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このシナリオは、東部戦線シナリオの中で一番大型のシナリオです。
88ミリ砲や歩兵陣地で薄く防衛線を張るドイツ軍に対し、ソ連の大群が襲い掛かるというシチュエーションです。 両軍とも強力な戦車の援軍を登場させることもできますが、その際にVPにマイナスがかかります。 第一戦ではBalkmanさんがドイツ軍をMatがソ連軍を担当し、第二戦では入れ替えをして対戦しました。
第一戦第1ターンドイツ軍の対戦車砲は、88ミリ対戦車砲が4個小隊、88ミリ対空砲が4個小隊、75ミリ対戦車砲が4個小隊がある。
防御ラインとして厚みがないが、これらの対戦車砲の射界で前面をカバーすることは可能である。 また、射程もソ連軍と比較して長いために、ソ連軍もこれら対戦車砲を撃破するには、多くの損害が予想される。 そこで、ソ連軍としては、正面に配置されているであろう対戦車砲を避けて、南北の端に集中して配置した。 正面の防御が硬い場所を避け、手薄なところから一気になだれ込む作戦である。 意表を突かれたドイツ軍は、一部の対戦車砲を残しつつも、全力で後方に下がった。
ちなみに、ターンのはじめにソ連軍盤外砲撃が20発あったが、すべて外れに終わった。 第2ターンターン冒頭のソ連軍番外砲撃はようやく命中する。
対戦車砲があるかと思いきや、歩兵陣地であった。 逆に、ドイツ軍の間接射撃としてネーベルヴェルファーと120ミリ迫撃砲がソ連歩兵に襲い掛かる。 ソ連赤軍歩兵は大損害を受け3個小隊が壊滅する。 とはいいつつもこのシナリオでは、ソ連赤軍歩兵が15個小隊、歩兵が30個小隊登場し、全体からすれば大した影響はない。 ソ連軍主力の北方のT34/85とSU-100は快足を活かし早くも中盤の町に攻撃を行う。 しかし、この町にはドイツのヘッツァー3個小隊が待ち伏せしており、T34/85を1個小隊撃破、1個DD、SU-1001個小隊DDという被害となる。 ただ、この攻撃により、ヘッツァー1個小隊が弾薬不足に陥る。 ソ連軍南方は、ドイツ88ミリ対空砲4個小隊の陣地により、早くも前進が阻まれる。 歩兵部隊は森林から浸透するも、戦車部隊は北寄りに迂回を開始する。 第3ターンここでなんとドイツ軍のイニシアティブとなる。
北部戦線では、ヘッツァー部隊がさらに下がる。 後攻となったソ連軍であるが、ヘッツァーに対してT34/85で追撃する。 ヘッツァーのストップ射撃は効果を上げられず、逆に反撃でD状態となり無力化する。 南部戦線では、歩兵の浸透以外は、ほぼ前進が停止しまっている。 第4ターン北部戦線では、T34/85があたりを蹂躙してまわった。
まず、混乱しているヘッツァーを踏み潰し、弾薬不足のヘッツァーも踏み潰した。 輸送隊形の88ミリ対戦車砲部隊にも隣接し、隊形変換をしようものらSTOP射撃で潰す位置についた。 また、T34/85のもう一スタック(5個小隊)も隣接へクスまで前進する。 これは、ドイツの援軍を迎え撃つためである。 そして、ドイツ軍はこのターン援軍を要請する。 振ったダイスの目は3で、ティーゲル2個小隊、ケーニヒスティーゲル2個小隊の一番硬い援軍の登場である。 ソ連軍の突破を防ぐためT34/85の10個小隊が待ち受けるところに突っ込んでいった。 T34/85のSTOP射撃は、あえてケーニヒステーゲルを無視しティーゲル2個小隊に集中する。 結果はサイの目も悪くともにDどまりであった。 逆に反撃で、1個小隊Dの1個小隊撃破となる。 しかし、4個小隊中、2個小隊を無力化したのは大きい。
第5ターンこのターン冒頭、ドイツの盤外砲撃がソ連軍主力のT34/85部隊に降り注ぐ。
サイの目も好調で、T34/85が1部隊壊滅、3部隊DDの大損害となる。 しかし、ソ連軍はSU-1003個小隊生き残りのT34/852個小隊で、ティーゲル部隊に突進する。 STOP射撃でSU-100がDDとなるも、反撃でケーニヒスティーゲルをD状態にした。 これで、突破を阻むドイツ戦力はケーニヒスティーゲル1個小隊となった。 また、この時点で、ドイツ軍はVPで負けており、援軍を出したとしても更なるマイナスVPを受けることから投了となった。 第一戦感想ソ連軍の迂回作戦が成功しました。
南方のグループAはほとんど前進できませんでしたが、主力のBグループの方が部隊のVPが高いユニットが揃っていることもあり、こちらの攻撃の成否は戦局に影響しませんでした。 ドイツ軍もなんとか第二戦線を張ろうとしましたが、ソ連軍の進撃の早さについていけなかった模様です。 さて、この戦いを戦訓に第二戦です。 第二戦第1ターンドイツ軍の配置は、対戦車砲で前面をカバーしつつも、予備戦力である戦車部隊を北方の山岳地帯を抜けられないような位置に配置した。
そして、ソ連軍の配置であるが、なんと、第一戦とは間逆の配置をしてきた。 すなわち中央の河川付近にAグループBグループを集中して配置し、両グループまとめて中央を抜けるという作戦である。 さらにソ連軍にとって幸運だったのが、あたらないことで有名なソ連軍の番外砲撃が、見事正面を守っていた対戦車砲陣地に4発も命中し、これを壊滅させた。 かくして、ソ連の大軍の前に大穴が開いた。 思いもかけない戦線の大穴と、そこから津波のごとく前進するソ連軍に対応すべく、対戦車砲は半分を残し半分を下げる。
