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ジャーナリズムの原則が「公平・中立・客観」というのが、一般的な「原則」である。とはいえ、それが実は「建前」と
 
いうのも、もはや否定しがたい事実である。当ブログでも何度か触れたが、無数の事象の中から恣意的に「これを
 
報道する」と決めた時点で、それはもはや客観などではなく、その個人なり組織なりの価値判断が入っているわけ
 
だから、「客観うんぬん」は目指すべきとことではあろうが、現実的には不可能な話なのである。簡単な話でいえ
 
ば、どの事件を新聞紙面のトップにするのかは、それぞれの新聞社の「意思」であり、それは情報の受け手=読者
 
の価値判断とは別個のところにあるものだ。
 
となると、逆に、「当該組織」の価値感が読者に提示されるものが「報道」だとも言える。正確には、「どのスタンス」
 
なのかが報じる側によってみんな異なるわけで(異ならない方が気味が悪いのだが)、たとえば、最近の「アベノミ
 
クス」を「いい政策」というか、「悪い政策」というかは、それぞれのメディアによってかなり違うようだ。しかし、本当に
 
みなが「公正」な報道であれば、評価がまったく逆になることもないはずだが、往々にして、新聞の見解は社によっ
 
て180度違うことがある。
 
どうして違うのだろうか。それは「着眼点」が違うからだろう。その当該事象のネガティブな面を言うか、ポジティブな
 
面を言うかによって、評価はまったく異なる。それはそれで当然なのだが、はて、ここで違和感がないだろうか。
 
ジャーナリズム・報道たるものは総じて「中立の視点」でなければならないのではなかったか。となると、真に正しい
 
報道の方法としては、いい面も悪い面も両方共を受け手に提供せねばならないはずで、「是非論両立併記」しかな
 
い。そっちの方が「情報の受け手」には親切なはずなのだが、現実の報道・論評はそうはなっていない。「いい」か
 
「悪い」かだけの報道であり、むしろ、「結論ありき」という誘導の意図さえ感じられることがあまりにも多くないだろう
 
か。
 
 というのは、単純に、ネット情報の高度化によって、簡単に個々の事象報道のスタンスが比較できるため、スタン
 
スの偏在が明確にわかってしまうのだ。動画で記者会見の模様などが流されれば、なおさらだ。
 
 それでも、ジャーナリズムの偏在化は治ることはないだろう。それどころか、治すに治せない病にかかっているの
 
ではないかとさえ思われる。次回は、ここを検討してみよう。
 
 
 スーパーなどにいったときに、ときどき、売られている野菜や果物に「生産者」の名前が入っていることがある。特
 
にルールなどはないようだが、たとえば、「千葉県の○○さんがつくりました」というように、単なる「都道府県」では
 
なく、明確に「誰が」というところまで明示されていることがある。もっと細かくいくと、生産者の顔写真まである。買
 
い手としては、そこまで出自がハッキリしていれば安心だということでもあるし、それだけ生産者が自分たちのつくっ
 
たものに自信と誇りを持っているのだろうと推測もできる。
 
 さて、いま、新聞を広げてみると、その報道記事の「出自」はどうであろうか。おそらく、昔にくらべれば、記者の個
 
人名が記載された、いわゆる「署名入り記事」が増えたのではなかろうか。昔は、そんな名前などまったく入ってい
 
なかったことを思えば、進歩・改善であろう。とはいえ、たとえば、どんなもににでも署名=誰が書いたかハッキリし
 
ているということは100%ということでもなさそうだ。社説はいい例である。社説は複数の人間の合議によるから、
 
とも言えるので、難しいかもしれない。
 
 署名することによって、記者個人の責任を明確にするという趣旨は実現できているが、ここでもう一歩進めるなら
 
ば、社説やコラムに関しても、誰が書いたのかを明確にしておくべきであろう。それらが合議制での産物というので
 
あれば、それに関わった編集委員なり論説委員なり、全員の氏名・肩書きを記載しておけばいいのである。
 
 本当は「写真載せる」というレベルまでいけば、「誰が書いたかわからないだろうから、都合のいいことを書いてお
 
け」ということにはならないだろうが、逆に、圧力をかけたい組織・団体のターゲットになってしまい、それこそ言論
 
の危機になりかねないので、軽々には実施できないだろう。
 
 なので現段階として、少なくとも「ありとあらゆる記事に関して署名」を原則としておかないと、「誰に責任があるか
 
よくわからない社説」が乱発されるし、されている。否、むしろ、誰が書いたかわからない方が都合がいいというの
 
であれば、その新聞社はジャーナリズムの看板を即時撤去したほうがいい。
 
 
Don't give up, Ishinomaki. Don't give up, Tohoku. Don't give up,Japan. We never forget many support and prayer from many countries and people. 加油、東北!加油、日本!
 
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