指すことを決めた。川端氏自身は慎重とみられる。【朝日弘行、青木純】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110820-00000009-mai-pol
<民主代表選>政策論議低調…「あいまいの方が得策」思惑も
毎日新聞 8月19日(金)21時25分配信
候補乱立下の短期決戦が予想される民主党代表選で、推薦人確保や票の奪い合いが水面下で進む一方、重要政策を巡る論議が盛り上がらない。「脱原発依存」や復興増税への姿勢、外交路線などをめぐる党内の意見対立が激しいことから、「支持拡大には、見解をあいまいにした方が得策」との思惑も見え隠れする。
海江田万里経済産業相は、出馬の意向を明言した19日の閣議後会見で記者団に「脱原発はどうするのか」と問われたが、無言で会見場を後にした。同日朝、経産相を支援する議員約10人の会合では「脱原発のロードマップを作るべきだ」との声も出たが、経産相自身のスタンスは不透明。原発問題については党内でも意見が割れているだけに、政権を担う方針を国民に明示しようという機運は乏しいまま。支持拡大を優先し、方針をはっきりさせない陣営が相次ぐ可能性もある。
中間派の鹿野道彦農相も、党マニフェスト(政権公約)の見直しに関し「政策の効果は当然検証する」(9日の会見)などと述べた程度。所管する環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への考えすら明確にしていない。
東日本大震災からの復興に向けた税制のあり方も、対立軸はぼやけつつある。復興債の財源を税で賄う「増税」路線を走っていた野田佳彦財務相は、18日の講演で「いつから(増税を)やるとは固定的に考えていない」と、12年度からの増税にこだわらない意向を示した。早期の増税に否定的な前原誠司前外相のグループからの支援を意識したとみられる。【松尾良】
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