隊形変換に時間がかかるために、時間稼ぎのためなけなしの戦車部隊(ヘッツァー×3、三突×2)で臨時の戦線を張る。 このような過少戦力ではわずかしか持ちこたえられないであろうが仕方がない。 第2ターンソ連軍は川の南岸沿いに進撃する。
主力のSU-100で三突をアウトレンジで撃破し、T34で隊形変換前の75ミリPAKとネーベルヴェルファーを蹂躙する。 瞬く間に中央の町Iが占領された。 続くドイツ軍の手番であるが、早くも増援を要請する。 結果は、パンテル4個小隊と4号H型2個小隊である。 川の北側は、なんとかヘッツァーで押さえることができたので、がら空きの南側にパンテルを配置する。 パンテルの着いた位置は見晴らしがよく長射程を活かせるため、ソ連戦車部隊はおいそれと近づけなくなった。 第3ターンこのターン、幸運なことにドイツ軍がイニシアティブとなった。
川の北側の88ミリ対戦車砲の隊形変換が完了する。 これで、川の北側は一息つくことができた。 後攻となったソ連軍であるが、川の南側のパンテルを避けて川の北側への渡河を開始する。 ここで先頭を切って渡ったのはT34/85の5個小隊であるが、これは88ミリ対戦車砲とヘッツァーの待ち伏せポイントであった。 T34/85は両スタックからのSTOP射撃を受け、あっという間に4個小隊が撃破される。 第4ターン町Iを占領したものの、北は88ミリ対戦車砲で、南はパンテルで押さえられたソ連軍だが、現状の打開策として予想外の作戦に出た。
ソ連の歩兵の突撃である。 南のパンテル部隊に向かって、30個以上の小隊が前進する。 もちろん、パンテルは撃ちたい放題なのですが、これだけの数の部隊にSTOP射撃をすると弾薬不足になる確率が高くなる。 弾薬不足になった状態でソ連戦車部隊が前進してくると何もできない。 歩兵の前進の圧力に負けて、パンテルは後退して距離を開けた。 第5ターンソ連歩兵はさらに前進を続ける。
これ以上下がれないパンテルは仕方がなく砲撃を開始する。 多くのソ連歩兵に犠牲が出たが、パンテル4個小隊中、半分が弾薬不足に陥った。 これを機会と見たソ連軍は、T34/85の部隊を突破目指して南へ迂回させる。 ドイツ軍はやむを得ず2回目の増援を要請した。 結果は、4号駆逐戦車3個小隊であった。 弾薬不足のパンテルと交代した4号駆逐戦車は南からの突破に備える位置に着いた。 第6ターンソ連歩兵はまだ止まらない。
残りのパンテル、4号駆逐戦車はSTOP射撃を行い損害を与えるも、またパンテルが弾薬不足に陥った。 残るドイツの戦力は、パンテル1個小隊、4号駆逐戦車3個小隊である。 トドメとばかりにT34/85が攻撃する。 STOP射撃で損害を与えるも、反撃により最後のパンテルが撃破された。 この時点で、突破を阻むことが困難なことと、実は相次ぐ増援要請によりVPが150点以上下回っていたこともあり、逆転は不可能ということでドイツ軍は投了した。 第二戦感想配置の裏をかかれてたのと盤外砲撃で真ん中の対戦車陣地が吹き飛んでしまったことで、中央から赤い濁流が流れ込んでくるというある意味末期の独ソ戦の様相が再現されました。
敗因は2つです。 ひとつは、盤外砲撃があたってしまうのは仕方がないとして、対戦車砲を配置しているへクスがバレバレだったということです。 そもそも盤外砲撃があたるかどうかの前に、どのへクスを狙うかがあるのですが、ここでどのへクスが対戦車砲陣地かわからなければ、盤外砲撃が当たる確立は格段に下がります。 今回、バレバレだったために10発近い盤外砲撃を集中されてしまいました。 もう一点は、川の南側の戦線で対戦車砲を隊形変換前に失ったことです。 おかげで、パンテルだけで支えることになってしまいました。 戦車は弾薬不足があるのですが、対戦車砲はそれがありません。 なので、歩兵の突進には対戦車砲でSTOP射撃するのがよいのです。 とはいいつつ、あの状況で、無事に対戦車砲を下げるのは非常に困難でした。 隊形変換が間に合いません。 全体感想このシナリオは、よく対戦がされているようでAARもあがっていたりましす。
それを見ると、大体ドイツ軍が勝っているようですが、今回は両方ともソ連軍の勝利でした。 おそらく、ドイツの対戦車砲陣地が機能して、そこにソ連軍が真正面から攻撃すると、ソ連が苦戦するのでしょう。 ですが、実際のソ連軍も、頑強な拠点は迂回して、前に前に進んだことを考えると、今回の対戦のような作戦を取ることのほうが自然な気がします。 いずれにせよ、いろいろな展開がありそうですし、両軍ともスリリングな面白いシナリオだと思います。 【シナリオバランス】
[ドイツ]−−●−[ソ連] 若干ソ連有利 |
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2013/1/5(土) 午後 11:11 [ ive3o59z36zb4 ]