<衆院選>自公で320議席超 民主は壊滅的敗北
毎日新聞 12月17日(月)2時23分配信
第46回衆院選は16日、投開票され、自民党が単独で衆院(定数480)の過半数(241議席)を大きく上回り、政権奪還を果たした。連立を組む方針の公明党と合わせて、参院で否決された法案を再可決できる3分の2(320議席)を超えた。民主党は60議席に届かない壊滅的敗北を喫し、3年3カ月で政権の座を譲った。野田佳彦首相は同日夜の記者会見で民主党代表の辞任を表明。第三極勢力では、日本維新の会が第3党になり、日本未来の党は惨敗した。首相指名選挙を行う特別国会は26日にも召集され、自民党の安倍晋三総裁を首相に選出し、自公連立政権が発足する。【高塚保】
安倍氏は06年9月に首相に就任したが、体調不良などで1年で辞任。首相に再登板するのは戦後では吉田茂元首相以来となる。
自民党は選挙戦で、金融緩和や財政出動によるデフレ脱却など経済対策をアピール。前回衆院選では政権交代の逆風が吹く中、都市部に加え地盤の地方でも多くの議席を失ったが、青森、秋田、群馬、新潟、滋賀、徳島、長崎、大分など19県で議席を独占した。公明党は前回、小選挙区で立候補した8人全員が落選したが、今回は9人全員が当選した。
自民党はすべての常任委員長ポストを独占したうえで委員の過半数を確保できる絶対安定多数(269議席)を超えた。参院では自公両党が過半数を割る「ねじれ」状態が続くが、衆院での再可決が可能になり、国会運営を優位に進められることになった。
民主党は高校無償化などの実績を訴え、比較第1党の維持による政権継続を目指したが、公示前勢力の約4分の1に減らした。米軍普天間飛行場移設問題の混乱やマニフェスト不信、消費増税をめぐる党分裂などに国民の批判が集中。北海道、中国、九州ブロックの小選挙区で全滅、小選挙区の空白は29道府県に上った。比例代表では維新を下回り、第3党に転落した。
菅直人前首相は小選挙区で敗北したが、比例で復活当選。仙谷由人、平野博文の両元官房長官は落選した。現職閣僚では、藤村修官房長官、城島光力財務相、田中真紀子文部科学相、樽床伸二総務相、三井辨雄厚生労働相、小平忠正国家公安委員長、中塚一宏金融担当相、下地幹郎郵政担当相(国民新党)の8人が落選し、初めて現職の官房長官が議席を失った。現職閣僚の落選は現憲法下で最も多かった1976年と83年の3人を上回った。前回衆院選では麻生政権の閣僚6人が小選挙区で敗れたが、全員が比例で復活当選した。
首相は記者会見で「厳しい敗北に至った最大の責任は党代表の私にある。結果を重く受け止め、民主党代表を辞任する」と表明した。民主党は両院議員総会で国会議員の投票による代表選を特別国会開会前に行う。
第三極では、維新が大阪の小選挙区と比例代表で健闘。みんなの党は公示前の8議席から18議席に増やし、卒原発を訴えた日本未来の党は62議席から1ケタに減らした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121217-00000033-mai-pol