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内容に触れる部分があるので、これから見る人は、以下読まないように。
世界的に続編が待ち望まれていたインディ・ジョーンズシリーズの第4作にして、最新作である今作、かなりヒットしているようだが、やはりインディという映画史上に燦然と輝くスーパーヒーローに対する期待がものすごく大きいことをうががわせる。
1ファンとしても、かなりわくわくしながら、今度はどんな颯爽とした活躍をみせてくれるのだろうと思っていたら・・・
どうも冒頭から、雰囲気が怪しい。KGBやらCCCPなんて言って、いまどきの人がわかるのかどうかは置いておくとしても、KGBやらFBIやら、変に政治的な話がでてきて、それが時代的にレッドパージの時代と重なるものだから、トーンが重い。スピルバーグやルーカスがこの手の運動に関わってるとは思えんが、どうしてこんな背景をもってきたのか、よくわからん。敵がKGBにしても、ナチスにしてもいいのだが、なんか、ハリウッドの「反共和党・反イラク戦争」的な雰囲気が影響してないかと心配してしまった。
怪しいと思っていたら、「え?KGBがさがしているものが・・・」という展開。
えー!?そりゃないよ。
それ、完全に『Xファイル』やん!
『宇宙戦争』『インディペンデンス・デイ』のような雰囲気。
もはや神の奇跡とかそんなレベルではなくて、謎解きもへったくれも「それもってきてしまったら、なんでもアリやん」という話になる。実際、多くの人がラストシーンのアレに違和感を感じているように、自分もなんか、すごく違和感がある。
ごはんにマヨネーズかけた感じ。でも、一部には「それアリやん」というような感じ。
こちらは「インディ」という伝統ある名門和食を食べに行ってわけで、決して「マヨネーズかけちゃえ」という、とんでも料理を食べに行ったわけではない。
ルーカスとスピルバーグが、どうしてこの脚本でOKしたのか?
要は、前3作とまったくテイストが変わってしまった。
もちろん、インディの全編アクションは健在だが、根本のシナリオが完全に、『Xファイル』の方向性へ進んでしまったので、どうにもこうにも・・・
アクション自体も、実はやはり厳しい。ハリソン・フォードが年齢的にもいい歳なのもあるし、インディ自身が歳をとったという設定なので、アクションのキレのなさはどう見ても仕方ないが、その分、若手がそれを補うような形をとっているため、インディ自身がなにか「師匠」のようにそれを見守る感じになり、一歩下がってしまっている。
しかし、我々としてはやはり、スーパーヒーロー・インディの活躍が見たいのであって、それを補う若手が大活躍してしまっては、「インディ、おらんでもいいじゃん」という感じになる。そもそも、インディが「じいさん」扱いされてしまっていたのが、ものすごく悲しい。
細かいことを言い出すときりないが、個人的には「作らない方がよかった」、または、「三作目の直後にすぐ、もっと別のシナリオで作った方がよかった」という意見。
今回は完全に「インディ・ジョーンズ、その後」みたいなテイストになっているのだ。
これでおそらく、インディは完全に終わりだとは思うが、最期を締めるほどの内容かと言うと、前3作よりははるかに劣る。という意味からは、前3作の偉業を改めて思い知らされると同時に、やっぱ、無理して作らない方がよかったと思える。
ルーカスもスピルバーグも、ハリソンも、もう高齢。若いころの勢いがなくなってしまったのかもしれないなと思うと、どうもせつなく寂しい。あーあ。こりゃ、DVD出ても買わないや。
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